自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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2026年10月

ラッキー金木犀

2026年10月10日 

最近、金木犀のいい香りがするようになってきましたね。ふと香ってくると、ついどこに咲いているのか探してしまいます。

金木犀の花びらは普通4枚ですが、まれに5枚のものもあるみたいで、見つけると幸運が訪れる「ラッキー金木犀」と呼ばれることもあるんだとか。四つ葉のクローバー的な?

金木犀を見かけたら、ちょっと探してみたくなりますね!

さて、先日私は阪神百貨店に行ってきました。

タイガースの優勝記念セールをやっていたので、ちょっとのぞいてみようと思って行ったのですが、

すごい人!!

結局、セール品は何も買わずに帰ってきました(笑)。

ちなみに私は、野球にはあまり詳しくないのですが、タイガースファンの皆さんの熱気はしっかり感じてきました(笑)。

ヴェルディでも「店主喜ぶセール」を開催しておりましたが、通販は沢山のご注文をいただきありがとうございました。次回のセール、どうなるかわかりませんが、お見逃しなく!

それでは、明日も皆様のお越しをお待ちしております♪

久しぶりのオーケストラ

2026年10月9日 

明日から連休になる前の金曜日ということで、今日はもしかすると、ものすごく暇になるのではと危惧しつつのスタートだったが、まずまず普通にちょっとお客様の少ない平日という感じで、ちょっと安堵。

お客様商売って、なかなか思い通りにはいかないから難しい。

そんな今日は、金曜日なので私は業務用の配達回りをして、その後は閉店作業をスタッフに任せ、京都コンサートホールへ。

京都市交響楽団の定期演奏会へ行ってきた。

このところ、心に余裕がないのと、仕事以外の時間を持つことがほとんどなかったので、ちょっとくらい自分の趣味に時間を作ろうと思って、京響友の会の金曜日定期会員になった。

と言うことで、これから3月まで、金曜日に開催される京都市交響楽団の定期演奏会は全て同じ席で聴きに行ける。

で、今夜の演目は私がブルックナーの交響曲の中で最も好きな第6番と、トリスタンとイゾルテから「前奏曲」と「愛の死」。

指揮者は上岡敏之さん。

指揮者の上岡さんと言えば、「上岡テンポ」と言われるほど、ダイナミックなテンポ設定が有名で、先日東京で行われたショスタコーヴィチの第8番では、平均的な演奏より20分も遅いテンポで演奏して、日本では珍しく「ブラヴォー」と同時にブーイングも起こるというコンサートだったらしい。

そんなわけで、今夜は何時に終わるかと思っていたが、存外に普通に近い時間で終演。

まず、ワグナーの方は、トリスタンの前奏曲、スタート直後に全休止からどのタイミングでタクトが上がるか、オケが上岡さんの棒を注視する、その集中した気持ちがこちらにも伝わってきて、何となくピンと張った感じで始まった。

愛の死に至っては、ワグナーらしさ全開で、京響の音もパワフル、素晴らしい盛り上がりだった。

京響のワグナー、いいなぁ、と思った。

ブルックナーの方は、最も好きな曲ながら、世間的にはあまり人気がなく、コンサートで取り上げられることが少ないため、CD等ではいろいろな演奏を聴いた中、初めての生演奏。

実は、京響もブルックナーの6番は初演奏らしく、しかも、上岡さんのタクトで演奏するのも初めてとのこと。

どうなんだろう?と思いながらだったが、やはり生は臨場感と迫力が違う。

この曲の聴きどころの一つである超美麗なアダージオは、出だしにオケと指揮者の意思疎通がちょっとズレていた感もあったが、全体的には非常に素晴らしく、特にワグナーの葬送行進曲の部分は、遅いテンポも相まって、迫ってくるものがあった。

ブルックナーの6番は、改訂版がほぼ存在していないはずなのだが、今回の演奏は、存在そのものを私は知らなかったシャルク版(四手のピアノ連弾用に編曲されたもの)を基に、上岡さんが独自の改定版を使っているとのことだったが、具体的にどこがどう変わったか確実には分からなかったものの、時折「あれ?」と思う部分があり、特に通常は入らないはずのGanze Pauseが、けっこういろんなパートで多用されていて、個人的には長いPauseは、この曲の魅力と作曲の意図を削ぐように感じて、全休が出るたび違和感を覚えた。

