自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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今年も一年有難うございました。

2012/12/31

早いもので、今日は大晦日。
今年最後の一日は、多くのお客様に豆をお求め頂き、心地よい疲れと共に営業を終えることができた。
焙煎記録を振り返ってみると、開業当初は一カ月に50キロほどしか豆が出ていなかったのだが、10年目の今では、その量を一日で焙煎しなくては、豆がなくなってしまうほどに成長させて頂けた。

これも、多くのお客様に支えられてのこと。
本当に有難く、感謝の念に堪えない。
開業時から今に至る数字を見ていると『ローマは一日にしてならず』という言葉を実感する。
しかし、10年かけて築いた店の信用も、慢心や手抜きによって、一日にして崩壊してしまうということを忘れてはならない。

大晦日の夜、思いだすのは、カミさんと結婚して間もないころ、河原町界隈のケーキ店で、カミさんの実家へお土産にケーキを買って帰ろうということになり、店に入ってショーケースに並ぶケーキを注文して、レジを済ませ、箱に入れてもらうのを待っていたときのできごと。

単純に考えて、トレーにとったケーキを箱に入れるだけなので、ものの1〜2分で店を出られると思っていたら、店員さんはケーキを箱に入れることより、店内飲食のレジや案内を優先していたため、トレーにのったケーキは、ひたすらレジ横に放置され、私達は15分も待たされていた。

すると、そこへ店長らしき人がやってきて、レジの売り上げチェックをしたと思ったら、スタッフの人に猛然と叱責しはじめた。
「今日は大晦日で、割増料金なのに、通常料金で打っているじゃないか!」
そして、レジの前でずっと待っていた私達にレシートの提出を促し、金額を確認したうえで「今日は割増料金なので、あと○○円頂きます。」と言い放った。

私達がレジを済ませて箱詰めを待っている間に会計を済ませて出て行ったイートイン客は、みな通常料金だったのに、15分以上待たされてイライラしていたところ、割増料金を請求されたとあっては、さすがの私もちょっと気を悪くしてしまった。

で、「待っている間にレジを通った人たちは、通常料金だったのに、待たされていた私達だけ追加料金をとるのですか?」と言ったら「今日は割増料金なので、あと○○円払ってもらわないと困るんです。」と、店のミスやオペレーションの悪さは棚に上げ、謝る前に請求してきたので、つい「じゃぁ、もうケーキもいりません」と言ったら「ああ、そうですか」と、返金するそぶりも見せず、ふてくされた顔をされてしまった。

その店の母体だった会社は、数年前に破産してしまったが、この件があったころ、百貨店や大型商業施設などにも店を出し、関西ではほとんどの人が知っているほどの、けっこう大きな洋菓子会社だった。
当時の新聞記事によると、景気の悪化や価格競争の激化、人件費の高騰が破産の原因と会社は説明していたように記憶するが、本当の理由は、そうだったのだろうか?

10年前、まだ月間50キロほどしか豆が売れていなかった頃は、100gお買い上げのお客様が、本当に有難い=有ることが難しいことに思えた。
心から「有難うございます」と全身全霊を込めて言っていた。

今、一日に数十キロの豆が売れる中、100gの豆をお求め下さることの有難さをしっかりと感じているだろうか?
私だけではない、スタッフの皆が、その100gの積み重ねで Verdi が存続していることを心底理解しているだろうか?

次の新たな一年、一人ひとりのお客様に対して、私達一人ひとりが、心から有難いと感じ、それを表すことができる店であるように、忙しいときほど、謙虚にお客様と向き合えるように、日々努力できる私達でありたいと切に願う。

この一年間、本当に有難うございました。
来るべき新たな一年が、皆様にとって素晴らしいものでありますように、そして、その一助を非力ながら Verdi の珈琲が担わせて頂けますよう、思い、祈り、感じ、行動したいと思います。
来年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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