先に一点訂正です。
昨日、ショスタコーヴィチの交響曲第7番は、演奏が控えられている旨記載しましたが、昨年がショスタコーヴィチの没後50年ということもあり、欧米ではよく取り上げられていたこと、また、当初はソ連のプロパガンダ交響曲という評価もありましたが、現在ではショスタコーヴィチの意図も反映して、「国家や暴力、ファシズム、抑圧に対する市民の抵抗と犠牲者へのレクイエム」という意味合いで、演奏されることが多いようです。
なお、日本でも昨年1月にNHK交響楽団が演奏、今年の9月には日本フィルハーモニー管弦楽団が定期演奏会で取り上げます。
と言うことで、昨日の日記の一文を訂正いたします。
さて、早いもので、もう9月。
夏の酷暑もひと段落ついて、コーヒー屋としては人が出歩かないほどの暑さだった8月と比べると、売り上げ的にも良くなりそうなものなのだが、なぜか毎年9月は大苦戦するから不思議なもの。
4月も季節が良いから好調か?と問われると、むしろ桜が咲いている時期は皆さん桜の名所に行ってしまったり、入学・入社・異動などがあって、なかなかコーヒー屋には振り向いてもらえなかったりするので、思うほど営業的に良い季節ではなかったり・・・
恐らく、9月と言うのもそんな感じなのだろう。
さて、8月のブレンド「冥界への渡し船ブレンド」は、おかげさまで大人気だったが、9月はガラッと雰囲気を変えて、中煎りの香り良いブレンドにしました。
9月と言えば「中秋の名月」なので、月にちなんだ歌を題材にしようと考えた結果、ドヴォルザークのオペラ「ルサルカ」から「月に寄せる歌」をモチーフにブレンドを作りました。
名付けて「月に願いをブレンド」、キャッチコピーは「甘く切ない恋の味」
と言うことで、ぜひお試し頂ければと思います。
ドヴォルザークと言えば、交響曲第9番「新世界」が有名ですが、オペラ「ルサルカ」も彼の代表作の一つ。
どんなストーリーか、通販サイトをご覧頂ければ分かるのですが、こちらでも一通りご説明いたします。
9月のブレンドは、甘くて香り豊かな中煎りブレンドです。 ルサルカが月に歌いかける甘い恋心をモチーフに作りました。

今月の「店主趣味のブレンド」は、ドヴォルザークのオペラ「ルサルカ」より【月に寄せる歌】をモチーフにしたブレンドです。
水の精ルサルカが人間の王子に恋をした切ない想いを月に向かって歌い上げる、美しく甘美なアリアです。
【ルサルカ】あらすじ

水の精ルサルカは、湖畔に狩に来る王子様に恋をしてしまいます。

人間になって、王子様の元へ行きたいと願うルサルカは、月に向かって歌います。
この「月に寄せる歌」が、今回のブレンドのモチーフとなっています。
月よ そこに留まって
私の愛しい人はどこにいるの?
白銀の月よ 彼に伝えてほしい
私は心の中で彼を抱きしめている
ほんの束の間でも
彼が私の夢を見てくれるなら
遠くから彼を照らして
そして彼に伝えてほしい
私はここで貴方を待っていると
もし彼が私の夢を見ているのなら
その思い出を持ったまま彼が目覚めますように
月よ そこにいて、そこにいて・・・
このアリアを歌った後、ルサルカは魔女のもとへと行くのでした。

魔女に「人間にしてほしい」と願うルサルカ。
魔女は「声を失うこと」「もし、愛する人に裏切られたら、死の精と化してしまい、近寄る人を死に至らしめる呪われた存在になってしまうこと」を条件にルサルカを人間の姿に変えました。
湖畔へ狩にやってきた王子はルサルカの美しさに心奪われ城へ連れ帰り、花嫁に迎えようとします。

しかし、声が出ない上、人間の世界に馴染めないルサルカを周りは奇異な目で見ます。
その場に来た異国の公女が、ルサルカを横目に王子を誘惑しました。

話せないルサルカから王子の心は離れ、異国の公女の誘惑に王子は応えてしまいます。
傷ついたルサルカは、父のもと湖へと戻ります。

湖へ戻ったルカルサ、しかし、魔女との約束通り、愛する人に裏切られたルサルカは、元の水の精には戻れず、呪われた存在になってしまったのです。
孤独に打ちひしがれるルサルカ、そこへルサルカを失い、己の不義を後悔した王子が彼女を探して湖へやってきます。

真実の愛に目覚めた王子は、死を覚悟でルサルカと口づけを交わします。
ルサルカの腕の中で死にゆく王子・・・

ルサルカは王子の死をもって、湖の底へと沈んでいくのでした。
悲しい愛の物語ですが、今回のブレンドは、第一幕で歌われる切ない恋心の歌「月に寄せる歌」をモチーフにしています。
このルサルカが歌うアリア「月に寄せる歌」をお聞きになりたい方は、こちらからどうぞ↓
日本で公演された折の、ルサルカのダイジェスト動画はこちらからご覧ください↓
恋をしている方も、かつて恋をした方も、そして、恋なんて知らん、という方も、ぜひお試し下さいませ。


