自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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たわごと

最近考えること-1

2024年9月18日 

先日、ニュースを見ていてたら、一か月に一冊以上読書(製本版・データ版両方含む)する日本人は、概ね33%だったという調査結果が出たと言うことが報道されていた。

私も、東京でサラリーマンだったころは、通勤電車の中で本を読んでいたので、だいたい月に3冊くらいは文庫本を読んでいたが、最近なかなか読書に充てる時間がなくて、出張のときなどしか読めない。

まぁ、昔は情報の入手方法と言えばテレビか新聞だったし、通勤時の時間つぶしは雑誌や新聞を読むか読書というのが定番だった。

それにかわって、現在電車の中で皆が何をしているかと言うと、だいたいの人はスマホを見ている。

もちろん、スマホやkindle等で読書している人も見かけるのだが、確かに大半の人は読書ではなく、ゲームをしたりSNSやインターネットでサイトを閲覧していたり・・・

今や、お店の情報もSNSが主流の時代になっていることは否めない。

ある意味、情報に対する責任のない媒体が一番信頼されていると言っても過言ではないかもしれない。

当然ヴェルディでも良く分からない中、SNSのアカウントは持っているのだが、最近写真ではなく動画を上げ始めたら、閲覧数が大幅に増えた。

(よろしければVerdiの Instagram リール動画もご覧ください。)

そして、閲覧数が増えたら、コメントもいろいろなものが書かれるようになってくる。

今までは、ヴェルディのお客様が中心にご覧くださっていたものが、世界中の人が見るようになったら、私たちのコンセプトや日本のコーヒーについてではなく、その国、その人の価値観でコメントを書かれることも多いので、ある意味とても勉強になる。

先日は、焙煎・煎り止めの動画に以下のようなコメントがあった。

It has turned into a commercial coffee. I prefer specialty coffee. The roasting degree is lower.

これを直訳したら

市販のコーヒーになってしまった。私はスペシャルティコーヒーの方が好きだ。焙煎度が低い。

この「焙煎度が低い」というのは、もしかすると「焙煎のレベル(技術)が低い」と言っているのかもしれない。

この意見に対して、受け取り側としては「うちのコーヒーをよく知らないくせに」と憤ることもできるだろう。

あるいは、煎り止めの色だけではなく、火力や排煙を含めてトータルで見ないと焙煎は測れないので、あまり焙煎を知らない人が書いたコメントだ。と、無視することもできるだろう。

ただ、私がこれを読んだときは、批判的なコメントに対する感情の動きは全くなくて、客観的に「そうか、この人は動画の音(2ハゼの音)と色だけを見て、「市販のコーヒー=中深煎り」「スペシャルティーコーヒー=浅煎り」と定義づけているのだな。という感想を持ったということ。

同時に、もしかすると、そういう考えは、想像以上に世界的に広まっているのかもしれない、ということ。

月曜(祝日)の営業をしているとき、台湾から本を見てヴェルディを訪ねてくださったお客様がいらっしゃった。

お好みを聞いたら、フルーティーな方が良いとのことだったので、エチオピア・グジ・ナチュラルを提供した。

その後、少し残っていたヴェルディブレンドを味見してもらい、どちらが好みか聞いたところ、エチオピアと即答。

その後、ヴェルディブレンドがこの店のメインブレンドで、普通に「コーヒー」という注文にはこちらを出していることを伝えたら、「毎日飲むならヴェルディブレンドが良いかもしれない、けど、今の気分はエチオピア」という返事をもらった。

この台湾人のお客様が非常に紳士的な方だったので、きわめて紳士的な返答をされたということもあるかと思うが、なんだかんだ言って、ヴェルディで売れるコーヒー豆のうち6~7割はヴェルディブレンドと下鴨ブレンドが占めている。

少なくとも、ヴェルディのお客様は中深煎り~深煎りが好きな方が多いということで、世界的に浅煎りだけが良いコーヒーとされているわけではないと言うことは分かるのだが、これからの世代。SNS世代がコーヒーというものをどう判断するかは予想が難しい。

