だんだん朝に涼しさを感じなくなってきた。
先日、ついCDを2つ購入してしまった。
一つはショスタコーヴィッチ交響曲全集、指揮はロストロポーヴィッチ。
ロシアによるウクライナ侵攻以来、世界中でロシアの文化や芸術まで排除する動きがある。
でも、チャイコもラフマニノフも、スクリャビンも好きな私としては、今聞きたいものを聞きたいわけで、世界情勢とは関係なく、今私の気分としてはショスタコの音楽に強い共感を覚える上、「ショスタコーヴィッチの証言」なんかを回想しつつ聞くと、より一層その世界に没入してしまう。
ショスタコーヴィッチとの出会いは、もうかれこれ40年以上前。
京都市少年合唱団というのに入れて頂き、京都市交響楽団のニューイヤーコンサートのメインプロ「森の歌」の少年合唱パートを歌わせてもらったのが最初。
当時は、ショスタコーヴィッチの音楽なんて全く分からなかったが、分からないなりに聞いているふりをしていた。
でも、50を過ぎたあたりから、だんだん本当に好きになってきて、交響曲以外も聴き始めたが、せっかくなら交響曲を全て揃えようと思って、所持ラインナップを見たら、あと1番、4番、14番がなかったのだが、ネットで探していたら「あなたにオススメ」というメールが来て、全集12枚組で3,700円、持っていない3枚買うより全集の方が安いということが分かってAmazonでポチっと購入してしまった。
とりあえず1番から聞き始めているが、弓を指揮棒に持ち替えたロストロポーヴィッチのタクト、なかなか素晴らしい。
全部聞くのが楽しみ。
そしてもう1つは、メンゲルベルクが1940年から1944年にかけて録音したライヴレコーディング。
ベートーヴェンのヴァイオリンコンチェルトはブスタボ。
私が一番聞きたかったシューマンのピアノコンチェルトはザウアー。
クレバースのブラームスとジャンドロンのドヴォルザークといった内容。
一番好きなピアノ協奏曲は何かと聞かれたら、ラフマニノフの3番かシューマンとこたえると思う。
そのシューマンのピアノコンチェルト、主観的な評価だが、一番の演奏はダントツで他を寄せ付けずリパッティ。
次は?と言われると、なかなか難しいがギーゼキングが個人的には面白い。
ただ、ギーゼキングのアルバムはカップリングのグリークが凄過ぎてシューマンが損をしているかも。
で、ザウアーのシューマンが聞きたかったのが、オークションなんかで探していたら3万円もするのだって珍しくない希少アルバム。
だったが、入荷したらメールをくれるよう設定していた中古本のサイトから入荷メールが来て、値段を見たらこれまた3千円そこそこ。
これこそすぐに購入しないと、次はいつ眼前に現れるか分からないので、すぐに購入。
今この日記は、このアルバムを聴きながら書いているが、やはりシューマンのピアノ協奏曲って、聞けば聞くほどスゴイラブソングだなぁと思う。
そして、私が持っているメンゲルベルクは、ベートーヴェンの6番とマーラーの4番だが、交響曲を振るメンゲルベルクとソリストのサポートに回ったときのメンゲルベルクの違いに若干驚く。
ベートーヴェンを弾くブスタボは、一音一音をしっかりと弾く時代を感じさせる演奏ではあるが、ものすごく歌心を持って奏でていて心地よい。
雨の夜、決して音質が良いとは言えない、80年前のモノラル録音を聞きながら、ちょっとだけ現実逃避をするひとときだった。