本日の日記、マロンケーキについて書いた後は、たらたらと私の第九レビューがあって、本題は最後の数行になっています。
よろしければ、一番下までスクロールして頂ければと思います。
だらだらレビューも読んでみたいという奇特な方は、最初から最後までどうぞ。
秋限定で販売中のマロンケーキ。
有難いことに、北白川焙煎所から届いたら、ほとんど1~2日で売り切れてしまい、次の製造まで品切れ状態が続くため、一部では「幻のスイーツ」とも言われているが、今日の夕方無事下鴨にも入ってきたので、少なくとも明日は下鴨店でもお求めいただけるはずです。
なるべく切らさないよう、製造依頼をしているものの、「今あるの全部」という買い方をされるお客様が少なくないため、一瞬にして品切れになることもあるので、品切れの際はどうぞご容赦くださいませ。
さて、先日お客様にお貸ししていたギーゼキング(Pf)メンゲルベルク指揮のラフマニノフPコン2番と3番を返そうと思って持ってきたつもりが、別のCDをもってきてしまいました。
と、その方が手に持っていらっしゃったのが、クレンペラー/フィルハーモニアのベートーヴェン第九。
第九のCDは、全てのクレジットを覚えていないくらい持っているものの、クレンペラーは聴いたことがなかった上、セッション録音をする前日のライヴの録音とのことで、ついお借りしてしまい、閉店後に仕事をしながら聴いてみた。
が、仕事をしながら聞き流そうと思ったのに、結局は聴き終えるまで仕事が手につかなかったので、昨日の日記はお休みになってしまった。
で、このクレンペラーの演奏、ともかく淡々と進んでいく。
第一楽章から、ティンパニーがやたらうるさいのだが、第2楽章以外はハイスピードで本当に淡々と演奏されていて、ある意味清々しさすら感じる。
ただ、第二楽章だけが私が持っているCDの中でも一番遅い演奏。
一方で、アダージオがすごく速い。
さすがクレンペラー。
ソリストは、クリスタ・ルードウィヒ、クメント、ホッターと当時の一流どころが揃っていて、それは聴きごたえがあるのだが、第四楽章もけっこうなスピードで飛ばしている。
第九って、けっこうたくさんCDを持ってはいるものの、12月にでもならないと、めったに聴くことがないので、クレンペラーの演奏を聴き終えたら「第九ってこんなにクールな演奏だっけ?」と思って、別のCDに手を出してしまった。
ベームやバーンスタインなどもあるが、やはりコレでしょ。
ってことで、フルトヴェングラー / バイロイト祝祭。
第一楽章の緊張感。
ハイテンポで踊るように進む第二楽章。
じっくりと聴かせる第三楽章。やはりアダージオが天上の美しさでないと、フィナーレを迎えられない。
そして、第四楽章。
今更ながら「vor Go~~~~~tt」の圧倒的フェルマーター。
そして、その後の沈黙・・・
ラストは、オケもついてきていないハイスピードで、うねりを伴いながら vor Gott!(神の実前に)
これが、本当に最高の演奏かどうかは分からないが、唯一無二であることは確か。
そして、おびただしい録音がある中、1951年のライヴレコーディングから2025年の今に至るまで、いったい何回、何十回リマスターされたことか!?
恐らく第九の録音の中で、最も多くの人が耳にした演奏ではないかと思う。
私はこのフルヴェン / バイロイトだけで数枚持っていて、LPに至っては「疑似ステレオ」という変なリマスタリングされたもの。
思うに、フルヴェン / バイロイトを第九の基準にしている人も少なくないだろうし、つい聴き比べるとき、これを引っ張り出してしまう私も、そんな一人なのかもしれない。
そうしてみると、他の演奏を聴いたとき「フルヴェンと比べて・・・」ということになってしまう。
フルヴェンよりアダージオはいいけど、フィナーレはやはり違うな。
とか、フルヴェンよりアレグロのテンポが遅い、とか・・・
第九に限らず、カザルスの弾く、バッハの無伴奏チェロソナタのように、圧倒的な一枚があると、他の演奏は全てその演奏と比べられてしまう。
で、ここからが本題。
コーヒーも、基準の味というのを持っている人が少なくないように思う。
クレンペラーとフルトヴェングラーを聴き比べてみて感じたことは、いろんな人が、我流でコーヒーを提供する昨今、どこかのコーヒーを飲んで「あれ?」と思ったら、ついヴェルディへ来て「コーヒーの味はこれだな」と思って頂けるようなコーヒーを提供したい。
ヴェルディは時代を超えて、多くのお客様にとって、「基本の味」になることを最終目標に頑張りたいなぁ・・・・
目指せ、コーヒー業界のフルトヴェングラー!
ってことで、久しぶりに第九をみっちりしっかり聴いたのであった。