自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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2019年04月

最近感じること

2019年4月18日 

今朝は、薄手のジャージで歩いていても汗ばむほど。

定点観測位置から大文字山を見たら、いい感じで雲がかかっていてきれいだった。

ちょっと場所を移動して、木の枝と大文字山

もう春というより初夏の雰囲気がただよっていた。

最近、春と秋が短い気がする。

で、今日は以下文章のみ。それも、あまり楽しい話ではないので、めんどうな方はこの先パスしてください。

 

さて、コーヒーブームと言われている昨今、京都市内でも次々と珈琲店ができて、若い人が集まっている光景を目にする。

珈琲業界でも、川上の部分においては、大きな利益が出ているのではないだろうか。

そんな中、珈琲を仕入れている商社や卸会社から同じような手紙が相次いで届いた。

表現や言い回しは違うが、内容はこんな感じ。

● 掛け売りの終了、または、支払い代行会社を経由した決済に移行。

● 小分け発送の開始、または最小ロットの小規模化をするという告知。

● 無償サンプルの提供終了、または、数万円分購入時のみサンプルを請求できるよう改定。

こんな手紙をもらって、ちょっと考えてしまった。

まず、掛け売りの終了について、ポジティブに見ると、珈琲店が増えて取引先が倍増したため、掛け売りは経理の手間がかかり事務作業が大変になるので、クレジット決済か支払い代行会社、あるいは代引きのみの決済にして経理処理に要する時間を削減する。

と見えるが、ちょっと嫌な見方をすると、回収不能のリスク回避=売掛金の回収ができない可能性のある取引先が増えた。とも考えられる。

次に、小分け発送の開始、または最小ロットの小規模化というのは、焙煎業者にとっては有難いように思えるが、文面を見ると1キロ単位で発注ができるようになった旨書かれていたり・・・

今までは、小分けと言えば最低でも10キロだった。

1キロの豆を焙煎したら、水分が飛んだりして商品になるのは約8割。

カッピングをしたり、店内飲食で出したりすることを考えたら、1キロ小分けで仕入れたとしたら、豆で販売できるのはせいぜい5~600gということになる。

もし、店内飲食だけのために豆を焙煎したとしても、1キロ焙煎して淹れられる珈琲は50~60杯程度。

要するに、1キロ小分けで仕入れても、豆はほとんど売れないし、店内飲食にしてもそんなにたくさん出ていないということになる。

最後に無償サンプルの配布終了について、通常だと数百グラムのサンプルをもらって、豆を見てから発注するということだろうが、ある商社の人が半ば苦笑を浮かべた顔で言っていたのは、「無償サンプルだけもらって、それで商売しているお店があるから困っている。」そうである。

あるいは、無償サンプルを出しても、それをペイできるだけの注文が入らないということもあるだろう。

そうして考えると、今のコーヒーブームには非常に危うさを感じてしまう。

それは、しっかりとしたビジネスにならない規模の店が増えることで、業界全体が疲弊するということもあるし、コーヒーというもののビジネススタイルが、今まで私たちがやってきたものとは異質な方向へ走り出している可能性を感じるということもある。

前者については、しっかりと今までの仕事を常にブラッシュアップしつつ遂行するしかないかと思うが、後者については確実に旧来の珈琲店にもその波は押し寄せてくるので、きちんと時代の流れを見ながら、そこに足を取られるのではなく、自店の存在意義をお客様にご理解頂いて、時代を取り込みつつ流されないように地に足をつけて営業しなくてはならない。

そんなこともあり、造形芸大店はGW明けに改装工事をして、より珈琲についてしっかりとお客様に向き合える店にしようと思っている。

店の改装と同時に、もっと Verdi のスタッフにもしっかりと珈琲についての理解を深めてもらい、より強固な専門店に育っていかねばだな、と、業者さんからの手紙を読みつつ思いをはせるひと時であった。

あと1週間

2019年4月16日 

今日は久しぶりに全く予定が入っていない定休日だったので、少し朝はゆっくりして、起きたらデスクワークをしようと思っていたのだが、なんとなく何もする気になれず、amazon prime video で リーガルV を見たり、午後からは少し下鴨へ行ったり。

まぁ、普段は店の定休日でも、打ち合わせなどが入っているので時間に縛られるのだが、そういうのがないと思ったら、気持ちが緩むのかなんだか一日だらだらと過ごしてしまった。

でも、こういう日も必要だろう。

 

とは言え、来週の水曜日から造形芸大店はフードメニューのリニューアルをするので、そのメニュー作りをしなくてはならず、先日撮影した写真のサイズや露出を合わせたり、メニューのテンプレートを作ったり。

