自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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たわごと

基準

2025年10月9日 

本日の日記、マロンケーキについて書いた後は、たらたらと私の第九レビューがあって、本題は最後の数行になっています。

よろしければ、一番下までスクロールして頂ければと思います。

だらだらレビューも読んでみたいという奇特な方は、最初から最後までどうぞ。

秋限定で販売中のマロンケーキ。

有難いことに、北白川焙煎所から届いたら、ほとんど1~2日で売り切れてしまい、次の製造まで品切れ状態が続くため、一部では「幻のスイーツ」とも言われているが、今日の夕方無事下鴨にも入ってきたので、少なくとも明日は下鴨店でもお求めいただけるはずです。

なるべく切らさないよう、製造依頼をしているものの、「今あるの全部」という買い方をされるお客様が少なくないため、一瞬にして品切れになることもあるので、品切れの際はどうぞご容赦くださいませ。

さて、先日お客様にお貸ししていたギーゼキング(Pf)メンゲルベルク指揮のラフマニノフPコン2番と3番を返そうと思って持ってきたつもりが、別のCDをもってきてしまいました。

と、その方が手に持っていらっしゃったのが、クレンペラー/フィルハーモニアのベートーヴェン第九。

第九のCDは、全てのクレジットを覚えていないくらい持っているものの、クレンペラーは聴いたことがなかった上、セッション録音をする前日のライヴの録音とのことで、ついお借りしてしまい、閉店後に仕事をしながら聴いてみた。

が、仕事をしながら聞き流そうと思ったのに、結局は聴き終えるまで仕事が手につかなかったので、昨日の日記はお休みになってしまった。

で、このクレンペラーの演奏、ともかく淡々と進んでいく。

第一楽章から、ティンパニーがやたらうるさいのだが、第2楽章以外はハイスピードで本当に淡々と演奏されていて、ある意味清々しさすら感じる。

ただ、第二楽章だけが私が持っているCDの中でも一番遅い演奏。

一方で、アダージオがすごく速い。

さすがクレンペラー。

ソリストは、クリスタ・ルードウィヒ、クメント、ホッターと当時の一流どころが揃っていて、それは聴きごたえがあるのだが、第四楽章もけっこうなスピードで飛ばしている。

第九って、けっこうたくさんCDを持ってはいるものの、12月にでもならないと、めったに聴くことがないので、クレンペラーの演奏を聴き終えたら「第九ってこんなにクールな演奏だっけ?」と思って、別のCDに手を出してしまった。

ベームやバーンスタインなどもあるが、やはりコレでしょ。

ってことで、フルトヴェングラー / バイロイト祝祭。

第一楽章の緊張感。

ハイテンポで踊るように進む第二楽章。

じっくりと聴かせる第三楽章。やはりアダージオが天上の美しさでないと、フィナーレを迎えられない。

そして、第四楽章。

今更ながら「vor Go~~~~~tt」の圧倒的フェルマーター。

そして、その後の沈黙・・・

ラストは、オケもついてきていないハイスピードで、うねりを伴いながら vor Gott!(神の実前に)

これが、本当に最高の演奏かどうかは分からないが、唯一無二であることは確か。

そして、おびただしい録音がある中、1951年のライヴレコーディングから2025年の今に至るまで、いったい何回、何十回リマスターされたことか!?

