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カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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パプアニューギニア旅行記 ジワカへの珍道中

2017年5月26日 

始めにお知らせです。

明日、5月27日(土)より、Verdi 京都造形芸大店のメニューがリニューアルいたします。

満を持して、ハンバーグランチも登場!よろしければ、お試しくださいませ。

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さて、ここからはパプアニューギニア旅行記。

この視察ツアー中、CICは警備要員として警察官を私たちの警護につけてくれた。

日本からの大切な客に、万一のことがあってはならないという配慮からであろうが」、よく言えばVIP待遇、悪く言えばそれだけ治安が良くないということなのだろう。

ダイハード2に出てきた元グリーンベレーの特殊工作隊の隊長のような屈強そうなポリス。(私たちはカバ隊長と呼んでいたが)

これまで一緒だったCICのトップ、マイク ケニーは、夜のうちにジワカへ移動して、私たちが到着したとき、滞りなく回れるよう手配してくれるということだったので、翌日はポリスに先導されての移動ということになった。

前日ポリスは「明日、ジワカ~マウントハーゲンへ長距離移動になるが、各所の警察にも滞りなく日本からの視察団が通行できるよう通達しておいたし、私も万全の態勢で警護にあたるので、安心していてくれ」みたいなことを言っていたのだが・・・

ホテルを出て、そのポリスと合流すべく、街の中で待つことしばし・・・

バスから離れなければ、ちょっと外に出てよいということだったので、バスから降りてみたら、すぐに人に囲まれた。

何やら白い粉を売ろうとしている、ヤバッ!?

でも、粉だけではなくて・・・

「このバターナッツと白い粉(石灰)を一緒に口に入れて噛んでいると、口の中が真っ赤になるんだ!」と。

別に私たちは、口の中を真っ赤にしたくないし・・・

と、断っていたら

あんたはどうだい?

と、

もちろん断った。

そんなやりとりをしていたら、バスの運転手が「出発するから早く乗れ」と言い出した。

まだ、ポリスと合流していないのに・・・と、思っていたら、バスの運転手が

「ジワカはオレの故郷だから、もうオレの庭みたいなものさ。ポリスなんていなくても、オレが安全にみんなを連れて行ってやるぜ!ヒャッホ~!」と、マイクもポリスもいないので、自分がトップに立てると喜んでいる。

私たちは、もう従うしかなく、バスに乗って異様にノリの良い運転手のハンドルさばきに身を任せることになった。

ノリのいい運転手さん

さらばゴロカ

こっちの人は、外人を見るとなぜか手を振る

ここでも手を振る

こっちでも手を振る

街を離れ、山間部の道を走っていると・・・

突如「窓をしめろ!」と言われ

さらには「鍵をかけて」とも。

見ると、前方の道が丸太でふさがれている。

「昨日の雨で、大木が倒れた。俺たちがどかしてやるから、手間賃をはらってくれねーか」と。

つまり、昔なら「追剥」と言われていた人たちが、今は車を相手にお金をせしめようという、まぁ、このあたりの集落の人たちにとっては、これがビジネスなのだろう。

ってことで、山賊の方々

車中からは「肝心なときにポリスいねーじゃん」という声も漏れ聞こえたが、とりあえずお金を払って丸太をどけてもらって無事通行ができた。

私たちが通り過ぎた途端、また丸太を元にもどす山賊のみなさん。

なかなか日本ではお目にかかれない光景であった。

気を取り直して、山道を進んでいると、パプアでは珍しく、いきなり大渋滞が起こっていた。

 

昨夜の雨で、土砂崩れがおきて、道が土砂でふさがっているらしい。

と、そこへポリスが追いついてきて「様子を見てくる」と、前方へ行ったが、しばらくして戻ってきて「バスでは通れない」と一言。

バスやコンテナ車の車幅では通れないようだが、定員約20名以上と、ここパプアでは日本での定員の10倍以上の搭乗者数を誇るトラックは、余裕で向こう側から通過してきているので、小型車であれば通れる様子。

なので、とりあえず近くの街まで行って、小型の車を借りて通行しようということになったのだが、さっき通った近くの街からここまで1時間以上かかったので、車を乗り換えて通れるとしても2時間以上後か・・・

と、思っていたら、意外にも車が動き始めた。

 

なんとか復旧したらしい。やればできるじゃん!

無事、土砂崩れ現場を通り過ぎたら、フェンスで囲まれた珈琲精製所兼コーヒーショップがあったので、トイレタイムを兼ねてコーヒーブレイク。

 

珈琲を飲んだら、再び移動開始。

山道を走りながら、そう言えば、PNGに来てから信号を見ていないなぁ・・・と、思っていたら

信号、あった!

山の尾根を走り続けていたら

珈琲の木が見え始めて

しばらくしたら街に到着

無事、ジワカのCIC の精製所にたどり着けたのでした。

予定より、随分と遅れたが、まぁ、遅れてもちゃんと到着できたということに意義がある。

そんな気分になる長距離移動であった。

つづく

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