で、こちらは新たに加わるメニュー、牛ハラミライスのプレート。

人気のメニューにステーキプレートがあるのだが、そこまでのボリュームはいらないが、ちょっと肉を食べたいという方には良いのではないだろうか。

そして、パフェもより気軽に食べられるように軽く仕上げてみた。

しかし、今回のメニュー変更の目玉は、なんといってもコレ

カレーのバラエティーが大幅に増える。

常時、3種類のインド風カレーと普通の欧風カレー、こちらにはオプションで「普通のカレーを激旨インドカレーに変えてしまう魔法のペースト」(80円)を付けらるようにする予定。

インド風カレーは、各々2種類選んで合いがけにできる。

そして、毎週替わる私オリジナルレシピによるスペシャルカレーが一品。

メニューは24日(水)より変更する予定。

ぜひ楽しみにお待ちくださいませ。

初夏の準備

2019年4月15日 

先週は満開の桜を見ながら、まさに春爛漫という感じの鴨川沿いだったが、昨日の雨で今朝は花びらの絨毯状態。

まだ花が残っている木もあるが、もう八分咲きならぬ八分散りの枝も。

今はまだ葉っぱも少なく、葉桜にもなっていないので一番美しくない時期かもしれないが、まもなく新緑がまぶしくなっていくことでしょう。

ちょっと前までは、ちょうど日の出の時間にこの場所を通過していたのに、もうずいぶん太陽も高くなってきた。

桜が散ってきたと思っていたら、自宅の近所でふと見ると、もう着々と初夏の準備が始まっている。

アジサイを目にすると、これまでは一雨ごとに春の訪れだと思っていたのが、これからは一雨ごとに夏の足音が聞こえてくるようになるわけで、暑いのが苦手な私としてはちょっと辛い。

ともかく、今のような最も過ごしやすい時期を楽しまねばですねぇ。

 

さて、昨夜はサラッとしか書かなかったサロンライヴ。

いつもならその夜の様子を動画でご紹介するところだが、諸般の事情で少し遅くなってしまった。

で、ご覧頂くのはメインプログラムからではなくアンコールの1曲。

Tea for Two ~二人でお茶をです。

アンサンブル パスレル、素敵なグループでした。

 

cookpadTVとキーマカレー

2019年4月14日 

わりと寒さも落ち着いた感のある今朝は、久しぶりに薄手のジャージで鴨川へ。

今日は午後から雨だったので、朝の段階でもどんよりと曇った空であった。

 

さて、昨日は cookpadTVの心斎橋スタジオで珈琲の焙煎講座をさせて頂いた。

14名の方が集まって、最初に珈琲全般についてサラッと説明した後、自分で焙煎するときの豆の選び方などを解説、そして手網を使っての焙煎を皆で体験して頂いた。

7名ずつ2班に分かれて、1分ごとに交代して順繰りに手網焙煎を体験。

途中から煙が出てきて、香りもしっかりと感じられ、豆がはぜる音を聞いて、みなさん新鮮な驚きをもちながら手網を動かしていた。

ちゃんとした焙煎機で焼くのと比べると、どうしても煎りムラはできるが、自分で焙煎したものの味は格別だったのではないだろうか。

焙煎体験の後は、同じ豆でも浅煎りと中深煎り、深煎りで味が違うということを試飲で体験。

どの焙煎度合いが好みか聞いたところ、面白いことにほぼ1/3ずつできれいに好みが分かれた。

土曜日の午後、みなさまお楽しみ頂けたようで良かったのではないだろうか。

cookpadTVスタッフのみなさん、私も楽しくイベントができました、また機会があったらぜひお呼びくださいませ。

 

で、お昼を食べる余裕もなくイベントに入っていったので、京都へ戻る前に少し食事をしようと心斎橋のアーケードを歩いていたら、ふと目に飛び込んできたのがここの看板。

 

よく分からなかったが入ってみた。

すると、今日はルーとトンカツが売切れたので、キーマしか出せないとのこと。

それでも食べてみようということで、マトンキーマと黒咖哩をライス少な目で注文。

マトンキーマ

黒咖哩

個人的には、「元祖渡辺カリー」というのを食べてみたかったが、今回は売切れ。

こんどまた食べに来てみよう、とは思わないが、もしチャンスがあれば、かな。

 

そして、今日はサロンライヴ。

木管四重奏という、これまでなかったアンサンブルで、曲目も近代フランスものが多く、なかなか楽しいコンサートになった。

今夜の様子は、またこんどご紹介します。

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