ブルックナーの6番好きである私の超個人的好みで言えば、マエストーソの第一主題が再現されるときのテンポが、もう少し早い方がカッコいいと思うのと、スケルツォはもっと軽快に行ってほしかった。

そして、終楽章の出だし、ここは本当に超個人的嗜好の問題だけど、多くの6番の録音を聴いて感じたのは、出だしはアンダンテで、アッチェランドしていって金管のジャジャン!が入るあたりでアレグロになるくらいのテンポが一番キマルように思う。(本当に個人的好みです)

素人の偏愛的好みなので、プロがスコアを読み込んで解釈して演奏しているのに物申すなんておこがましいが、本当に個人的好みとして、そんな感じだった。

それにしても、京都にいながら、京響の演奏って、2016年にブノワ賞を受賞したオニール八菜さんがドンキホーテのキトリを踊った公演で、ピットに入っていたのを聴いて以来なので10年ぶりに聴いたことになる。

さらに、ピット以外、つまり、普通のコンサートとなったら、ずいぶん聴いていなかった。

もしかしたら、京都市少年合唱団で歌っていた頃、京響のコンサートに出させて頂いたとき、ステージの上から聴いた、と言うか、歌ったのが最後だったかも?

いや、中学から東京へ行ったので、もしかしたらそうかもしれない。

と言うことで、超久々に聴いた京響、音が分厚くてパワフル!

個人的に、ブルックナーはコンセルトヘボウのような繊細でクリアな音が好きなのだが、こういうパワフルなブルックナーも良いですねぇ。

と言うことで、11月の定期演奏会は、金曜日開催がないため、次は12月の第九になるが、3月まで毎月京響の演奏を楽しもう。

御礼とお知らせ

2026年10月7日 

通販は昨日まで、店舗では今日まで開催しておりました、「店主喜ぶセール」

おかげさまで、多くのお客様にもお喜び頂けて有難く終了いたしました。

特に通販では、メルマガ発信後、3日間としては過去一番のご注文を頂き、北白川焙煎所では連日嬉しい悲鳴をあげておりました。

つきましては、11月に「店主大喜びセール」も開催できますよう、皆様もご声援よろしくお願い申し上げます。

さて、皆様ご存じの通り、ヴェルディでは毎月月刊紙を発行しております。

こちらは、お店にご来店下さったお客様と、通販でご注文下さったお客様に配布しているもので、毎月多くの方がご覧くださっていますが、私が毎月書いているコラムのバックナンバーが読みたいという、奇特な方がけっこういらっしゃるので、この度当サイトの「マスターの珈琲放談」ページでコラムのバックナンバーが読めるようにしようと、現在奮闘中でございます。

なにぶん、2021年6月号から毎月書いているものなので、けっこう原稿量が多いこと。

そして、実は先日パソコンを水没させてしまい、一部データが破損したこともあり、それらを探さなくてはならず・・・

現在2022年12月号掲載分までは、バックアップがあったので、そこまではアップしたものの、その後のコラムの原稿はテキストデータが破損したため残っておらず・・・

バックアップでとってあるのは、アウトライン化したイラストレーターデータのため、コピペで転記できないので、紙面を読みながら打ち直ししなくてはならないため、ちょっと時間がかかりそうです。

そんなわけで、追々バックバンバーを全てアップできるよう頑張りますので、ゆっくりお待ち頂ければ幸いです。

ちょっとやり始めてから後悔しているのでした。

Torniamo all’antico e sarà un progresso

2026年10月6日 

YouTubeを開けたら、自分が登録しているチャンネルと同時に、よく見るジャンルの動画が出てくる。

私の場合、クラッシック音楽関係、オペラやバレエ、それにタイガース関係と、ホラー系のものが並ぶのだが、先日⇩この動画が出てきたので見てみた。

私は、けっこう同業者から嫌われる傾向にあると自覚しているのだが、まぁ、世の中だいたい本当のことを言うと嫌われてしまうもの。

それを覚悟でこの動画をアップしたHo.Qo.さんには敬意を表するかも。

で、この動画を見て、私はそんなの細かいところまでバレエに詳しいわけではないが、大技だけではなく、群舞の美しさとか、言葉がない分、表情や手の先から足の先までを使った感情表現とか、観ていて何を表現しているのかが分かる、そしてその踊りや一挙手一投足に見とれつつ共感できるのが、芸術としてのバレエだと思っている。

