昨日はドアを開けて営業していたらエアコンをかけていても寒いほどだったが、今日はいい感じの暖かさ。
でも、朝はけっこう寒かった。
先日の日記で、20分ほどお待たせしたら非常に厳しくお叱りを受けたということを書いた。
ヴェルディ開業直後は、世の中に自家焙煎珈琲店も少なく、なかなか「自家焙煎の珈琲専門店」というジャンルを理解していただけなかった。
その結果、私たちからしたら普通のことでも、お客様からお𠮟りを受けてしまうことが少なくなかった。
しかし、20年近い歳月が過ぎて、当時と比べたら自家焙煎珈琲店も尋常ではないほど増え、私たちの常識を理解してくださっているお客様が増えたこともあり、一杯ずつ抽出する専門店であれば、混みあっていたら15分や20分待たされることは仕方ないことだという感覚を持ったお客様が多数派となってきた。
事実、ピークタイムに多少お待たせしても、お客様も当然という感覚で接してくださっていたので、ある意味それに慣れてしまっていたのかもしれない。
逆を言うと、私たちがお迎えできるお客様の数は、せいぜい1日に100名程度。
私たちが日々接している珈琲専門店のことを理解して下さっているお客様の方が世間一般から見ると実は少数派で、ドトールやスタバのような1日に数百人~1,000人以上の利用客がいるコーヒースタンドのスピードが一般的だということを忘れていたのかもしれない。
そう考えたら、芸大店はピーク時1日に300人以上のお客様がご利用下さることもあるので、コーヒースタンド的スピードを求める方がいらっしゃるのも当然のこと。
ならば、イベントや学校行事のある日に限っては、ランチセット以外の店内飲食でもマシンドリップの珈琲を単品で提供しても良いかもしれない。
ハンドドリップの場合は時間がかかることを説明して、お急ぎの方はマシンに誘導すれば、時間がかかりすぎるというクレーム回避にもつながる。
さらに、マシンドリップでもヴェルディで使っている一般抽出のドリップマシンは、かなり高性能だし、味の面でもコーヒースタンドとは比べ物にならない自負もあるわけで、今後はそうしていこうかな、ということを店長の山下とも話し合ってみた。
ヴェルディにとって最良のサービスとは、「美味しい珈琲を提供すること」ではあるが、視点を変えてみると、春秋座のイベント目的でおいでになった方にとっては、開場前の少しの時間つぶしが目的であって、珈琲の良し悪しよりもスピーディーに提供されることの方が優先されるということもある。
マンボウも開けて、これから人の動きも活発になることが想定される中、珈琲専門店としてのこだわりは大切にしつつ、お客様にとって何が優先されるかも考えねばと思った先日の出来事であった。
そんなわけで、芸大店では今後はイベント開催や学校行事などのピーク時に限り、店内でもマシンドリップの珈琲を単品でご注文頂けるようにいたします。
お時間のない方も、ぜひお立ち寄りくださいませ。