いよいよ全国的に梅雨入り。
雨ってお客様商売にとっては、あまり好ましくない天気。
お客様の足も梅雨入りしないことを祈るばかり。
そんなはっきりしない空模様の今日は、朝から焙煎に励んでみた。
で、明日から限定で販売開始するのがアフリカの「コンゴ」
お正月に、「新春初物3点セット」として販売した中にもコンゴがあり、そのときは深煎りにしていたが、今回は中深煎りでの提供となった。
実は、このコンゴ、ちょっと焙煎度合いを変えて焼いてみたのだが、中深煎りを飲んでみたら、昔々の記憶が蘇ってきた。
ときは今から30数年前、私は大学の卒業を間近に控え、卒業旅行というのかどうかは知らないが、ヨーロッパへオペラを観に一人旅をしに出掛けた。
ウィーン、パリ、ミラノの歌劇場を巡りヴェルディのオペラを聴いて回ったのだが、ウィーンのカフェで飲んだコーヒーがことのほか美味しく感じていた。
まぁ、当時はコーヒー屋をやるなんて思ってもいなかったので、普通に単純に「このコーヒー美味しいな」と思っただけだったのだが、それから10年以上の月日が経って、バッハのタンザニアを飲んだとき、そのウィーンで美味しいと思ったコーヒーの味がハッキリと記憶の底から蘇ってきたのだった。
すっきりとしているのにまろやかな口当たり、そしてキャラメルのような甘み。
しかし、それから時は経ち、タンザニアの味も微妙に変わってきていた。
そんな折。コンゴの中深煎りを味見したら、当時のタンザニアのようなまろやかな甘みがハッキリと感じられるではないか!
多少粗削りな風味ではあるが、マイルドな口当たりとキャラメルのような甘みは、「古き良き時代の美味しいコーヒーを飲ませる喫茶店の味」といった雰囲気。
そんなわけで、明日から恐らく今月いっぱいは、コンゴを限定販売。
よろしければお試しくださいませ。