今日は、6時半頃の新幹線で東京へ。
SCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)のカンファレンスに、芸大店社員全員と下鴨からは焙煎担当の渡邉とともに行くことに。
いつもなら、私ともう一人連れて行く程度なのだが、今回は京都芸術大学店の太田千優がジャパンハンドドリップチャンピオンシップの決勝ラウンドに出場するため、皆で応援に行ったというわけである。
前々回の大会では、大阪予選を突破して決戦に挑んだものの残念ながら6位。
前回大会では、健闘むなしく予選敗退。
3度目の正直と、挑んだ2020年大会は、一部の地域では予選大会が開催されてファイナリストが決まっていたものの、コロナの影響で予選の開催が先延ばしになった地域も多く、今回は2020年大会の持ち越しと言う形での開催となった。
無事、大阪の予選を突破していざ決勝ラウンドへ!

開会式に続き、10時過ぎから競技がスタート。
プレゼンをしながら抽出をする競技部門と、純粋に抽出をしたものの味を採点されるドリップ部門の合計点数で決する形。
太田は先にプレゼンを伴う競技部門から。

贔屓目に見ていることは否めないが、表情、声のトーン、落ち着き、プレゼンの内容と彼女の話すテンポ感、全てにおいて非常に素晴らしいものだった。

これまで太田の課題を見事に克服して、彼女がこのコーヒーで何を出したいのか、どういった姿勢でドリップに取り組んでいるのかが、コーヒーのプロである審査員に対してではなく、コーヒー素人の人にでもストレートに胸の中に飛び込んでくるような見事なプレゼン。
ただ、最後のトークが少し伸びて、規定時間の10分を10秒オーバーしてしまったため、1秒につき2点の減点があるため、最終的に響くことは予想された。
その後、味覚だけを競うドリップ競技。

こちらは前回の決勝ラウンドでは、トップのスコアをとった部分なので楽観視していたが、存外にスコアが伸びず、この時点で12人中11位。
タイムオーバーの減点20点を考えると、非常に厳しいもののように思えた。
結果発表と表彰式までに時間があったので、太田とアシスタントの山下以外は出展ブースめぐり。

USフーズの社長さん、カメラを向けたらピースサイン。
もっと豆を使えるように、努力します。

セラード珈琲のブースでは、なんとフルッタメルカドンとキャラメラードのデカフェを試験製造して、来春発売予定とのこと。
私が見ていたら、山口社長が「今、予約してくれたら1kgあたり100円引きでキープするよ」と。
そうでなくても高価なデカフェ、さらに円安や原油価格の高騰、世界的インフレで来春の価格は恐ろしいものがある。
即座に、2品合わせて4袋の予約を入れる。
さらに、直売コーナーを見たら、ブラジルのマッタデミナスで作られた「ジャバニカ」が売られていたので1キロ購入。
そう言えば、サンタカタリーナ農園へ行ったとき、農場主のビセンチ氏が「ジャバニカの栽培に成功しつつある」と言っていたので、これがそうかと思ったら、ビセンチ氏のジャバニカは、野鳥のジャクーに食われてしまったそうで、サンタカタリーナの隣にある農園で作られたものだそうである。
焼いてみるのが楽しみ♪

インフィニティのブースでは、ドミニカでアフリカンベッドによるナチュラルを試飲させてもらったが、こんなにクリアなドミニカは滅多にない!というクオリティ。
聞けば、2か月かけてゆっくりと乾燥工程をすることで、クリアで熟度の高い味わいにしているとか。
ナチュラルに2か月もかけるなんて、何やってるんですか!?と突っ込みたくなるところ、思わずサンプル依頼をしてブースを離れる。
その後、三洋産業や中村商店、ラッキーコーヒーマシンなどのブースを回って、全くノーマークだったがPNGの野生種のカスカラを扱っているブースの方と話が盛り上がったり。
海の向こうコーヒーでは、次回の夜話の会に社員の方が来て下さるとのことで、ちょっと産地についての解説をお願いしようかと思ったり。
いろいろと収穫の多い展示会であった。
そして、いよいよ競技会の結果発表。
第5位までに太田千優の名前はなかった。
もしや・・・・と思った第4位の発表

スクリーンに映し出されたのは太田の顔であった。

あと一歩及ばず、3位までに贈られるトロフィーには届かなかった。

最終スコアを見ると、あの10秒がなければ2位だった。
本当に手が届くところにトロフィーが見えていながら、悔やんでも悔やみきれない思いはあるが、優勝者以外、恐らく全ての競技者が「たられば」を思うことだろう。
このスコアを見た太田の目から湧き出てきた美しい水晶玉が、次の大会で喜びの輝きになることを目指して。
終了後の控室で、多くの審査員から「次も頑張れ、きっと優勝できる」という言葉をもらったと言う。
本当に惜しかったが、逆に3位以内に入賞して、次は1位になるか順位を下げるかという境遇になるより、もう一度一から挑戦できるこのポジションを良かったと思って、来年の大会に向けてさらなる努力をしていってほしい。
ここ数か月、毎日早出や閉店後の練習、お疲れさまでした。


