自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

  1. 下鴨店TOP
  2. カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記
  3. 珈琲のことなど

珈琲のことなど

らしさ

2023年7月3日 

月曜日の芸大店は、一週間の中でもお客様が少ない傾向にある曜日。

やはり週末開けは、あまり人が動かないのかもしれない。

そんな月曜日の今日も、けっこう穏やかな時間が流れるランチタイムだったが、お昼ごろにご来店下さったお客様から「ブログに書かれていたティピカを飲みたい」というリクエストを頂いた。

昨日書いたのは、パプアニューギニアのことだったので、早速抽出してお持ちしあたら「コーヒーコーヒーしているコーヒーだ」というご感想を頂いた。

これは的を得ているご感想だと、私的には嬉しいお言葉だった。

ティピカ種は、今流行りのゲイシャなどと比べると、ある意味地味だし、ものすごく強いキャラクターを持った豆と言うわけではない。

が、それ故にきちんと焙煎をすれば、本当にコーヒーらしいコーヒー、洗練の極みとも言えるコーヒーを作ることができる品種でもある。

一方で、最も原種に近い存在と言うこともあり、病害虫に対する耐性も乏しく、また生産性も高くはないので、苦労して栽培しても収穫量はそれに見合うほど多くはなく、キャラクターも強くないため、差別化を明確にし辛くCOEなどの入賞も難しい。

ヴェルディオープン当初は、こういった本当にコーヒーらしいコーヒーが好まれていたが、最近のスペシャルティブームの波は、「コーヒーらしさ」よりも「コーヒーらしからぬ」が偏重される傾向にあるため、ティピカを栽培する国や地域、農園が減少傾向にあると言っても過言ではない。

個人的に、パナマのボケテ地区で作られるティピカは、ブルーマウンテンを凌ぐクオリティだと思うのだが、最近はパナマと言えばゲイシャで、良質なパナマのティピカを探すのが難しくなってきている。

そんなティピカも、元をたどると「エチオピア在来種」が根源にある。

まぁ、現在市場で流通しているほとんどの豆は、ティピカまたはブルボンからの枝分かれなので、元をたどればほぼ同じなのだが、そのティピカの一つ上の階層にある「エチオピア在来種」というのが、なかなかの曲者。

世界中のコーヒー品種は、いったい何種類あるのか分からないが、もし、「エチオピア在来種」を遺伝子的に細かく分類したら、恐らくコーヒーの品種は爆発的かつ掌握不可能なほど増えるのではないだろうか。

一説には、世の中の知られる・知られざるを含め、コーヒー全品種の8割はエチオピアにあると言われるほど。そうしてみると、ティピカをコーヒーらしいコーヒーと言ってよいのか、あるいはエチオピアこそコーヒーらしいコーヒーなのか。

さらに、エチオピアでも、シダマ、イルガチェフ、ジマ、ハラー、レケンプティ、カッファ、ジマと全てキャラクターが違ってくる。

いったい何がコーヒーらしさなのだろうか?

実は、昨日の日記を書いたは良いが、そんなことを考えていると、品種のチャートが頭の中をぐるぐる巡りはじめ、なかなか寝付けなくなってしまった。

とは言え、それはエチオピアの良質なコーヒーを仕入れて、私なりの解釈で焙煎をした場合、地域によってキャラクターが違ってくるということで、エチオピア国内での焙煎度合い(めちゃくちゃ深い)と抽出方法(煮出し)で飲んだら、ヴェルディで焙煎するほど味に幅は出ないような気もする。

まぁ、なかなか何が正解とは言えないのだが、ともかく最近のコーヒー業界の傾向としては、少なくとも私が「コーヒーらしいコーヒー」と思っていたコーヒーから、「コーヒーらしくないコーヒー」へと世の中の主流が移り変わりなりつつあるように感じざるを得ない。

それを悲しむべきなのか、地球誕生以来止まることなく続いている世の中の移り変わりの一つであり、そういうものなのだと思うべきなのか。

多分絶対正解の答えは出ないので、「らしさ」をコーヒーに求めるのではなく、「ヴェルディらしいコーヒー」を追求するのが、一番なんだろうな、と思うことにした。

ティピカとカチモール

2023年7月2日 

昨日の夜話の会は、今までの中で最も雑談に近い内容だったような気がするが、逆にその分専門性が薄かったせいか、話の後の質問コーナーでは、非常に多くの質問を頂いた。

その中で、自分でも意識していなかったものの、ハッとさせられるものがあった。

パプアニューギニアの農園や輸出システムが非近代的であるということについて、これがもっと近代的になったら、よりクオリティーが安定するだろうか?という内容のご質問。

何も考えずに、思い浮かんだことをおこたえしつつ、やはりパプアは今のままの方が良いかもしれないと思ったこと。

昨年タンザニアへ行ったとき、TCB(タンザニアコーヒーボード)でタンザニアコーヒーについての説明を聞く機会をもらった。

ここでは、タンザニアコーヒーの生産地域ごとの比率や、輸出先のことなど、TCBの現地トップの方から、事細かく聞くことができた。

このとき、タンザニア北部のキリマンジャロエリアで作られているコーヒーは、ほとんどがブルボンかケント(インドで見つかったティピカの突然変異種)がメインと言っていた。