現在のお客様の好みを大切にすることは重要だが、未来のお客様を見据えることも仕事の上では必要なこと。

さて、どうなることか・・・・

と、いろいろ考えている今日この頃。

次回日記では、もうちょっと私のコーヒーに対するポリシーを掘り下げてみたい。

アジアのコーヒー

2024年9月8日 

現在販売中で、間もなく売り切れとなる21周年記念の「アジアンブレンド」

アジアのコーヒーと言えば、真っ先に出てくるのはインドネシア。

インドネシアのコーヒーは、おおざっぱな違いで言えば、島によって風味特性が異なるが、同じ島でも地域や精選方法などで、また味わいも変わってくる。

しかし、マンデリンで有名なスマトラはもちろん、バリ、スラウェシ、ジャワといった島々のコーヒーは、完成度の高いものが多く、栽培から精選・流通などが確立されている。

一方、今回使用した「ミャンマー」や「中国」は、まだまだ多くの面で発展途上と言える。

これまでヴェルディでは、世界規模のしっかりとしたコーヒー商社から豆を仕入れていたが、最近アジアの新興産地を中心に、ユニークな仕入れをしているところからのプッシュもあり、ミャンマーと中国を使ってみることにした。

ミャンマーは、良くも悪くも特筆すべきものはないが、焙煎後は渋みが非常に強く、ある程度エイジングをしないと味がまとまらない暴れ馬のような豆。

そして、中国は「ダブルファーメンテーション」ということで、ナチュラル精選の前に一度チェリーをエイジングして発酵させてから乾燥工程に入るという特殊製法。

一応「嫌気性発酵」と書かれていたが、現地プロセスの写真を見ると、どう見ても嫌気性(無酸素)状態で発酵工程をしているようには見えないため、ヴェルディでは嫌気性発酵(アナエロビック)という表現はしていない。

そして、このナチュラル精選前の予備発酵工程で作り出される香りも、ブラジルやコロンビアといったアナエロ先進国のものと純粋な風味で比べると、まだまだ真似事の域を出ない。

ただ、この発展途上のコーヒー2種と、完成度の高いインドネシアの豆をブレンドしたら、思いのほか面白い風味になったので、今回のアジアンブレンド誕生となった。

そんなわけで、面白い風味は作れたが、もう一度使いたいかと言われたら、価格と風味の面で、ミャンマーは可能性がゼロではないものの、中国の豆を仕入れるかと言われたら、もう二度と使いたくない豆の一つであることは確か。

と、言うのも、近年経済発展が著しい中国なので、人件費も高くなっており。豆の品質に対する価格がべらぼうに高いのである。

ブラジルの高級豆と比べると、だいたい1.5~2倍の価格になる。

それだけならまだ良いのだが、欠点豆の混入率は、一般的な中南米のプレミアム品質のものと比べて10~20倍多いというのが困ったもの。

↑これは、ブラジルのナチュラル精選豆で、通常ヴェルディで使っているグレードよりも一つランクが下で、業務用卸のブレンドの中でも、受注者の依頼で特別に安価にするために使っているもの。

と、言っても、店頭で販売しているブラジルと比べて2割程度しか価格は変わらない。

しかし、この豆と中国の豆を比べると概ね2.2倍中国のものが高くなる。

ちなみに、このブラジル豆で、欠点豆混入率は約0.5%。

一方、こちらは中国の豆。

この豆を真面目にハンドピックしたら、3キロのハンドピックで680gも欠点豆が含まれていた。

↓ハンドピックした欠点豆

欠点豆が多いと、当然目減りするから原価そのものも高くなるのみならず、ハンドピックにかかる時間も長くなるため、実質的には仕入れ価格だけではないコストが大きくのしかかってくる。

20年前に使っていた「モカ・マタリ#9」と同程度の豆の汚さなのだが、当時のモカはきちんとハンドピックさえすれば、他に代えがたい芳醇な味だったので、高い値段とハンドピックの手間をかけてでも仕入れたい豆だった。

