昨日の朝は、雲一つない好天であったが、吐く息が白くなる寒さ。
一転、今朝は雲が多く、比較的暖か。
そうして少し暖かかったり寒かったりを繰り返しつつ冬になって行くのだろうけど、何となく以前に比べて秋が短くなっているように感じる今日この頃。
さて、Verdi の下鴨本店では、カウンターを好んでおかけ下さるお客様が少なくないが、造形芸大店では満席時以外のカウンターご着席はご遠慮願うことが多い。
と言うのも、造形芸大店のカウンターは、飲食するためのスペースとしてではなく、珈琲の体験コーナーにすべく作ったからである。
豆をお求めくださったお客様には、抽出体験をして頂けるし(有料)珈琲の飲み比べや、その他カスタムセミナー(予約制)も受け付けている。
先日は、焙煎度合いによる味変化を感じて頂く2時間コースのセミナーを開催させて頂いた。
焙煎機を動かすところからスタートして、最初は3分ごとに少量の豆を取り出し、色の変化や臭いなどを見て感じて頂き、ある程度のところからは、取り出した豆を抽出して「この色なら、こんな味」というのを体感して頂きつつ、それについての解説をしていくという、約2時間のコース。
今、東京で流行っている(若干京都にも入ってきているが)俗にいうサードウェーブの珈琲は、どうして煎りたてにも関わらず、ペーパードリップのとき、お湯をかけても膨らまないのか、とか、なぜあんなに酸っぱいのか?など、旧来の珈琲ファンが、サードウェーブと言われるものについて感じている疑問にも実体験でおこたえできる内容にしてみた。
と、言うのも、このところ以前にも増して「酸っぱい珈琲は嫌」というお客様が増えてきているのは、そういう流行の酸っぱい珈琲に閉口している方が少なくないからではないかと思うから。
一方で、中には「酸味の強い珈琲はどれ?」と、言われるお客様も散見するようになってきた。
まぁ、珈琲は嗜好品なので、お好みの味を求めてお店を選んでいただければ良いわけで、逆にサードウェーブと言われる人たちからしたら、私の作っている珈琲は『苦くて飲めたものではない』と言われるかもしれない。
そして、焙煎を含めた2時間コースを実施させて頂いた日の夕方には、飲み比べ体験をしたいというお客様もいらっしゃったので、エチオピア(中煎り)のナチュラルとウォッシュト、せっかくだったので、エチオピアの深煎りも抽出して、精製方法による味の違いと、焙煎度合いによる味の違いを体験していただいた。
同じ産地銘柄でも、精製方法や焙煎度合いが違ったら、味は全く違ってくることをご理解いただけたのではないかと思う。
と、言った具合に、造形芸大店では各種セミナーや飲み比べができる『セミナーカウンター』があります。
ご希望の方は、お気軽に声をおかけくださいませ。