自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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入稿ラッシュ

2024年3月28日 

北白川焙煎所は、名前の通り焙煎を主な仕事にはしているが、実は焼き菓子の製造と、通販の発送拠点というのも大きな役割。

1月に開店して、まだぼちぼちという感じではあるが、このところ焼き菓子をお求めくださるお客様や、ギフトをご注文下さるお客様も増えてきた。

そんなわけで、太田は朝から夕方まで焙煎をして、松尾は朝から閉店時間まで焼き菓子の製造、山下か彼女が休みの日は私が通販の発送準備をしつつ、お客様がおいでになったら接客をするということになるのだが、山下が出勤のとき、私はパソコンに向かって、通販ページを作ったり、事務作業をしたり。

今日は、山下が休みだったので、午前中に入ってきた通販の準備をして、髙島屋へ豆を持って行った後、お昼過ぎに入った通販の注文まで梱包してからZOOMでミーティング。

そこから怒涛のillustrator作業が始まった。

まずは、月刊紙の入稿データを完成させ、髙島屋と通販の珈琲豆リストがなくなりつつあったので、一部内容を修正して入稿。

通販の同梱物などのデータも整理しつつ、気が付いたらもう23時を回っていた。

この入稿作業というのが、なかなか面倒で、私はその道のプロではないので、けっこうポカをやっていることが多く、誤字脱字だけではなく、トリムマーク通称トンボの印刷指定範囲への塗り足しだとか、文字のアウトライン化だとかを忘れていて、入稿しようとしてもデータが帰ってきてしまったり、思いのほか時間がかかってしまう。

閉店後に、週末に備えてもう一度髙島屋へ珈琲豆を納品しに行って、帰宅してから再度パソコンに向かい、なんとか今日中に入稿を終えられた。

髙島屋S.C.店の社員もアルバイトさんたちも、「こういうのを作ったら、もっとお客様にアピールできる」といった提案を次々としてくれるので、私としては嬉しい反面、作業が増えていくので、ぼちぼちこういった作業も外注しなくては物理的に難しくなりつつある。

とは言え、なんとか無事今日のタスクであった入稿作業は終わったので一安心。

明日からは、次の通販企画のページを作らねば。

月刊紙にも、その通販企画について書いてしまったので、頑張って作り上げよう。

楓も、木蓮も。

2024年3月27日 

今日から一気に気温が上がりそうです。

いよいよ桜の季節が近づいてきました。

それにしても、昨日はよく降りましたね。

 

 

 

ちょっと靄がかかったような雨上がりの下鴨神社、とても素敵です。

 

 

 

楓の花も蕾が膨らんでいました。

着々と静かに季節はめぐっています。

 

 
 

 

木蓮の花に、思わずスターダストレビューを口ずさみます。

 

散策帰りのご来店が多くなるこれからの時期、自家製スイーツとコーヒーのセットでゆっくり休憩なさってください。

 

 

ご来店お待ちいたしております。

わけあり

2024年3月26日 

 ヴェルディの通信販売では、不定期に「わけあり珈琲豆お得セット」というものを販売しています。
こちらは、通信販売限定で、珈琲豆100g×7袋が、通常だと6,560円以上するものが、送料込みで5,000円でお求め頂けるという者です。

「わけあり」の【わけ】とは?

通常、ヴェルディは滅多に割引販売をいたしませんが、この【わけありお得セット】は、常に新鮮な豆をご提供するため、焙煎後1週間経過したものを店頭から下げて、美味しさが一番乗っている焙煎後7日目というときに、冷凍して保存したものです。
その冷凍保存した豆が、ある程度たまったら、メルマガでお知らせして数量限定で販売しています。
浅煎り~深煎り(カフェインレスもあるかも)のコーヒー豆が100g×7種類。
通常、通信販売では扱っていない豆も入っているかもしれません。

また、こちらの商品は、鮮度を保つために、冷凍状態でお届けいたします。
フリーザーバッグに入っているので、届いたらそのまま冷凍庫へ!

冷凍保存すると、実験結果※ では3か月程度なら常温で1週間経過時とそん色なく美味しくお召し上がり頂けます。

※ 京都芸術大学で焙煎後7日目のものを3か月間冷凍したものと、焙煎後10日目の同じ豆を飲み比べて頂き、どちらが美味しいかを調べたところ、ほぼ半々の結果になりました。

いろいろなコーヒーを試したい方、ともかく沢山コーヒーを飲む、という型には特におすすめの「わけあり珈琲豆お得セット」通販の会員様に届くメルマガからお求めいただけます。
この機会に、通販の会員登録がまだの方は、ぜひご登録くださいませ。

