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カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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音楽レビュー

ラ ボエーム

2026年9月6日 

今日はモーニングの時間帯だけ出勤して、その後一路高槻へ。

立命館大学交響楽団の第二回オペラ公演へ行ってきた。

お客様の中に、立命館の方がいらっしゃって、今回の公演のチラシを置いてほしいと言われたので、チラシを置きつつ私もオペラは好きなので出演者を見ていたら、なんと主役のミミ役が和田 悠花さんではないか!

和田さんは、京都芸術大学店があった2018年12月24日に、サロンライヴで井上 大聞さんと一緒にご出演下さって、90回に及ぶヴェルディサロンライヴ史上最高の入場者記録を達成された素敵な歌姫。

そのときの私の感想としては、ぜひ和田さんの歌う「ムゼッタのワルツ」が聴きたい!というものだったが、まさかのムゼッタではなくミミ!!

これは万難を排して観に行かねばと言うことで、日曜日の昼間に私が不在になるというのは、産地へ行っているときでもない限り滅多にないことではあったが、今回はシフトも厚くできたので行かせてもらった。

プログラムと一緒に、出演者の方が書きおろした、こんな人物相関図が入っていて、なんだかほのぼの

肝心の舞台の方は、確かに学生オケなので、演奏の質としては、私が普段聴いているCDやDVDの演奏と比べるのは野暮というものだが、オケはしっかりソリストや合唱、舞台の振り付けとシンクロしていて、大変な努力と練習を重ねたのであろうことが伺える。

専門家ではないので、一般の音楽愛好家レベルではあるが、けっこう多くのオペラを聴いている中、オケの音色の質以外の面では、全く違和感なく聴けて、終わってみれば「これは本当に学生オケがピットに入ったオペラだったのか?」と思わせるレベル。

オペラの伴奏としては、申し分ない完成度で、ソリストはもちろん、学生の皆さんの熱量と、本番までの間に指導された方々、本番を振ったマエストロ阪さんの適切なタクト、裏方の皆さんの献身、それら全ての集大成が今日の舞台だったのではないかと思う。

そして、私が海外の第一級オペラハウスの公演を観て一番強く感じるのは、合唱のレベルで、ミラノにせよ、ウィーンにせよ、この人数で、この圧倒的な合唱のレベルはなんだ!?といつも感嘆させられたのだが、今回の合唱は、比較的小人数なのに、見事な歌声を聴かせてくれた。

少年合唱も素晴らしく、合唱がベルカントしてる!?という感じだった。

和田さんのミミは、ともかく純粋で流麗。

良い意味で、HIMARIさんのヴァイオリンみたいなイメージ。

むせび泣くピアニッシモから、フォルテッシモの高音まで、実に伸びやかに綺麗に響く歌声で会場を魅了していた。

ロドルフォの水口さん、前に何かで一度聴いたことがあったように記憶している。

ただ、今回はかなり調子が悪かったようで、一幕の「冷たい手を」では「ヤバっ」という心の叫びが聞こえてくるような雰囲気だったが、3幕・4幕とだんだん調子が戻り、同時に若干唱法を変えたようで、無事幕が下りるまでしっかり歌い切られたところは、さすがプロだと敬服。

そして、初めて聴いたムゼッタの山岸さん!惚れちゃいました。

すごいはまり役、あの高音をやすやすと2階後方席まで、まるでレーザービームのように突き刺す、のみならず、歌い方から役作りまで素晴らしかった。

マルチェッロの迎さん、ショナールの市川さんの安定感ある歌声が、全体をしっかりと引き締めていて、躍動感ある舞台になっていた。

終わってみて、8年前には和田さんの歌う「ムゼッタのワルツ」が聴いてみたいと思ったが、今回は、ちょうどヴェルディの月間ブレンドのモチーフになっていることもあるが、和田さんが歌う「月に寄せる歌」が聴いてみたと思った。

それにしても、学生オーケストラで、オベラ全幕公演に参加できるというのは、本当に凄いことだと思う。

最近の学生オーケストラのチラシを見ると、「よくこんな難曲・大曲に手を出すな」と思うのだが、それは交響曲だったり管弦楽曲だったりで、オペラとなったら全く違ってくる。

もし、学生オケがマーラーの8番を演奏するとしたら、それはもう大変なことだろうと思うのだが、オペラとなったらその何十倍もの大変さのはず。

実際にソリストや合唱との調整、パート練習などには参加していなかったとしても、途中から何度も合わせて、同時に舞台での演出や、各々のソリストの歌い方の掌握など、こんな経験を学生の時点でできてしまう、それを費用の面でも時間の面でも、あらゆる面で甚大な困難が待ち構えているのに、それをさせてしまう立命館という学校にも「ブラヴィー!」と惜しみない称賛を贈りたい。

と、思った日曜の午後だった。

第7番

2026年8月31日 

昨夜は、ついついプロ野球のハイライトなどをたくさん見てしまい、そのうち眠くなって日記を書きそびれてしまった・・・

とりあえず、Gに強いということはいいことだ!

