今年は初めて敬老の日のギフトボックスを作り、現在ご予約受付中なのだが、そのギフトボックスに珈琲とセットで入れるお菓子を何にしようか考えた結果、定番のフィナンシェに加え、宝泉堂さんの「しぼり豆 黒大寿」を使わせて頂くことになった。
せっかくだったので、宝泉堂の古田社長に、しぼり豆に対する思いを聞かせて頂こうとお願いしたら、お忙しいにも関わらず二つ返事でご快諾下さって、しっかりとお話を聞かせて頂くことができた。

その折に宝泉堂さんでは丹波黒豆の中でも、一番良いもの、【秀】と【優】と【良】があったら、【秀】しか使わないとおっしゃっていた。
秀と優の違いは、品質的には同じでも、少し傷がついていたり、軽かったり程度で、炊いてしまったらよほどの人でない限り区別はつかない。

しかし、区別がつかなくても、決して秀品以外は使わないというのが、宝泉堂さんのプライドであり、お客様の信頼にこたえる術であるという、本当に自社の商品に対しての強い信念を感じずにはいられないお話であった。

同時に、産地も【秀品】と偽って【優品】を出しても、よほどでないと区別はつかない中、宝泉堂さんには何があっても【秀品】しか納めないというのは、長年産地とともにしっかりとした商品を作り上げてきた信頼関係から。
そんなお話を伺うと、実は珈琲も全く同じことが言えるということに気付く。
珈琲豆の場合、海外の、しかも決して先進国と同じレベルでやりとりができるとは限らない国のものを仕入れなくてはならない上、自分だけで何かができるというわけではないので、日本と同じ感覚では難しいのだが、やはり私もそのときに入手できる中で、最も良いものを仕入れるよう努力している。
また、産地へ行くのも、その国のシステムを知ることや、輸出する人がどんな人なのか、そして現地へ行くからこそ、信頼関係とまでは言えなくても、少なくとも他の顔も見たこともない人に対してよりは、良いものを入手できる可能性が高くなるという部分がある。
そして、いろいろな豆を見て、その国の精製方法や収穫方法などをじかに見てこそ、分かることも少なくない。
しかし、それ以前に、私も知らなかったことが分かるということもあり、それがけっこうショッキングなことだったということもあり。
明日は、昨年ケニアへ行って、私も知らなかった豆のことについて書きたいと思う。


