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カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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2021年01月

知らなくてもいい珈琲の話-その4【エチオピア-Part 3】

2021年1月31日 

知らなくてもいい珈琲の話も4回目。

今回は、エチオピアという国の珈琲と言うより、ちょっとお金の話をいたします。

が、正直今回は本当に知らなくても全く問題ない、要するに「どうでもいい」話なのに、けっこう長くなるので、どうでもいい話に付き合う余裕はない、という方はここでご退出されることをおすすめします。

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さて、先週も書いた通り、エチオピアは世界の中でも最貧国のひとつで、一人当たりの月給は平均4,500円。

日本だと、高校生が5時間ほどアルバイトすればもらえる程度の金額です。

しかしこれは、GNP から計算しているので、ものすごくリッチな人から、ものすごく貧しい人まで全てを平均化した金額になります。

零細農家の生産量は年間400~500kg、間をとって450kgとしましょう。

市場での買い上げ価格が概ね8ブル(約40円)/ kg なので、その一家が珈琲専業であれば年収は約18,000円=月収1,500円程度になってしまいます。(一人当たりではなく、一家で、です。)

すると、子供たちは、こんな服を着ることになってしまいます。

もし日本で、ファッションではなく、これしかないからこんな服を着ている人と出会ったとしたら、こんな笑顔で明るく振舞ってはいないのではないでしょうか。

この時点で、日本の常識は全く通用しないことが分かります。

日本で、最高級のエチオピア豆を購入したら、100gで1,000円前後します。

つまり、日本におけるエチオピアの豆100gの値段は、同国零細農家の世帯収入の実に2/3にあたります。

その数字だけを捕らえて、「フェアトレードすべし!」と言うことは簡単です。

しかし、産地よりも少し都会に暮らす人たち、つまり零細農家の人たちより少し収入の多い人たちの表情や態度は、むしろギスギスしていて、田舎の子供たちのような笑顔が見られないことの方が多かったのも事実です。(もちろん、首都のインテリ層はまた違いますが)

洋の東西に関わらず、都会に住んで、そこそこの衣食住を維持するためにはお金がかかります。

自分がお金を使っているようでいて、実はお金のために振り回され、自分の意志とは関係なく無理をしなくてはならない、ある意味「お金に使われている」のではないかと感じるときがあります。

そんなとき、ふと田舎で畑でも耕しながら、のんびり晴耕雨読の暮らしもいいなぁ、と思ってしまうことがあります。

実際には、農業の大変さを実体験として持っていないから、そう思えるだけかもしれませんが、(要は隣の芝は青い)でも、そんなとき、「豊かさって何だろう?」と考えてしまうわけです。

話がそれましたが、もし、完全なフェアトレードを実現させ、エチオピアという国全体の構造が変わらないまま、零細農家の収入だけが先進国の農家並みになったとしたら、もしかすると、この子供たちの笑顔は「屈託のない笑顔」から「卑しい笑顔」に変わり、やがてエチオピアの珈琲産業そのものが根本から崩壊してしまうかもしれないと思うのです。(そう思うに至る理由を書きはじめたら、連載が永遠に続くので、ここでは割愛します。)

さて、ここまでは前置き。(マジ、今回長くなりそう)

エチオピアのコーヒー栽培は、零細農家の比率が高く、その人たちの世帯収入が年間18,000円程度なのに、国全体の平均は一人当たり年間55,000円.

