3月くらいから、下鴨店は人不足ということもあり、私もなかなか休みがとれない状態だったが、先月からスタッフ募集をかけて、新たに3人のアルバイトさんを採用させていただいた。
そのうち一人はコーヒーショップ経験者ということで、かなり詰め込んで教えてしまったので、もう週末のモーニングでホールを任せられるところまできたが、今日初日を迎えた二人は、アルバイトが初めてという大学1年生。
常連のお客様も「フレッシュな顔ぶれだな」と笑顔でおっしゃっていた。
人不足という現状を考えたら、即戦力を採用すべきだったかもしれないが、現在の学生スタッフは、2年生1人と4年生2人という構成だったため、できれば即戦力を一人確保しつつ、なるべく1,2年生を採用しようということで、若い二人を採用することになった。
初アルバイトがヴェルディということで、ちょっと責任感も覚えながら、楽しく、でもしっかりとサービスできるスタッフになってもらえるよう、これからいろいろと教えていかねば。
そして、新人さんを迎えると、長くいるスタッフでは気が付かないことを疑問に思って質問してくることがある。
ある意味、慣れるまではフレッシュな目でヴェルディを内側から見られる希少な時間。
新人さんを指導しているつもりでも、新人さんからの質問でハッとすることもしばしば。
「新人が何を言っている」という考えは、お客様目線をないがしろにするのと同じこと、そのあたりも大切にせねばと思いつつ、しっかり育てていきたい。
一方で、この7月に社員登用を前提として採用したスタッフは、有名コーヒーロースターにいったん就職して退職後は、他のコーヒーショップ2軒を掛け持ちしているという強者。
現在働いているお店との契約が終わった時点でヴェルディの社員になる予定だが、こちらはすでにいろいろとコーヒーの知識を持っていて、特に最近のお店情報などは私よりもはるかに詳しい。
ただ、逆にそういう人の場合、下手に知識を持っているため、コーヒーに関して自分の価値観で判断してしまうことも少なくない。
話していると、「いや、その知識は限定的には正しくても、ヴェルディ的には間違っている」ということも多々あるのだが、知識を持っているプライドからか、なかなかヴェルディのコーヒーに対する見解に賛同してもらえないことも。
そんな怖さを抱えながら採用したところ、実際にコーヒーについてはいろいろと学んでいるものの、私が言うコーヒーの理論についても、しっかりと学ぼうというより、どん欲に飛び込んできてくれているので、安心していろいろと教えることができる。
ただ、【今】のコーヒー業界を見渡すと、ある種ヴェルディは異端児的なところがあるので、彼女が働く先として選んだのがヴェルディで良かったのか?と、ちょっと心配になるものの、まぁ、すでに焙煎補助もしっかりできるところまできているので、とりあえずこのまま行くかな。
と思いつつ、初アルバイトの二人と即戦力アルバイト一人、そして社員希望のスタッフという新たな風がヴェルディに入ってきて、私もいろいろと新しい考え方や見方で、より視野を広く仕事ができればと思う今日この頃。