本日30日から1月4日までは、久しぶりに下鴨のカウンターで珈琲を淹れさせていただく。
造形芸大店もいろいろと刺激的な部分はあるが、どちらかと言うとフードメニューについて考えることが多くなる。
その点やはりカウンターに立って目の前にいらっしゃるお客様に一杯ずつ抽出していると「珈琲屋だなぁ」という実感、さらに今日はおかげさまで多くのお客様がご来店下さったので、ほぼ珈琲を淹れていない時間がない状態だったので、久しぶりに初心に戻った気分で一日を過ごした。
さて、そんなわけで私の年末年始シフトは今日から始まったのだが、造形が休みの間は下鴨に入り、下鴨が休みに入ることには造形も営業をしているため、私は皆より一足先にお休みを頂いて、ちょっと掛川まで行ってきた。

掛川の少し先にある富士川サービスエリアで富士山を拝んでみた。
そして、掛川行きの目的である、ベーカリー POWA POWA さんに到着。

ここは、開業してからしばらくの間、スタッフとして Verdi を支えてくれた、みさとさんがご主人と一緒に切り盛りしているパン屋さん。

シンプルながら、しっかりとこの店の世界観が表現された店内。

ハード系のパンからペストリーまで、とてもクオリティーの高いパンがならぶ。

もともとはご主人のお母さまのお店だったのだが、みさとさんとご主人が結婚後に店に入って奮闘中。
店舗には飲食スーペースも併設されているのだが、しばらく使用されていなかったので、将来的にはそこに焙煎機を入れて自家焙煎珈琲を出す店にしたいというのがみさとさんの夢だった。

念願の焙煎機!
アルバイトとして働きたいと応募してきたときから、焙煎の勉強がしたいという希望だったので、ホールの合間にハンドピックや焙煎の理屈などを教えつつ、最後の方は生豆を買ってもらって、自分で焙煎の練習もしてもらっていたのだが、当時からずいぶんブランクもあったので、ちょっと勘が鈍っているようなことを言いつつ、当時彼女が Verdi で書き留めていたノートを見つつ、試行錯誤で焙煎をしている状態。

最初に焙煎した豆を一度 Verdi へ送ってもらい、味見をして修正点などを指摘したのだが、その部分を修正して焙煎したものがあったので、それを再び味見。

一番最初のテスト焙煎のときより、かなり良くなっていたのだが、もう少しボディ感を出すにはどうすべきか、私も実際に焙煎機をさわってみないと分からない部分も多いので、こんどは来年にでも焙煎をしに掛川へ来ようかと思う。
でも、10年も前に Verdi で修行してくれた人が、諦めることなく夢を持ち続け、こうして頑張っていこうとしている姿を見ると、本当にうれしくなるし、お互い頑張っていこうという気分になる。
大いに刺激を受けて掛川をあとにした。
で、せっかくここまで来たので、帰りは浜松に立ち寄ってうなぎを食べることに。
年末ということで、一番好きな店は閉まっている可能性もあったため、無難に駅近くの有名店「八百徳」さんで。

娘たちはうな重

私とカミさんは、うな茶
久しぶりに浜松のうなぎを美味しく頂いた。
でも、前から疑問に思っていたことが一つ。
「うな重」と「うな丼」ってどこが違うのだろうか?
ってことで、店の人に聞いてみたら、「ほかのところは、ちょっと変えてるところもあるらしいけど、うちは単にお重に入っているか丼に入っているかの違いだけですよ」とのこと。
要は、特に定義はないってことなのですね。
そんなわけで、今日はもう大晦日。
年末年始は私も店頭に立っております。
ぜひ Verdi で美味しい珈琲をお楽しみくださいませ。