今朝は手袋をしていても、手がかじかんでしまった。
このところ、何かと慌ただしくて1週間ほどインド料理を食べていなかったので、昨日はなんとしても食べたい!
と思って、家族を誘ってみたら、みんな行くと言ったので「じゃぁ、みんなで歩いて行こう!」と言ったところ、結局カミさんだけが自転車で来ることになり、娘たちは「車なら行く」などと情けないことを。
そんなわけで、私が徒歩で出発してから20分後にカミさんは自転車で白梅町へ。
恐らく彼女は私以上に運動不足なので、たまには歩いた方がいいんだけどなぁ・・・
で、頂いたのはこれ。
スペシャルチリチキンの辛さ4
ハニーバターナン
けっこう辛くしたチリチキンと、甘いハニーバターナンを合わせてみた。
これはこれで美味しかったのだが、私的にはハニーバターよりもマンゴーピュレなどをぬっている「ヌーラーニナン」の方が合うかも、と思った。
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さて、よく人から「どうしてそんなにインド料理が好きになったのか?」とか、「何がきっかけで食べるようになったのか?」と聞かれることがある。
それを語るには今から30年ほど前のことに言及しなくてはならない。
20代のある日、私は突如お酒を飲めない体になってしまった。
それまでは大丈夫だったのに、ビール1本で病院行きになり、検査の結果、肝臓の調子が悪く、アルコールを分解する酵素をほとんど出していないとのこと。
その後、社会人になって健康診断を受けるたび、採血をして成分検査をするたび肝臓関係の異常で再検査をするよう通知が来続け、10年前には精密検査をするための検査入院もしたのだが、結局原因は分からずじまい。
ともかく、アルコールの摂取はしないようにということで、この30年ほど乾杯のときに舐める程度しかお酒は摂取していない。
そうなると、食事をしに行ってもお酒が飲めないわけである。
基本的に、和食でもフレンチでもイタリアンでも、お酒を飲めない人は、あまり歓迎されないことが多い。
一応、私も気を遣って、ソフトドリンクを注文したり、ちょっと多めにオーダーしたりはするものの、一杯7~800円のソフトドリンクを飲んだところで店の利益は数百円程度。
しかし、ワインだとグラスでも料理毎に何杯か飲んでもらったら数千円の粗利益が出るし、1本数万円のワインを注文してもらったら、店の利益も万単位になるのだから、そりゃお酒を飲まない客は店にとっては有難い客ではない。
なので、差別はしないけど区別はされるという経験を多数してきた。
そもそもお酒は仕込み・調理の手間なく利益を得られる重要商材なので、人気店になればなるほど、飲まない客を座らせているということは、得られるはずだった利益の機会損失になってしまう。
そんなわけで、私が酒を飲まないのではなく、飲めないので、その分気は遣っているということを理解して下さっているお店にしか行かないようにしていた。
が、そういうお店に私が行くことで、本来お店が得られるはずだった利益を損ねてしまったら逆に迷惑をかけて申し訳ないので、だんだん足が遠のいてきた。
だって、ワイン好きの人が座ったら、数万円の利益を得られたはずなのに、私が予約して席をとってしまったことで利益が半減してしまったら、そりゃお店の人も面白くないでしょう。
そんなとき、一番寛容だったのがインド人。
インドという国は、宗教上の理由でお酒が飲めない人も大勢いるし、食べられる食材なども限定的な人が非常に多かったりするので、お酒が飲めないことなんて全く気にしない。
特にムスリムのインド人がやっているお店であれば、そもそも自分たちが決してお酒を飲まないので、客が飲まなくても何ら問題ないわけである。
そんなこんなで、インド料理店に行く比率が高くなるとともに、スパイスの魔力にどっぷりつかってしまったというのが正直なところ。
酒もタバコも断って久しい私としては、ある意味唯一の嗜好品がスパイスなのかもしれない。
そんなインド料理を食べた後に飲みたい珈琲と言えば、芸大店で出している「スパイスコーヒー」が一番に思い浮かぶが、ガツンとスパイスが効いた料理の後でも、決して負けない力強さを持ったコーヒーと言えば、ヴェルディ最深煎りの インディアAPAA 。
まったりとしたコクのある苦みは、スパイス料理の後でもしっかりとコーヒー感が楽しめます。
さすがインド産!
苦いコーヒーがお好きな方は、ぜひおためしくださいませ。