インドネシアの豆などは、出荷前に現地でハンドピックされてから袋詰めされるが、ブラジルの豆は、まず現地ハンドピックなどしていない。

では、どうして欠点豆が少ないかと言うと、機械選別(カラーソーター)を通しているからで、これをきちんと通したら、先の写真程度のまとまりにはなる。

要するに中国では、まだ機械選別機そのものが導入されていないということになる。

今まで私が視察した国では、最貧国のエチオピアですらカラーソーターが精選所にはあったので、そういう面で中国はまだまだ他の生産国と比べて、スタート段階にも立っていないのかもしれない。

最近、日本では(恐らく日本だけではなく世界的に)コーヒーブームということもあり、コーヒーのことや焙煎の技術を学ぶことなく、趣味の延長線上でコーヒー店を開業する人が多くいるように感じているが、もしかすると中国のコーヒー生産も、それに近い感覚なのかも?

と、思いつつ、先日は最後のアジアンブレンドを焙煎。

ただ、こんなにこき下ろしている中国産の豆も、他の豆と合わせることで、なかなか面白いものができるというのもブレンドの妙。

問題は、仕入れ価格がバカ高い上、ハンドピックで重量が大幅に減り、さらに作ハンドピックにかかる業時間も長くなるため、この豆をストレートで販売するなら100gあたり1,500円は頂かないとキツイような難しい豆。

そういう観点でみたら、やはりブレンドという選択肢になってくるが、ブレンドは単純に【1+1+1=3】というわけではなく、【10+10+10=5】になってしまうこともあるし、逆に【1+2+3=10】になることもあり得る。

コーヒーって、面白いものである。

コーヒーサイト巡り

2024年9月1日 

台風10号は、自転車並みの速度ということで、強風や大雨が長い時間続いて広い範囲に甚大な被害を出している様子。

大きな被害が出ると大変だが、そうでなくても天気が悪いと、外に出たくないもの。

そんなとき、コーヒー関連のサイトをいろいろと巡るのも楽しい。

で、最近面白いなぁ、と思いながら見ていたサイトで、Verdi の「ガチャ」をレビューして下さったところがあったのでご紹介。

こーひー.いんふぉ

こちらは、コーヒー豆のレビューに留まらず、他にはない面白い企画レビューなどもされていて、個人的に興味深く見ている。

むむっ?と思ったのは、「コーヒーに合う!パンにつけると美味しいおすすめのオリーブオイル」というコンテンツ。

ヴェルディのトーストは、バターを塗って提供しているが、オリーブオイルで食べるという方も少なくないはず。

そんなとき、どんなオリーブオイルが良いか、ちょっと高級なスーパーや、髙島屋へ行った帰りに地下食品売り場で迷った経験もしばしば。

なかなか興味深く読ませて頂いた。

そして、ヴェルディでも人気の「水出しコーヒー」。

お客様からも、今の時期はアイスコーヒーを手軽に作る方法を訊かれることも多い中、本当は「水出しコーヒーパック」を購入してほしいが、手軽に作れる方法を説明されていた。

これから秋の長雨シーズン、雨でもヴェルディにコーヒーを飲みに来ていただきたいのはやまやまだが、自宅でコーヒーを淹れながら、こういうサイトを巡るのもたのしいかもしれない。

あった!

2024年8月28日 

台風の状況がイマイチ読めない中、お盆が明けたこともあり、天候も不順だったりしてか、先週と比べるとずいぶん静かな店内・・・

しかも、台風の接近にともなって、通販のご注文を頂いても、到着日がどうなるか不透明ということもあり、通販のご注文も激減。

なかなか厳しい今月末。

さて、今日は髙島屋へ配達に行った帰り、西大路五条のパッケージプラザ「しもじま」へ包材などを買いに行った。

普段は、ネットで購入するのだが、台風の接近で届かなかったら困るので、取り急ぎ必要なものを店舗で購入。

その帰り道、この前宮川町でカレーを食べた帰りにコンビニで気になって買おうかと店内に入ったものの、残念ながら売切れだったアレが・・・

あった!

当然買った!

お昼ご飯代わりに食べた。

でも、コレ、ナンじゃなくて、フツーに平焼きのカレー風味惣菜パン。

多分リピなし。

だけど、とりあえず、気になっていたものが食べられたので良かった。

おしまい。

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