2023年7月号掲載
先日、ブラジルのセラード地域コンテスト優勝農園(ウォッシュド部門・ナチュラル部門)のお二人がヴェルディにお越し下さいました。
その折に、自分たちの農園がどのような取り組みをして、より良質なコーヒーを作っているかをお話になったのですが、それが、目からうろこの内容でした。
「私たちは、コーヒーチェリーを発酵させて有機肥料を作っています」というところまでは、けっこう「ふむふむ」という感じだったのですが、「実はわざと雑草を植えています。」というお話になって、私の頭の中は「???」になったのです。

聞けば、この雑草を好む虫が、コーヒーの木の葉を食い荒らす虫の天敵だそうで、
この雑草を植えることによって、農薬を最小限に抑えて害虫駆除ができるということでした。

以前、セラード珈琲の社長から、ブラジルで現在取り組んでいるコーヒーの木の新たな栽培方法を伺う機会がありました。それは何かというと「森の微生物活用」です。
自然の森は、多くの植物・動物・虫が混在し、それらがしっかりとかかわりを持ちながら、共存しています。
さらに、目に見える植物や虫だけではなく、土の中にいる微生物までもが、そのサークル オブ ライフに大きな影響を与えています。
そこで、自然の森の微生物を研究することによって、栽培地の土中に微生物を入れて、土壌そのものを改良することにより、農薬や化学肥料を使うことなく生産性を上げようという試みが始まっているということでした。
私たちが生活している中でのSDG’sと言えば、プラごみを減らそうとか、資源ごみはきちんとリサイクルしよう、とかそんなことが思い浮かびます。
一方で、ブラジルのコーヒー生産者たちの間では、自然を見つめ直すことによって、不要に人工的な肥料や農薬を使うのではなく、自然の一環としての栽培とは何かを問うという姿勢が、徐々に広まっていて、そういう活動をしている方がコンテストのチャンピオンになっています。
今年の優勝ロット、そんなことも考えながら飲んでみると、より味に深みがあるような気がしてきます。





