自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

  1. 下鴨店TOP
  2. カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記
  3. きっかけは六曜社

きっかけは六曜社

2020年10月28日 

お客様から本を貸していただきました。

 

名店 六曜社さんの、70年に渡る歴史が記された本です。

満洲引き上げから始まる物語は、まるで戦後の京都文化史のようでした。

 

フランソワ、築地、イノダコーヒー、前田珈琲…現存する数々の老舗が、まだ老舗とは呼ばれていなかった頃の様子も多く描かれています。

それぞれ全く別のお店だと思っていたけど、いやもちろんそうなんだけど、喫茶店好きのお客さんや異業種の文化人を介してそれぞれのお店に関連性が生まれ、”京都の喫茶文化” という1つのジャンルが形成されてきたんだと感じました。

 

15年ほど前、コーヒーを好きになるきっかけになった六曜社さん。

初めてお店を訪れ、あんまり好きじゃないけどコーヒーが有名らしいから、というなんとも失礼な感じで注文した一杯がものすごく美味しくて、それから週に2、3回のペースで通いました。

日付けこそ忘れてしまいましたが、あの時の店内の雰囲気や味の衝撃はかなり鮮明に残っています。

 

あの日の一杯が珈琲店に勤める今に繋がり、その仕事を通じて出会ったお客様に本を貸していただいて。

試行錯誤を重ねて営業を続ける登場人物の皆さんに学び、感銘を受け、恐縮ながら共感も覚えつつ拝読しました。

歴史というのは、努力と継続と時々起こる奇跡のような出会いや出来事が混ざり合って作られていくんですね。

 

せっかくなら本に出てくるお店を巡りながら読もうと思い立ち、改めて京都の老舗喫茶を堪能することもできました。

が、当の六曜社さんでこの本を開く勇気は出ず…

序盤に何度も登場するスマート珈琲での一枚を。

久しぶりのフレンチトースト、美味しかったです。

 

 

ヴェルディは創業17年

日々営業を重ねる中で、1人でも多くの方の記憶に忍び込めたら嬉しいです。

そんな思いで、明日もご来店心よりお待ちしております。

土田裕子

このページの先頭へ