今日は、朝から仕事関係の電話が何本かあり、電話で打ち合わせをしたり、何本か来ていたメールの返事などを終えたら、午後からはヴェルディの豆の多くを提供して下さっているコーヒー仕入れ人の橋本氏が、先日産地へ買い付けに行ってこられたときのレポートをZoomでされるということだったのでパソコンに向かう。
産地のことは、知っているつもりでも、ともかく刻一刻と変わっていくこともあり、なるべく最新の情報にアップデートしておかなくてはなので、こういう情報はとてもありがたく、また、「そうだったのか!?」ということも多々あり、私が休みの日とちょうど日程が合って良かった。
さて、京都芸術大学店の本棚には、近畿大学医学部皮膚科学教室主任教授の大塚篤司先生が書かれた本が何冊かある。
そこに新たな一冊が加わったのだが、そのタイトルが「白い巨頭が真っ黒だった件」という、なんだか刺激的なタイトル。

これまで皮膚病についての本を何冊か執筆されていたのだが、今回はご自身の体験をもとにした「読み物」を執筆され、私は早速kindle版で購入して、先日の東京出張の折に新幹線の中で読んでしまったのだが、先日その大塚先生がサイン入りの著書を持ってご来店下さった。

内容を一言で表すなら、大学病院の医局で起こるどろどろなお話。
だが、軽快なテンポで書かれており、さらっと読み進められる。
後半の教授選における、組織の恐ろしさが、この本のメインテーマだと思われるが、個人的には前半で出てくる山村阪大総長の言葉「夢見て行い、考えて祈る」という部分が、医学の研究とコーヒーの焙煎、実は共通しているんだと思った。
最終的には大塚先生のサクセスストーリーなのだが、その過程において、いろいろな策略により貶められる恐ろしさが語られている。
これから読もうかと思う方もいらっしゃるかもしれないので、ネタバレ系のことは書かないが、著者の反対側にいる人の理屈(それが正しい・正しくないとは関係なく)も知りたいなぁ、と。
どうして、そんな境地になったのか、恐らく医者になった当初は純粋な目で医療というものをを見ていたと思うのに、どうしてそんな方向へ考え方が変わっていったのか、その過程や自分の中で現状をどう正当化しているのか、などを個人的には知りたいと思った。

大塚先生の次回作、期待しております。