恐らく第九の録音の中で、最も多くの人が耳にした演奏ではないかと思う。

私はこのフルヴェン / バイロイトだけで数枚持っていて、LPに至っては「疑似ステレオ」という変なリマスタリングされたもの。

思うに、フルヴェン / バイロイトを第九の基準にしている人も少なくないだろうし、つい聴き比べるとき、これを引っ張り出してしまう私も、そんな一人なのかもしれない。

そうしてみると、他の演奏を聴いたとき「フルヴェンと比べて・・・」ということになってしまう。

フルヴェンよりアダージオはいいけど、フィナーレはやはり違うな。

とか、フルヴェンよりアレグロのテンポが遅い、とか・・・

第九に限らず、カザルスの弾く、バッハの無伴奏チェロソナタのように、圧倒的な一枚があると、他の演奏は全てその演奏と比べられてしまう。

で、ここからが本題。

コーヒーも、基準の味というのを持っている人が少なくないように思う。

クレンペラーとフルトヴェングラーを聴き比べてみて感じたことは、いろんな人が、我流でコーヒーを提供する昨今、どこかのコーヒーを飲んで「あれ?」と思ったら、ついヴェルディへ来て「コーヒーの味はこれだな」と思って頂けるようなコーヒーを提供したい。

ヴェルディは時代を超えて、多くのお客様にとって、「基本の味」になることを最終目標に頑張りたいなぁ・・・・

目指せ、コーヒー業界のフルトヴェングラー!

ってことで、久しぶりに第九をみっちりしっかり聴いたのであった。

一千万!

2025年10月7日 

今朝、ヴェルディのInstagramにあげている私が焙煎をしているところを撮ったリール動画が、閲覧数10,000,000を突破!

これまでの最大閲覧数が660万だったので、やはり1千万となると、ちょっとうれしい。

が、どこの人が見ているか、管理画面で見てみると・・・

閲覧の上位の都市は海外ばかり・・・

ジャカルタ、テヘランは、今までも上位に入っていたが、今回はイスタンブルとムンバイがランクイン!

そして、都市ではなく国で見ると・・・

なんと、初登場でいきなり一位はインド!

かろうじて日本も入っているものの、うちのInstagramを見ているインド人は、日本人の約3倍!でも、インド人がうちの店に来ている印象は無し。

ただ、一応新規でフォローして下さった方の地域を見てみると

京都市が、かろうじてテヘランを上回っていて面目躍如といったところ?

そして、国別で見たら

ちゃんと日本が一番だった。ちょっとホッとした。

が、閲覧数ではランク外だったメキシコとかブラジルとか・・・

この1千万閲覧のリールは、「いいね」が12.1万、こめんとが現時点で390ついているが、正直英語のコメントすら少なくて、スペイン語かポルトガル語、あるいはアラビア文字のものが多く、読むことすらできなかったり・・・

どうせバズるなら、インドとかイランではなく、日本でバズってほしいかも。

そういえば、最近中国人のお客様が多い。

髙島屋みたいな街中立地なら分かるのだが、下鴨店は、わざわざ来なくてはならない場所なのに、わざわざ中国人の方が来店してくださるとは、なぜなのだ?

