自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

マスターの珈琲放談

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2023年04月

バナナはスーパーフード

2023年4月1日 

2023年4月号掲載

 みなさんは「バナナ」と聞いたら、どんなイメージを持つでしょうか?
ヴェルディのスタッフに聞いたところ「朝食」とか「おやつ」「小腹がすいたときに食べる」といった返事がかえってきました。私も朝食にヨーグルトにカットしたバナナと冷凍ブルーベリーを入れて食べたりすることが多く、我が家の常備色になっています。
 バナナは栄養価が高く、そこそこ保存もできるので、スーパーフードと呼ばれていますが、コーヒーの産地においては、単に栄養補給と言うだけではなく、本当にいろいろな意味でのスーパーフードなのです。
 タンザニアの産地を訪問していた時のことです。道を走っていたら、見渡す限りバナナの木がが目に入りました。
そこで、現地の人に「このあたりはコーヒーではなく、バナナの栽培がさかんなのか?」と聞いたら「いや、ここらへんみんなコーヒー農園だ」という返事がかえってきました。
 コーヒー栽培において、直射日光をあてすぎないということは需要で、多くの農園は「シェードツリー」と言われる高木の下にコーヒーの木を植えることで、日陰を作って直射日光を避けています。そう言われてよく見ると、バナナの木の下にはコーヒーが植わっています。
そこで現地の人曰く、バナナの木は葉も大きいので最良のシェードツリーになり、さらにコーヒーの収穫ができない季節には、バナナを収穫して売ることで収入が得られ、また自家用で食べる分にも栄養価が高いのでとても良い。
ということでした。
 零細農家が集まる組合へ行くと、珈琲農家の人たちが収穫時期以外にも収入を得られるよう、様々な仕事を斡旋しています。
 ある組合では、コンクリートブロックを作って販売していたり、別の組合では豆の集荷場横に衣類や工芸品の売店があり、店の前では農家の女性がミシンで服を作っていました。
 そんな中、バナナはシェードツリーの役割も果たし、売ることで収入にもなり、自家用で食べても生きる糧になる、文字通り多岐にわたってのスーパーフードなのです。
アフリカに限らず、コーヒーの産地へ行くと、必ず朝食の場にバナナが並んでいます。
私が今まで食べたバナナの中で、最も美味しかったのは、パプアニューギニアの農園で振る舞われたものでしたが、コーヒー農園を訪問したときに食べるバナナ、そういった事情も考えると、また一味違った美味しさになりました。

バナナの木とコーヒーの木

組合の外ではコーヒー農家の人が作ったバナナが売られている

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