そのレベルまで引き上げようと思ったら、かなりリッチな人がいないと無理になります。

そのリッチな人は、エチオピアの珈琲産業の中で言えば、「輸出業者」にあたると言っても過言ではないでしょう。

同時に、輸出業者は単に海外バイヤーとの取引で得る以上の収入を得ている人が多いのです。

それはどうしてかと言うことを書く前に、エチオピアの首都、アディスアベバの街を見渡してみる必要があります。

近代的な街並みで、奇麗な車も多くてスタイリッシュな女性が歩いている。

余談ですが、エチオピアの女性はすごく美しい人が多く、また男女の性別関わりなく、足が長くてすらっと細い人が多いのです。

ちょっとうらやましいかもしれない。

一見先進国の街並みのように見えても、ほんの通り1~2本歩くと・・・

こんな感じの風景に変わり、さらに一本わき道に入ると・・・

遠くに高いビルは見えますが、どこのスラムだ?という光景が広がります。

アディスアベバの中心地から少し郊外へ行くと、新興住宅街が目につきます。

そのすぐ先には、もう一つ住宅街を作ろうとしているように見える場所もあるのですが・・・

工事は止まったままで、いつ完成するかも、再着工できるのかも分からない建設中のマンションが並びます。

街を歩いていると、左のような近代的な建物がある反面、完成したビル以上に多くの建設途中で投げ出されたようなビルが見られます。

エチオピア、と言うか、アディスアベバは現在ものすごい建設ラッシュ。

その建設ラッシュ、実は途中でストップしてしまっているビルが多いというあたりにエチオピアのお国事情があります。

同時に、それがコーヒーに関わる様々な法律にも影響を与え、場合によっては先進国なら当たり前に行われている商慣行すら、それを実行すると逮捕されてしまう、なんてことに繋がりかねないのです。

事実、今から13~14年前のこと。

エチオピアの輸出業者の中でも売上TOP10の中から5社、TOP30の中から10社の社長が逮捕・収監されるという事件が発生しました。

その理由を簡単に言うと、[ECXで購入したときの価格と比べ、国際相場が低かったため、NYのアラビカ相場が上がるまで豆をストックして、相場が上がったときに売りに出したから。]

資本主義社会で言えば、安いときに購入して高いときに売るというのは商売人として当然のこと。

でも、それで逮捕されてしまうというのはどういうことなのでしょうか?

そのあたりを説明しようかと思ったのですが、まだまだ長くなってしまうので、続きはまた来週。

できれば、来週でエチオピアの連載には一区切りつけたいと思っておりますが、さぁ、どうなることやら。

南南東

2021年1月30日 

今日も元気にトレーニングを終えた山下です。

早いものでもうすぐ2月ですね。

2月といえば節分。節分と言えば2月3日!

しかし、今年は2月2日です。

なぜ今年の節分が2月2日になるのでしょうか?

これには、地球が太陽をまわる周期と暦のずれが関係しているそうです。

地球は1年かけて太陽の周りをまわっていますが、その1年は正確に言うと365.2422日、つまり365日+6時間弱となります。この6時間弱という端数は4年経つとほぼ1日となるため、うるう年を設けることで解消することができます。ただ、この補正を行うと今度は約45分増やしすぎた状態となり、このずれを解消するためには、うるう年を400年で3回減らすことが必要です。

こうした補正が繰り返されることで、立春、立夏、立秋、立冬などの日付が変わり、それに伴い節分も変動するそうです。

今年のように2月2日になるのは、明治30年、1897年以来124年ぶりなんだそうです!!

レアな年ですね。こういういつもとは違う特別な日、ワクワクするのは私だけでしょうか。

毎年行ってる吉田神社の火炉祭も今年はコロナで中止だそうで、残念ですが今年は家でゆっくり静かに恵方巻を食べようと思います。

そしてヴェルディでは只今、恵方巻ならぬ恵方豆を期間限定で販売しております。

パッケージを見る限りかなりキャラ濃いめの味を想像してしまいそうですが…

こちらの恵方ブレンドはまろやかな甘み、クリアな口当たりとなっております。こちらも他では味わえない、レアなPNGブレンドとなっておりますので恵方巻きの後のコーヒータイムに恵方豆でよりレアな節分を味わって頂けたら幸いです。

コーヒーのおともは恵方ロールケーキ丸かじり!なんていかがでしょうか?

今日は先週の続きを書くつもりでしたが、節分の話題になってしまいました。お散歩日記はまた次週ということで…

恵方ブレンドの販売は2月2日までです!