と、思っていたら、先日カウンターにお座りになった、日本語が少し話せる中国人の女性が、おもむろにスマホでウエブサイトを開いて、「これ、あなたね」と。

見ると、私の写真が大きく写っている。

中国語なので、完全に意味は分からないが、書かれている漢字を見ると、日本の著名な珈琲職人。みたいな感じ。

私とサイトの写真を見比べながら「あなた、ゆうめいよ」と言う中国人女性のお客様・・・・

どうせ有名になるなら、中国ではなく日本でなりたいかも。

ネット社会の不思議さを思い知る今日この頃。

殺菌漂白剤

2025年9月11日 

毎日営業終了後に、食器を拭く布巾やテーブルを拭くダスターなどは、殺菌と漂白をしているのだが、昨日その漂白剤が切れたので、ドラッグストアに買いに行った。

すると「キッチンハイター」は178円、その横にあったPBの「キッチンブリーチ」は98円。

内容成分を見ても、ほとんど同じ。

なら、まぁ、普通なら98円のキッチンブリーチを購入するわけで、私もそうしたのだが、遠目に見ると並んでいるハイターとブリーチは同じものに見える。

それもそのはず、両方ともボディカラーはミントグリーンで、フタはピンク。

なんか、この色の組み合わせのボトルを見ると、即ちキッチン用の漂白剤というイメージになるわけで、他のドラッグストアのPB漂白剤も、だいたいがこのカラー。

ある意味イメージってすごいなぁ・・・

と、思うのであった。

そんな今夜は、ベートーヴェンの交響曲7番。

ここ数日、いろいろと思考がネガティブになることの多かったので、ちょっと元気になれそうな曲を選んでみた。

ベートーヴェン 交響曲第7番

カルロス・クライバー指揮 バイエルン国立管弦楽団

1982年5月3日 ミュンヘン国立劇場でのライヴ録音

クライバーの7番と言えば、1976年にウィーンフィルとのセッション録音が一般的だが、このライヴ盤は同じ日に4番とともに演奏されはしたものの、長らくCD化されていなかったもの。

正直言えば、凄い演奏。

バイエルン国立の木管がビブラートを効かせて、ものすごく生き生きと演奏しており、テンポも非常にダイナミック。

演奏の粗さはあるが、技術不足による粗雑さではなく、ライヴならではの熱気と言おうか、76年のVPOとは全く違う曲に聞こえてくる。

2楽章のラスト、スコアはアルコのところをピチカートで終えている演奏は、私が持っているCDではクライバーとクレンペラーだけなのだが、消え入るようにピチカートで終えるクレンペラーと違い、クライバーは、はっきりとピチカートを主張している。

この部分は76年盤とも変わらず、バシッとピチカート。

こだわりがあるのだろう。

とりあえず、76年盤を聴くより、こちらのライヴの方がネガティブな思考のときは元気になれる気がする。

名盤か迷盤か、意見は分かれそうだが、私としては、こんなに楽しいバッカス交響曲は他にないように思った。

あたりまえ

2025年9月9日 

昨日、北白川焙煎所で焙煎を終えて、スタッフがお昼休憩をとっている間、店番をしていたときのこと。

一人のお客様が、コーヒー豆をご購入に来店されたのだが、「いつも私の挽目で豆を挽いてもらっているのですが・・・」と。

残念ながら、そのお客様にとっての「いつもの挽目」を私は知らなかったので、どうしようかと思っていたら、「また来ます」とお帰りになった。

こちらに不備があって、怒ってお帰りになったわけではないので、恐らく文字通りで、また来ていただけるものだとは思うのだが、いつもなら顔を見たら自分にカスタマイズされた挽目で購入できるところ、今日はたまたま私が知らないお客様だったので、いつも通りの対応ができなかった。

予約だけの高級レストランなら、いつどんなお客様がご来店になるか分かっているので、よくご利用下さるお客様であれば、好みやアレルギーなども掌握した上で提供できるものだと思う。

でも、ヴェルディはそういった店舗ではなく、いつ何方がおいでになるか分からないので、毎日店頭に立っていないと、全てのお客様のお好みを掌握することは難しい。

芸大店時代から通ってくださっているお客様の場合、私もお好みなどを知っているものの、移転後にお越し下さるようになったお客様について、私は週に1日しか来ないので、ほとんど知らないということになる。

一方、下鴨の場合は、数年ぶりに来店されたという方以外は、どのお客様が、何をどのように購入されるか掌握しているので、店の前にお姿を拝見した瞬間に準備を始めるということもしばしば。

常連のお客様になったら、何も言わずとも、いつものものが出てくるというのが「あたりまえ」になっている。

それが良いのかどうかは別として、ヴェルディの営業はそういうお客様が多数いて下さっているから成り立っていると言っても過言ではない。

それだけに、いつもご来店下さるお客様には、「あたりまえ」が「あたりまえ」にできる店でなくてはならないわけで、昨日のお客様に対応できなかったことに、ちょっと残念な思いがした。

100%掌握するのは難しいとは思うが、こんど山下に私の知らない常連さん情報を聞いて、可能な限り対応できるようにしておきたいものである。

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