今日はヴェルディ18歳のお誕生日。
ここまで続けてこられたのは、多くのお客様にご愛顧いただいてのこと。
心から感謝申し上げます。
今日も、雨が降る中少なからぬお客様がご来店下さいました。
また今日が開業記念日であることをご存じで、お祝いの言葉をかけてくださるお客様お多く、本当に有難いことだと思います。
ヴェルディが開業した当時は、まだ自家焙煎店も今ほど多くはなく、京都の自家焙煎珈琲店は、どちらかと言うと深煎りの苦みが強い珈琲を出すお店が主流でした。
そんな中で、ヴェルディは浅煎りから深煎りまでのバラエティーを揃えて営業を開始いたしましたが、開業当初は10キロ焙煎したら、6キロは売れ残って廃棄するという悲しい日々でした。
そんな中、まだまだ少なかったお客様一人一人に、お声をかけてコーヒーの説明をして、少しずつ常連のお客様も増えていく、本当に3歩進んで2歩下がるといった感じで最初の数年間を乗り越えたことは、今でも昨日のことのように思い出します。
当時は、まだインターネットもそんなに普及しておらず、スマホなどもないので、当然SNSなんてものもない世の中。
お店の情報は、雑誌や書籍を見るか口コミでしか得られない世の中だったので、どこの店も開業してある程度お客様がつくまでは、本当に必死で集客に努めなくてはならない時代でした。
そんなときにご来店下さったお客さまには、非常にピュアに、本当に「有難い」という気持ちで接するものです。
「有難い」は、有ることが難しいという意味。
「有難い」という言葉は、お客様においで頂くことは、本当は難しいことだということを思い出させてくれます。
そんな開業当初から18年が経って、お客様がいないことが当たり前の状況でご来店下さったお客様に対する感謝の気持ちというもの、お客様にお越し頂くということが、どれほど大変なことかということを身をもって知っているのは、私とカミさんだけになってしまいました。
今日、私が下鴨のカウンターに立っていると、もう長く通って下さっているお客様から「おや、珍しい」と言われました。
そんな声をかけてくださるお客様の多くは、まだヴェルディの店内にお客様がほとんどいない状況が当たり前の時代からご愛顧くださっている方で、そんなお客様に、しっかりとコーヒーのことを説明しなくては、と、私も必死で勉強していたものでした。
ここ数年、「おや、珍しい」と言われるほど、なかなか下鴨のカウンターに立てていない、と言うことは、私から下鴨のお客様に直接お声がけができていない状況が続いています。
来る19年、20年に向けて、今一度原点に返って、珈琲専門店として専門店の名に恥じない知識と技術をお客様に提供できるよう、なるべく下鴨にいる時間を長くしたいと思っております。
周年記念のこの日に、今一度商売の原点に戻って、「ありがたい」という気持ちでお客様をお迎えしなくては、と思った一日でした。