(ヴェルディ 京都芸術大学店は火曜、定休日となっておりますので2月1日まで)

よろしければ是非、恵方ブレンドを飲みにいらしてください。

明日も皆様のお越しをお待ちしております。

夜散歩

2021年1月29日 

今朝は風が強くてわ向かった。

でも、晴れていたので帰りは若干明るくなっていた。

風が強いのは朝だけではなく、昼間もかなり吹き荒れており、芸大店の点灯管版が何度も風で倒されるほどだった。

そんな今日は、配達回りをした後、下鴨店の店長にも出席してもらって外部の業者さんと打ち合わせ。

これまでは、私が一人でやってきたような仕事も、少しずつ店長には考えてもらいたいのと同時に、私がもう一段上の仕事をするためには、私でなくてもできることは社員たちに任せていかないといけないと、このところ身をもって感じている。

頑張って任せていこう。

さて、今日は夕方に一つ家の用事があったので、閉店後の片づけを終えたらいったん自宅へ戻り、その後もう一度下鴨へ行かねばならなかったのだが、せっかくだったら夜のウォーキングを兼ねて、下鴨まで歩いていこう!ということになった。

下鴨神社の参道、けっこう暗くて寂しい。

闇夜に浮かび上がる神木って、なんだか荘厳。

誰一人いない下鴨神社にいることって、めったにないので、なんとなく不思議な気分だった。

帰りは、北大路を川端まで歩いて、高野川沿いを南下。

いつもは鴨川沿いを歩くことが多いのだが、高野川から見る景色って鴨川に比べると空が広いなぁ・・・

たまには違うコースを歩くのも気分転換になっていいと思ったが、今日は夜になっても風が強くてかなり寒い。

そんな寒い日は、なんとなくカフェオレが飲みたくなる。

前にも書いたことがあるかもしれないが、ヴェルディのカフェオレは、イタリアンブレンド(芸大店はアフリカンブレンド)を使って作るのだが、豆18グラムに対して抽出量は100cc。

ミルク200ccを熱して、そこにコーヒーを合わせるのだが、100cc抽出しても、実際には80ccくらいしか使わず、概ねミルク7に対してコーヒー3くらいが目安。

ちなみに、コーヒー通販ページの こちら からイタリアンブレンドはご購入頂けます。

よろしければお試しください。

入試

2021年1月28日 

ここ数日は、あまり寒さが厳しくなくて、Tシャツにパーカーで歩いていても暑くなるほど。

まだまだ朝は暗いですねぇ

さて、今日は京都芸術大学の入試が行われていた。

すると、学生は入構禁止なのでもちろんのこと、職員さんや先生も校外に出られないため、けっこう穏やかな店内。

私は午前中から打ち合わせで昼過ぎまで抜けていたが、午後もあまりバタバタすることなく静かに時間が過ぎて行ってしまった。

コロナの影響もあり、なかなか近隣の方も外に出ない傾向にある中、学校関係の方がご来店頂けないと、やはりお客様は少なくなってしまう。

これからのテーマは、学校関係の方以外のお客様にもっとお越しいただける店作り。

いろいろと計画はしているのだが、コロナがひと段落してくれないと、なかなか実行に移せない。

今回の緊急事態宣言は、なぜか飲食の狙い撃ち。

負けずに頑張ろう。

営業再開

2021年1月27日 

好評につき完売しておりましたヴァイスブレンドのドリップバッグ、入荷しております。

 

先週、下鴨本店はお休みをいただきました。

1年ぶりの長期休暇、どこへ行くでもありませんがゆっくり過ごしました。

 

休み明けの土曜日には、変わらず皆様にお越しいただき本当に嬉しく思っております。

感染防止対策にしっかり気を配りながら、営業してまいります。

 

 

夏好きの人は、8月の後半から物寂しくなるんだそうです。

冬好きのそれは、1月の後半からですね。

どんなに寒くたって、拭い去れない春の気配が漂うわけです。

でも今回は、少し気温が上がることで事態の好転も見込まれますので、そうとばかりも言ってられません。

 

