ゴールデンウィークも終わり、今日は下鴨店が定休日。
私はお昼頃から北白川へ行って、連休中にできなかった仕事を片付けていたのだが、通販発送拠点の北白川は、今日もけっこう慌ただしく発送準備をしている。
例年GW期間中は、通信販売のご購入が落ち込むところ、今年は有難いことに昨年の倍近いオーダーを頂き、髙島屋閉店で焙煎量が減るかと思ったのに、逆に豆が足りないほどになってしまった。
明日から、また焙煎を頑張らねば。
そんなわけで、今日は終日仕事と言うわけではなかったので、時間に余裕もあったため、帰宅後は少しゆっくりオペラのCDを聴いてみた。

プッチーニ トスカ
トスカ:マリア・カラス
カヴァラドッシ:カルロ・ベルゴンツィ
スカルピア:ティト・ゴッビ
ジョルジュ・プレートル指揮 パリ音楽院管弦楽団
個人的に、マリア・カラスという歌手は、どのオペラのタイトルロールを歌っても素晴らしい人だとは思わない。
きわめて個人的な感想で言うなら、カラスという類稀なる歌手の場合、はまり役はとことん素晴らしいが、イメージがあまり合わない役柄は、カラスの個性が邪魔をしてしまっているように思う。
で、トスカ。
私の中では、ノルマと並んではまり役の一つで、カラス自身も好きな役だったらしい。
カラスは、トスカをセッション録音では2回(1964年コヴェントガーデンのライヴは除く)録っているが、全盛期という点で言うと、1953年にスカラ座で録音した「最高のトスカ」と評されるものの方が、声そのものは凄かったものの、こちらの64~65年盤は声量こそ落ちていても、細やかな演技と言う点ではさらに凄みを増しているというのが定説。
さらに、カラスの録音としては極めて珍しいステレオというのも有難い。
私としては、ステーファノのカヴァラドッシも良いが、個人的にベルゴンツィが好きなので、二者択一であればこのプレートル盤を選ぶかな?
と、書きつつ思ったのが、カラスの録音って比較対象がカラスなのである。
カラスを他の歌手、例えば、テバルディだとかフレーニとかと比べることはなく、カラスの○○年盤と比べて・・・となるわけである。
ノルマにしても、結局2種類のカラスを買う羽目になってしまうわけで、トスカのCDに関して言えば、カラス盤以外に2枚持っているものの、そちらと比較するのではなく、過去のカラスのトスカとの比較になってしまっている。
つまり、カラスという歌手は、唯一無二の存在。
これって凄いことで、コーヒーに置き換えるなら、ヴェルディのコーヒーと他店のコーヒーを比べるのではなく、ヴェルディのコーヒーはヴェルディで出している他のコーヒーとの比較しかしない、なんてことと同じこと。
多くのお客様にそう思って頂くには、圧倒的に他店を寄せ付けない品質を出さなくてはならないわけで、残念ながらまだまだ私はその域に達していない。
そんなわけで、目指せ、コーヒー界のマリア・カラス!
と、トスカを聴きながら思ってしまった。


