店舗の営業では、全てのお客様に対してレジでの会計が必要になってくる。
つまり、レジの中には釣銭用の現金がないといけないのだが、先週の金曜日の段階で、まだなんとか大丈夫だと思っていた10円玉が、土曜の営業を終えた時点で20枚ほどに減ってしまった。
そこで、土曜日の途中からレジの横にこんな貼り紙をしてみた。
しかし、日曜日の朝には、一時10円玉が8枚まで減ってしまい、それなら、ということでキャッシュトレーにこんな紙を貼ってみた。
そうすると、一時15枚程度まで回復したものの、ランチ前には3枚まで減ってしまった。
仕方なく、こんな貼り紙にかえてみた。
すると、なぜか10円玉を出してくださる方が増えて、再び20枚程度まで増えたが
再度「不足しています」に戻したところ、営業終了時点で9枚しか残らなかった。
翌月曜日、朝から「10円玉が不足しています」の紙をキャッシュトレーに貼って営業。
土日と比べ、平日の朝は学校の教職員の方や学生さんといった毎日のように顔を合わせる方がほとんどなので、ちょっと声を掛けたら皆さんご協力下さった。
中には貼り紙を見て、小銭入れをひっくりかえして320円の会計で10円玉12枚と100円玉2枚で支払ってくださる方もいらっしゃり、改めて常連さんは有難いと思った。
おかげさまで、月曜のレジ締めの時は10円玉が58枚まで増えた。
最近は両替手数料がかなり上がってきて、これもバカにならない経費になっている。
両替機は、お札からの両替しか受け付けないため、10円玉を両替したいと思ったら、最低でも50枚の棒金2本、千円分の両替が必要になる。
つまり、10円玉1,000円分の両替をするのに400円の手数料がかかってくることになる。実に2割!
なので、なるべくいろんな金種を混ぜて一回に10本分(500枚)の両替をするようにしているのだが、少し予想を外すと特定の硬貨が不足したりして。
決してサービスや商品に影響が出ることはないのだが、会計の時に小銭を出してくださるお客様に対しては、ちょっと「有難うございます」の言葉に対する熱量が違うかも。
そんなわけで、たかが10円、されど10円、この週末から月曜にかけての営業は、10円玉に一喜一憂してしまった。