自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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欠点豆

2021年2月25日 

朝の鴨川は随分明るくなってきたが、今朝はちょっと寒かった。

私のもとには、日々いろいろな豆の情報が入ってくるのだが、そんな中でとても興味深い豆があったのでとってみた。

かなり高価なスペシャルティコーヒーということで、麻袋ではなく穀物などを保管するビニール袋に入り、ダンボールで送られてきた。

しかし、開梱してみてビックリ!なかなか懐かしい豆面。

最近のスペシャルティコーヒーは、現地ハンドピックをしっかりしているものが多いので、ハンドピックをしても欠点豆は1%も出ないくらい奇麗なものが多い。

しかし、今回仕入れた豆は、まるで欠点豆の博物館とでも言うべき凄いものであった。

コレ、私でも10キロハンドピックするのに30分近く要してしまうほど、なかなか手ごわい。

特に際立っていたのは、この3種類。

割れ豆

虫食い豆

発酵豆

昔扱っていた豆で「モカ・マタリ#9」というものがあった。

それはそれは欠点豆が多く、ハンドピックに苦労したが、焙煎したら「こんなに美味しいコーヒーがあるものか!?」と思うほど、麝香のような香りと気品のある酸味で、まさに珈琲の女王と言うに相応しい味だった。

が、豆そのものはめちゃくちゃ汚かった。

今回の豆も、ハンドピックをしっかりしてやったら、なかなか美味しくて良い豆ではあるが、昔の酷い豆をハンドピックしてきた人でないと、これは難敵だろうと思われる。

芸大店の太田なんかは、けっこう苦労してハンドピックしていたが、私個人的には何となく懐かしい想いで豆の選別をしていた。

奇麗な豆が多くなってきた昨今、別にハンドピックの技術は必要なくなってきたのかもしれないが、逆を言うと、ハンドピックさえすれば他にはない美味しいさを持つ豆が出てきたとき、それを焙煎出来るのは、私たちのようなスペシャルティが世間に出てくる前からハンドピックをやっていた者たちだけなのかもしれない。

たまには、こうしてハンドピックに苦労するのも良いかもしれない。

と、思うひと時であった。

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