いよいよ農園の視察レポート。
今回訪問したのは、エチオピアの中でも最も主要な産地であるオロミア州シダモ地方(先日の住民投票により、シダモは州への格上げが決まった)の西方に位置するアラカにあるMETAD社の農園。
農園での朝は鳥の鳴き声で目が覚めた。
外に出ると朝靄の中からライフルを持った護衛の人がやってくる。
しばらくすると、農作業をする人たちが農園へやってくる。
なかなか幻想的な光景であった。
農園は一面緑に覆われた自然の森の中にあるため、樹齢数百年の大木が天然のシェードツリーとなっている。
農園の大木とぐるり180度
今年は雨季が長引き、実の熟成が例年に比べるとずいぶん遅れているようで、まだ青い実が目立った。
こちらの農園では、木と木の間隔などもしっかりと定めて、あまり密集しすぎないようにしている。
木と木の間は180センチ開けるようにと書かれている。
木の高さは概ね170センチくらいに抑えられ、収穫がしやすくなっている。
この農園に植えられているのは、No.74140という品種。
基本的に、エチオピアの珈琲は自生しているものが突然変異や交配によって多くの品種に枝分かれしており、登録された順に番号が付けられていくので、よく言う「ティピカ」とか「ブルボン」と言うのではなく、要するにエチオピア在来種の中のナンバー〇〇という風に分類される。
そんなエチオピア在来種は葉が細長く、実のつき方も改良された品種より少ないのが特徴
ブラジルの珈琲の葉
在来種No.74140の葉
ブラジルの珈琲の実
在来種No.74140の実
このNo.74140は、バーガンディ種であるため、一見完熟しているように見えても、まだまだ熟しきっていないことが多いという。
その見分け方は、摘み取ったときに実が枝とくっついていた部分が実にくっついてきたらまだ未熟というところで判断するという。
この緑色の突起が枝とくっついていた部分、見た目には完熟だが、このように少し緑の部分がくっついて摘み取られるようではまだ完熟とは言えないので、ピッカーはかなりの注意が必要。
ちなみにこちらはブラジルの完熟豆で、普通のカツーラ種とイエローカツーラ。
ともに緑色の部分はくっついてこない。
地面を見ると、本当に緑のふわふわなカーペットという感じで、倒木にはコケが生え、栽培しているというより森に自生しているような形で農園全体が一つの生命体のように見えた。
ブラジルは、本当に珈琲が産業としてしっかりと定着しており、最大限の収穫ができるよう管理されているが、エチオピアは森の中に自生した珈琲というイメージが強かった。
つづく

















