今日の日記は、かなりマニアックなので、クラッシック好きでない方はどうぞパスしてください。
私は毎日、北白川、下鴨、髙島屋にカウンターの中に入ることはなくても顔を出しているが、その主な用事としては豆や焼菓子の移動ということになる。
なので、荷物を積まなくてはならないため車で行き来をすることになるが、その車のBGMは、ナビについているフラッシュメモリーに録音した音楽を聴くことが多い。
で、どんな音楽が入っているかと言うと、ポピュラーなら俗に言う「ソウル」や「リズム&ブルース」で、クラッシックだとオペラやバレエ曲に、コンチェルト系が多い。
そんな中、かなりのシェアを誇るのが「ワグナー」の楽曲。
ちょっと前に、ワグナーオペラ全集を購入して、全部メモリーに入れてしまったため、一度ワグナーが始まると、CDにして36枚分延々とワグナーがツぐくことになる。
さまよえるオランダ人から始まり、タンホイザー、マイスタージンガー、ローエングリン、パルジファルと続いて、最後は「リング」になるのだが、まぁ、だいたい全部で30時間以上ワグナーを聞き続けることになるので、車に乗っている時間を考えると1週間程度はワグナーから逃げられないことになる。
そんなわけで、今日も一日ヴァリキューレを聞きながら、ふと思ったことに「もしワグナーがリングを作っていなかったら、スターウォーズの音楽はどんなだっただろう?」ということがある。
ジョン・ウイリアムスは非常に優れた作曲家ではあるが、彼の出世作であるスターウォーズにおいて、メインテーマ以外の部分は、かなりリングに触発されているように感じる。
同じようなことで、もしマーラーの交響曲3番がなかったら、映画「美女と野獣」の中でもメインテーマと並んで有名な曲「一人ぼっちの晩餐会」の音楽をアラン・メンケンはどんな曲にしていただろう?と考えてしまうわけである。
ブラームスが交響曲第1番を作るにあたり、20年物歳月をかけたのは、ベートーヴェンが全てやりつくしてしまったからだと言われるが、パクリとか模倣とかとは違った次元で、やはり過去の偉大な楽曲のフレーズにインスピレーションを受けて出来上がる曲というものは多々ある。
そんなことを考えていたら、音楽だけではなく、いろんなことで何かにインスピレーションを受けて新しいものを作ることがあるわけだが、その「何か」と言う基になるものを作る人って凄いなぁとつくづく思う。
私もヴェルディの営業面で、「何か」を模倣したり、それにインスピレーションを受けて作ったりと言うことが多いのだが、自分でその何かの基を作れたらいいのになと思いながら、今日の夕方やっと神々の黄昏に行きついたのだった。