が、実際に農園で話を聞くと、最近植え替えたものや、新たに植えている木は、ほとんどが「コンパクト」だと。

コンパクトとは、現地で言われている品種のことで、一般には「カチモール」を指す。

カチモールは、ムンドノーボとハイブリッドティモールの掛け合わせなので、1/4はロブスタが入ったハイブリッド品種ということになる。

ただ、必ずしもハイブリッドが味的に劣るかと言うと、実は下手なティピカよりも風味特性が良いということもあるし、COE(カップ オブ エクセレンス)でも入賞するような豆もあるので、「ハイブリッド=低品質」ではないことは確か。

しかし、ヴェルディ開業当初のタンザニアと比べると、やはり風味が違ってきていることも確かで、現在限定珈琲として販売している コンゴ の方が、昔ながらのキリマンジャロの味に近いようにも思う。

ただ、TCBはブルボンとケントと公言しているのに、農家には新たに植えるものは生産性の高いカチモールを勧めているという矛盾も生じてしまう。

やはり、栽培の近代化や収益の最大化を図るようになったら、どうしても伝統品種よりも生産性が高く病害虫に強い品種へ移行してしまうということだろう。

一方、パプアニューギニアは、悪く言えば「遅れている」が、よく言えば「外部に染まっていない純粋さ」がるため、未だにティピカ種とアルーシャ種がメインになっている。

多くのコーヒーの木を見ていたら、それがティピカかハイブリッドか程度は区別がつくのだが、パプアの木は明らかにティピカ系。

生産性は悪いが、高生産性の木を植えていないのだから、現地の農家は比較対象がないので、これが普通と思って栽培を続けているわけである。

一方で、やはりハイブリッド系は、実のつき方(このときは、まだ開花状態だったので実はついていないが)がティピカに比べると多く、一本の木から採れる実の量も多くなる。

いろいろと考えてみると、もしかすると世界の生産国の中で、一番ティピカが残っているのはパプアかもしれないし、土壌のポテンシャルを考えると、パプアのティピカはものすごい可能性を持っているようにも思う。

そうしてみると、パプアの生産現場や輸出入を取り仕切る現場で近代化が進み、品質と輸出が安定したら、より良いコーヒーが手に入るように思う反面、そうなったら、一気にティピカの比率が下がってしまうかもしれない。

何となく、ティピカという個性は弱いが本当にコーヒーらしいマイルドコーヒーと言える品種がしっかり守られていくことと考えたら、パプアにはこのままでいてほしいような。

まぁ、消費国のわがままかもしれないが、ちょっと変な気分になった夜であった。

面白かった。

2023年6月14日 

昨日の続きで、いろいろと参考になるサイト。

実は、昨日のおすすめ高級ギフトのサイトは、カメラの比較を検索していたときに目についたのだが、こちらは通販でものすごく売り上げを伸ばしているコーヒーロースターについて調べていた時に出てきて、そのレビューが面白かったもの。

【山口的おいしいコーヒーブログ】

こちらのサイト運営者である山口氏は、自身もコーヒーの焙煎をしたり、またヨーロッパに渡ってバリスタの仕事をするなど、多才なキャリアの持ち主。

その山口氏が自身で飲んでみての正直なレビューを中心に、コーヒーについてのいろいろなことをブログで書かれていて、コーヒー屋めぐりや、他社商品の購入時に役に立つので参考にさせて頂いている。

そんなわけで、実際にネットの情報を鵜呑みにするのは良くないが、いろいろと見ていると、人によってコーヒーに対する観点も違って面白い。

こういうブログを読んでいたら、私ももうちょっとこの日記をまじめに書こうかな?という気になる。

頑張ろう。

おすすめして頂きました。

2023年6月13日 

ヴェルディの社員やアルバイトさんに、美味しいお店を探すときは、どうやって探すかをきいたら、だいたいの場合はSNSで探すというこたえがかえって来る。

私の場合、とりあえずスマホを全く使いこなせていない上、一応FacebookやInstagramはやっているものの、友人知人の投稿を見ること以外の使い方を知らないので、モノを調べるという感覚がない。

それでは、私はどうやってお店を探すのかと言うと、やはり信頼できる人からの口コミがメインになってくる。

でも、同時にネットでいろいろと調べることも増えてきた。

特に、仕事に関係しているコーヒーについては、ネットで情報を収集することも少なくない。

また、ランチやディナーを楽しむためにお店を探すのであれば、せっかく行ったのに好みの味ではなかった場合、少なからぬショックを受けるが、コーヒーに関していえば、全て勉強だから味がどうであれネットで話題になっていたら、とりあえず味見をしてみるということもある。

そんなときにいろいろと見て回る中のサイトの一つで、ヴェルディの10種飲み比べセットをご紹介頂いた。

【高級コーヒーギフトのおすすめ14選】

「何を買うかまよったらコレ」ということで、こちらのサイトでも取り上げて頂いた「10種飲み比べセット」は父の日のギフトとしてもご利用下さっているお客様が多く、今後はギフト展開もしていきたいと思っている。

そして、このサイトはコーヒーのことだけを扱っているのではなく、いろんなものの高級ギフトを紹介している。

何か人に贈りたいと思ったとき、なかなか参考になるので見ていて面白かった。

このページの先頭へ