このところ、いつも写真を撮っている出町柳近辺はおろか、歩き終わるまで日の光を見ないようになってきた。
もうちょっとしたら、暗がりに稜線だけが浮かび上がってくるのだろう。
さて、この三連休は多くのお客様にご来店頂き、慌ただしくも充実した3日間だったが、おかげで両替金がギリギリで今朝の開店時点で500円玉が1枚だけという事態に陥ってしまった。
まぁ、よくゼロにならなかったと感心したのだが、もう今朝は銀行が開く9時までに500円玉が切れてしまうだろうと思っていたら、不思議と皆さま紙幣を出すことなく、むしろピッタリの金額を出してくださって、無事銀行開店の時間まで1枚の500円玉が残っていた。
9時になって、急ぎ銀行へ行って両替機の前に着いたら、先に一人両替をしている女性がいたので後ろに並んだのだが、まさかそこで20分待たされるとは・・・
ちょっと前から、銀行の両替手数料が上がり、50枚以上100枚までは200円(それまでは100円)100枚以上500枚までは300円になった。
要するに1円玉の棒金1本を両替したら、50円両替するために200円必要になるわけで、ある意味コストパフォーマンスは悪くなったのだが、まぁ、1円玉1本だけを両替するってことはないのでこれは極端な例。
金利が限界近くまで低い現在、銀行としてもこういった手数料を少しでもとっていかなくてはならないのだろうから、仕方ないと思うしかないか。
しかし、逆を言えば49枚までなら手数料がかからないので、手数料をケチりたかったら49枚までで何回も両替しなくてはならなくなる。
私の前に並んでいた女性は、ともかくひたすら小銭を40枚、何度も何度も両替していて、いつ終わるかも分からない。
メモを見ながらしているところを見ると、出る前に綿密に両替計画を立ててきたのだろう。
思わず「私が手数料出すので、一発で両替してください」と言おうかと思ったが、そこで考えたのが手数料が高いか人件費が高いか。
私が両替に行くということは、その時間店を誰かに任せなくてはならなくなる。
アルバイト時給が1時間900円とすると、20分かかったら300円なので、両替手数料と同じ金額の人件費がかかることになる。
手数料を支払わないという選択は、逆に人件費を払うということなのだが、そのあたり彼女は分かっていないのだろうか?と思いつつ、そういえば以前数軒分のスーパーの特売チラシを渡され「ここでコレを買って、ここでコレを買って・・・」と奥様に指示を出され、買い物回りの帰宅前にVerdi で一服しつつ「確かに特売で安いのかもしれないけど、オレの人件費考えていないよなぁ」と言っている方がいらっしゃったことを思い出した。
でも、そうやって手数料を支払わずに両替をすると、なんらかの達成感があるのだろう。
それは良いのだが(銀行的には良くないのだが)できればそのために待たされる人のことも考えてほしいかも。
そんな今夜は(別に『そんな』と言っても全く関係ないが)カミさんが作ったキーマカレー。
たまにはこういう家庭的なカレーもいいものである。