ジャンプの高さ、たしかにカッコイイ、回転数やスピード、たしかにスゴイ。

でも、Ho.Qo.さんが言う通り、確かにそれだけではない。

これって、バレエだけではなく、他のクラッシック音楽でも同じことが言えるように感じている。

例えば、ハイフェッツのヴァイオリンって、目をつぶって聴いていてもハイフェッツだと分かるし、その曲に対する姿勢、考え方、表現といったものが、しっかりと伝わってくる。

一方、最近大人気の若手ヴァイオリニストの演奏を目をつぶって聴いたら、その完璧なまでのテクニックには感嘆するものの、もしかしたらこれはAIが弾いているのではないか?と思ってしまうときもある。

コーヒーに置き換えてみると、ゲイシャだ、アナエロだ、インフューズドだ、と、派手で分かりやすいものがもてはやされる時代。

ヴェルディでも、限定コーヒーとしてスポットでこういったコーヒーを販売してはいるものの、それはあくまで変化球であって、実際に店舗で最も売れているのは、何が出ようとヴェルディブレンド。

私のコーヒーに対する解釈と言うか、何を最大の力点にするかと言うと、まずはクリアな味であると言うこと、口に含むと風味は豊かだけど、雑味がないもの。

後味については、芳醇な余韻はあっても、スッキリとしていて、嫌な味は決して残さない。

そして、毎日飲んでも、一日何杯飲んでも飽きない味であること。

そこが、飲料としてのコーヒーを考えたときの基本だと私は思っているので、そのようにできる生豆を仕入れ、ハンドピックをして、適切に焙煎を行っている。

ただ、世の中のコンテストなどでは、派手な味が良しとされる傾向にあり、確かに香りも味も良いけど、毎日飲んでいると飽きてくるようなものも少なくない。

さらに、香りや酸味を強調したいがゆえに、生焼けの焙煎をして、一杯飲んだら胃が痛くなるようなものまで良しとされているのが現実。

料理においても、繊細な日本料理の出汁の味よりも、アメリカナイズされた派手な味に傾いているように感じる昨今。

ここから先を言うと、また嫌われそうなので抑えておくが、まぁ、バレエに限らず、クラッシック音楽に限らず、そしてコーヒーや料理に限らず、「守・破・離」ではなく、破離破離になってしまうと、守るべき基本を知らないのだから、何かあったとき、元に戻れなくなってしまうのではないかと思う。

ヴェルディの店名にお名前を拝借した、作曲家ジュゼッペ・ヴェルディの名言に、こんなものがある。

“Torniamo all’antico e sarà un progresso”

直訳すると「源泉に戻ろう、それは進歩である」意味としては、「源泉に戻ろう、そこから新たな命を汲み取るために」と解釈されている。

音楽の友のWebマガジンによると、「自分たちの偉大な先人たちが築いたイタリア音楽の伝統や基礎(源泉)をもう一度見つめ直し、血肉化することこそが、真の新しい創造(進歩)に繋がる」と主張したということで、安易な懐古主義ではなく、「原点にある本質的なものを学ぶことが、未来へ進むための最大の礎になる」という、時代を超えてあらゆる表現や活動に共通する本質を突いた名言だと思う。

カフェ・ヴェルディには、守るべき源泉があるから、もし何かおかしなことが起こっても、そこに立ち返って、そこから今一度積み上げることができる。

けど、派手なことをするためだけの技術を是としてしまうと、少し傾いたときに戻るべき源泉がないから、倒れるしかない。

なんてことをこの動画を見ながら思っていました。

おしまい。

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