 

下鴨本店では、間もなく栗のタルトが終了いたします。

2月初め頃までの販売予定ですが、売り切れ次第とさせていただきます。

ぜひ、お好みの一杯と一緒にお召し上がりくださいませ。

 

春の気配…とは申しましたが、週間予報を見るとなかなかの冷え込みです。

そんな寒い日にオススメの「アインシュペンナー」

熱々のコーヒーに、なめらかなクリームをたっぷりのせた、とてもまろやかな味わいです。

 

さっぱりしたクリームは、トーストやスコーンにもよく合います。

単品の追加メニュー(¥70)としてもご注文いただけますので、ぜひおためしください。

キャラメルナッツトーストとの相性は殊にバッチリです。

 

 

それでは、明日もご来店お待ちいたしております。

土田裕子

インド粥

2021年1月26日 

今朝はちょっとゆっくりして、午前中に少しデスクワークをしたら髪を切りに下鴨へ。

店に立ち寄ったら、コーヒー通販用に「恵方豆」がたくさん袋詰めされている。

データをみたら、昨日から通販ページに載せて、実質2日で1月の販売数量ランキング8位になっている。

この日記を書いている時点で、私が下鴨から帰宅した後にも注文が入っているので、1日~2日で上位ランクインしそうな勢い。

パプアニューギニアは、一部には人気のある豆だが、特に今回のブレンドはクリアでマイルドで、甘みとコクもある非常にまろやかな味わい。

通販でも店頭でも、ぜひおためしくださいませ。

さて、飲食店の営業時間が8時までに制限されているため、特に夜はなかなか外で食べられないが、昨夜は こちらの方 にお誘いいただき、久しぶりにヌーラーニへ。

冬季限定、インドの薬膳粥「キチュリ」を頂いた。

まずはサラダ。

続いてパニールティッカ。

インドのチーズ「パニール」をマサラ漬けして、玉ねぎやパプリカ、りんごなどと串焼きしたもの。

これだけ食べても美味しいのだが、のちに出てくるキチュリにも混ぜて食べようと、全部は食べずに残しておく。

「キチュリ」には、パパドとチャトニ、インドの漬物がついてくる。

これらのチャトニや漬物を混ぜて食べても美味しいのだが、ここに先ほどのパニールを切って一緒に食べると、これまた美味。

続いて「チリチキン」は、チャイニーズインディア。

これも切ってキチュリと混ぜたら、スパイシーな鶏粥に。

ナンは、「プラムリーアップルサートチャトニナン」をチョイス。

このフルーツと山椒のチャトニのナンが、チリチキンともベストマッチ。

インド料理って、実はメニューの端っこに何気なく書かれているものとカリーを合わせることで、普通のナンやライスと合わせるのに比べて何倍も味わいが増すものも少なくない。

同時に、カリーによっては、ごはんと合わせた方が美味しいもの、ナンと一緒に食べた方が良いものがあり、そのチョイスを間違えると、本来楽しめるはずの味わいが半減することもある。

インド料理店で食事をしていると、隣のテーブルのオーダーが聞こえてくることがよくあるのだが、ごはんで食べた方が絶対に合うカリーをナンで注文している人が非常に多くて、もったいないなぁ・・・と思うこともしばしば。

これは、お客様のインド料理に対する知識不足もあるが、一番責任があるのは店側の対応だと思う。

【インド料理=ナン】という誤った認識を正さないと、本当の意味で真っ当なインド料理を日本人が食文化として楽しめる時代は来ないと思う。

そのあたりを踏まえて、店側もきちんと説明をして、それでも「美味しくない方」をチョイスしたら、それはお客様の責任。

でも、そう思いながら自分の店を見た時、私のみならずヴェルディのスタッフは全員が、しっかりとコーヒーを理解してお客様に最も美味しい飲み方を説明できているか。

しっかりせねばだな。

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