さて、一夜明けて、今日は朝からちょっと家の用事などをして、9時過ぎには下鴨店へ。

今日は月末ということで、何かと作業があったので、お昼過ぎまで下鴨でデスクワークをしてから、午後は北白川へ。

月末って、何かといろいろあるのだが、月末と言うことは、要するに8月も今日でおしまい。

なんか、つい先日お盆だなんて思っていたのに、早いものである。

話は変わって、私の車の中では、CDから取り込んだ音楽が順繰りに流れているのだが、今日はショスタコーヴィチの交響曲第7番を聞きながら出勤。

恐らく、西側諸国では現在最も演奏されないであろう曲。

サブタイトルは「レニングラード」

第二次大戦時のソ連、ナチスに包囲される中、戦時のプロパガンダ色が濃い曲で、反ファシズム(ナチスに対する)の意味合いで作られたと言われ、初演後にはマイクロフィルムでスコアがアメリカへ送られ、ソ連での初演数か月後には、トスカニーニがアメリカでの初演を行ったという、ある意味1940年代の世界観を望める曲。

ただ、ショスタコーヴィチ自身は、既に戦争前から構想を持っていて、ナチスだけではなくスターリン体制に対する批判も込められていたとのことで、なかなか複雑な解釈を持っている。

と、曲が作られた経緯はこんな感じだが、以前私と長女が車で移動しているときも、この曲が流れていて、この曲についての説明をしたことがあった。

作曲の経緯ではなく、初演時の物語。

以下、娘に対する説明

当時のソ連は、対ナチス戦線の中、オーケストラ楽員の中にも死者が多く、徴収されて戦地へ赴いてるものもいたが、この曲を演奏するにあたり、前線から楽団員が呼び戻された。

もうこの世にいない団員も多い中、残った楽団員と集められた奏者たちより演奏された様子は、ホールだけではなく街中にも設置された拡声器やラジオから、国中はもとより、戦地の兵士やナチス軍の耳に届けられた。

ソ連の壮大な国土、平和な日々が雄大なメロディーで表現される中、徐々にナチスの侵攻が始まり、日々その恐怖が増してくる第一楽章は、ファゴットによる死者への追悼メロディーで締めくくられる。

戦前の美しい風景などが見えるようなメロディーの中、常に戦争に対する恐怖が影を落とす第二楽章。

追悼と悲しみ、そして激しい怒りを表現した第三楽章。

そして、重苦しい戦いの中、徐々にソ連は劣勢を跳ね返し、最後は壮大なメロディーに乗って、歓喜の勝利を迎える第四楽章。

その第四楽章の最後の部分、第一楽章の主題が高らかに演奏された直後、急にその主題を妨げるかのようにタ、タ、タ、ターンという、ベートーヴェンの運命の主題のようなリズムが繰り返される。

実は、このリズムはモールス信号の【V】を意味しており、ソ連の戦勝を表現しているもので、演奏終了後のホールは拍手と涙で埋め尽くされ、戦争で疲れ果て、希望を失いかけていた国民を奮い立たせた。

と、説明をしたら、娘はこの曲に対する関心が高くなり、その後車の中でショスタコーヴィチの7番が流れたら「ショスタコーヴィチだね」と、言うようになった。

この曲、本当に壮大で素晴らしい曲なのだが、何も知らずに聞き流したら、単なるBGMになってしまうところ、その曲に込められたストーリーを知ることで、より感情移入ができて、細かい部分までしっかりと聴けるようになる。

これって、コーヒーでも同じで、何の説明もなくコーヒーを飲んだら、単に「美味しいな」だけなのに、その豆についてのストーリーを知ると、より深くその豆を知りたくなり、そしてその豆が好きになっていく。

私たちは、コーヒーを売りつつ、しっかりとその背後にあるストーリーも紹介することで、お客様により良いコーヒーライフを楽しんで頂けるのではないかと、ショスタコーヴィチを聞きながら思った出勤時間だった。