なお、この商品は店頭では販売しておりません。

通信販売のみのご提供となりますので、どうぞご了承くださいませ。

壊れたら困るもの

2024年3月25日 

今朝、通販の送り状を印刷していたとき、シール台紙にプリントしていたら、用紙が機械の中でぐちゃぐちゃになってしまった。

紙を取り除いて一難去ったかと思ったが、その後クリーニング等のメンテナンスをしても、きちんとプリントできなくなってしまい、閉店後にヨドバシの修理窓口へ持って行った。

が、直るのに2週間程度かかるとのことで、2週間もプリンターがないのは困るため、もう一台同じものを買うこになってしまった。

困ったものである。

さて、昨日の続きだが、バレエってもしかすると「クラッシック」と呼ばれている音楽系芸術ジャンルの中でも、かなり敷居が高いものかもしれない。

バレエの中でも一般的に最も有名な作品の一つ、白鳥の湖の「情景」の音楽は、ほとんどの人が聞けば知っていると思うのだが、なかなかカッコイイ「乾杯の踊り」や、切なくも美しい「愛のパドドゥ」、最大の見せ場である「オディールと王子のパドドゥ」を聞いて「あ、白鳥の湖」と思う人は少ないかもしれない。

CDを買おうとしても、全曲盤よりもハイライトの方が多く、しかも全曲盤においても、管弦楽曲としては良くても、このテンポでは踊れない、といったものがほとんど。

もちろん、バレエのピットに入ったことのない指揮者が、スコアを独自解釈して演奏したものも、純粋な音楽としては聴きごたえがあるかもしれないが、例えばゲルギエフのような実際にピットで指揮をしている人の録音を聞くと、まさに舞台の情景が目に浮かぶのである。

やはり、バレエ音楽は、踊りと言う芸術のために作られたものなので、一つの曲は、全体の中で意味のあるものでないとならないし、その曲のテンポや演奏は、踊りで物語を表現するための伴奏でないといけないと思う。

これは、バレエスクールでのレッスンにも言えることで、ハイライトやヴァリエーションを形だけの美しさを求めて踊るのと、全幕を歳を重ねて上達する技術に応じたいろいろな役柄で踊って、その演目全体の中で、自分はどのように踊るべきか考えながら役を作るのとでは、同じように見えても全く違うものになるように思う。

今回は三女がカラボスを演じたが、数年前には次女もカラボスを演じていた。

次女はパワフルで勢いのある、赤い炎がメラメラと燃えるようなカラボスだったが、三女は勢いではなくツンとしてクールな青い炎がゆらめくようなカラボスを目指したという。

彼女曰く、次女のような勢いやパワーを表現しようとしたら、自分だと雑な演技になってしまいそうなので、どちらかと言うと、繊細だけど怒りがくすぶっているような踊りをしたかったとのこと。

何度もこの演目を踊り、3年前にはお姫様も踊った経験から、自分が踊れるカラボス像を考えた結果の踊りだったと思う。

もし、全幕をやったことがなかったら、内面的な役作りではなく、技術的な踊り方に集中していたものだろう。

そういう意味で、全幕上演という「本物」を幼稚園児から高校生まで毎年体験させてくれるバレエスクールは本当に素晴らしいと思う。

で、コーヒーである。

最近「バリスタ」とか言って最後の抽出だけをする人がもてはやされている。

ヴェルディの太田も、ハンドドリップチャンピオンシップで全国2位のバリスタと呼ばれているが、彼女の場合は月に数百キロのコーヒーを焙煎する焙煎士でもあるわけで、少なくとも豆の状態を掌握したうえで抽出をしている点から言うと、単なるバリスタとはちょっと違うかもしれない。

が、毎年産地へ出向いて、各々の国の栽培~収穫~精選~流通を見てくると、単に抽出しているだけ、焙煎しているだけ、とはまた違ったものの見え方になってくる。

同時に、「仕入れ」において、何を見るかということも変わってくる。

そうしてみると、一般の人は【栽培~収穫~精選~流通】という全体を知る由もないので、一番身近な【抽出】の上手下手が最も重要に思えるかもしれない。

が、種からカップまでの一連のことを知ると、本当に見える世界が変わってくるから面白い。

先日も、太田が焙煎したアティトランのグァテマラをテイスティングしたときに、不合格ではないけど、あとほんの少し深めにした方が良いということを言った。

それは、アティトランでヴェルディに入ってくる区画の豆が、どんな特性をもって、どんな質のコーヒーになっているかが分かるから、他の豆だとこれ以上はヤバイと思うものも、ことアティトランのグァテマラについて言えば、そうではないということを私が知っているから。

全幕を知って、自分の演じる役を考えることが重要なバレエ。

産地の状況を知った上で、焙煎をして、その焙煎に応じた抽出ができたら、もっとコーヒーの味に磨きがかけられる自家焙煎。

そうしてみると、私の仕事は現地へ行っていないスタッフたちに、どれだけそういったことを伝えて分かってもらうかということなのだろうと思う。

これが、なかなか難しい。

頑張ろう。

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