そんなわけで、今日の午前中に下鴨で仕事をしながら聴いたBGMは・・・

同じ7番でも、ショスタコではなくベートーヴェン。

ベートーヴェン 交響曲第7番、第8番

アバド指揮 ウィーンフィルハーモニー管弦楽団

本当はアバドの8番を聞きたくて自宅から持ってきたのだが、ベートーヴェンの7番って、ショスタコとは全く違った感覚で元気がもらえる曲。

7番を聴こうと思っていたら、恐らくクライバー/バイエルンのライヴ盤を持ってきていたと思うが、もちろんアバドも素晴らしい演奏を聴かせてくれる。

仕事をしながら聴くには、ショスタコーヴィチはちょっと重すぎる一方、ベートーヴェンの7番は、仕事を捗らせたいとき、BGMにかけていたら良いかもしれない。

読書の時間

2026年8月26日 

今日は開店と同時に多くのお客様がご来店下さり、2人でバタバタと走り回ったモーニング。

でも、なぜか2人出勤してきた10時からは穏やかな時間が流れてしまう。

なんだか上手く行かないなぁ・・・

ただ、今日は猛暑と言うより酷暑の中、いつもだと暑いとなかなかコーヒー豆は売れないのに、今日はたくさん豆をお求め頂けて、店内が比較的余裕なわりにはコーヒー豆が減ってしまうという不思議な一日だった。

さて、上手く行かないと言うと、昨日から私は夜にプロ野球のハイライトを見なくてすんでいるので、今夜もちょっと音楽鑑賞。

そう言えば、定期購読で郵送されてはいたのに読むひまがなかった「音楽の友」9月号、せっかくなので読みながら聴いたのはラフマニノフの2番。

ラフマニノフ 交響曲第2番

プレヴィン指揮 ロンドン交響楽団

何となくルガンスキーのラフマニノフが聴きたくて、ピアノ協奏曲全集と交響曲全集が一緒に入っているBOXをけっこう前に購入していたので、その中から。

そう言えば、来年ルガンスキーが来日して京響とラフマニノフの3番を演奏する。

今年度後期の京響友の会に入ったので、10月から3月までの定期演奏会は全て聴きに行けるので、ルガンスキーのラフマニノフ、ちょっと楽しみ。

で、プレヴィンの2番、正直言って音楽の友を読むBGMになってしまったので、細かく聴いていないけど、プレヴィンって、本当にドラマティックに演奏するのが上手い人だなと思いつつ。

で、音楽の友、今月号はNHK交響楽団創立100年の特集。

NHK交響楽団って、テレビで見る(聴く)以外、あまり耳にしてこなかったのだが、こうして見るとやはり凄いなぁと感心。

そして今月号は珍しく京響も特別記事として見開きカラーで取り上げられていた。

でも、何気に面白かったのは、シュミットの記事。

今後、ちょっと聴きこんで行きたい作曲家だったので、いろいろと勉強になりました。

そんなわけで、明日はプロ野球のハイライトを見られたらいいなぁ・・・

メロン絶好調!

2026年8月25日 

今日も暑い京都。

夕方にお越し下さったお客様が、「車の車外温度が40℃って出てた」とおっしゃっていた。

そんな暑い日は、なかなか人も外に出ない・・・

店内は閑散・・・

かと思ったら、存外に多くのお客様にお越し頂けて、さらに今日は豆をお求めくださるお客様も多く、なんだか不思議に好調な一日だった。

そんな中、今日もやはり人気だったのが「スマトラメロン

日曜日に5キロ焙煎したのだが、今日も5キロ焙煎。

2営業日で10キロなので、けっこうスピーディーに売り切れそうな予感。

ご希望のお客様は、どうぞお早めに。

そんな蒸し暑い夜は、なぜか気分はブラームス。

特にブラームスが聴きたかったわけではないけど、何となくラックから取ったらこれだった。

ブラームス 弦楽六重奏曲第2番

アマデウス・アンサンブルとアルバン・ベルククァルテット

1987年10月23日、ウィーン コンツェルトハウスでのライヴ録音。

この演奏は、1987年8月にアマデウス弦楽四重奏団のヴィオラ奏者ピーター・シドロフが急逝したため、同四重奏団が40年近い活動を終わらせて解散。

その2か月後、残ったメンバーがアマデウス・アンサンブルの名称でコンサートを開催、そこにアルバン・ベルク四重奏団のメンバーが参加して、シドロフの追悼コンサートとなったときのライヴレコーディング。

すごい熱気のライヴで、本当に生々しい演奏。

しかし、凄かったのはアンコールで演奏されたブラームスの弦楽六重奏曲第1番の第2楽章で、これは本当に鳥肌が立つ名演と言うか壮絶な演奏で、この曲のベストと言うには私が聴いた演奏数が多くないので説得力には欠けるが、少なくともこれ以上の演奏は、そうざらにはないだろうと思う一枚。

何となく取ったのに、「なんとなく」ではない気分にさせられるひと時だった。

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