今日は下鴨店が定休日だったので、朝から下鴨店で経理スタッフと税理士事務所の方と月次の営業成績についてのミーティング。
店で営業していると、日々の数字を追うことはしていても、なかなか月間の細かなことについては見落としていたり、気付いていないこともあるので、毎月こうして振り返りのミーティングをして、プロの目で見た数字を分析すると勉強になる。
午後には、少し北白川へ行って、その後ヨドバシへ。
私が自宅で音楽を聴くときに使用しているヘッドフォンは開放型なので、すぐ横にいたら音漏れしているのが聞こえてしまうため、外で使うのが憚られるため、密封型のヘッドフォンを購入しに行ってきた。
ウォークマンを持って、並んでいるヘッドフォンで音を聴き比べると、本当にものによって聞こえ方が全く違うことが分かって面白い。
聴く音楽のジャンルにもよるとは思うが、高額だからと言って必ずしも自分が聴きたい音楽に対して良い音で聴けるとは限らないので、価格ではなくあくまで音質や各楽器の位置などが立体的に聞えるかといった点で判断して想定していた予算内で、気に入ったものを購入できた。
で、新しいおもちゃを買ったら当然使いたくなるので、帰宅したら早速CDの聴き比べ。
と言っても、同じCDを違うヘッドフォンで聴き比べるのではなく、同じ曲の違う演奏を聴き比べてみた。
私が好きな作曲家であるブルックナーの、私が好きな曲、交響曲第6番、略称「ブル6」を4種類聴き比べ。

左上:クレンペラー指揮、ニューフィルハーモニア管弦楽団
右上:チェリビダッケ指揮、ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団
左下:ヨッフム指揮、ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団(1980年11月2日ライヴ)
右下:ネルソンス指揮、ライプツィヒゲヴァントハウス管弦楽団
クレンペラーは、武骨だけど線の太い堂々たる演奏で、この曲を知るには良い一枚といった印象。
1964年の録音だが、当時のEMI、ブルックナーの6番は、あまり人気がないことからクレンペラーが録りたいと言っても、レコーディングをさせなかったらしい。
そんな不人気曲だったブル6に日の目をあてた録音となったクレンペラー盤だが、まぁ、それでもやはりブル6は4番、5番、7番、8番といった人気曲の合間にあって、今でもなかなか演奏されないのが残念なところ。
チェリビダッケは、ブルックナーのスペシャリストのように思っていたが、こと6番については聴いていて全く面白くない、というか、全くチェリビダッケらしさがなくて、彼は北ドイツ、ミュンヘン、ベルリンといった多くのオケで数多くブルックナーを演奏していて、録音も数多く出ているが、6番については少なくとも海賊版などを除けばこれが唯一のCDで、もしかすると彼自身あまり6番を好んでいなかったのかも。
ネルソンスは、しっかり綺麗に演奏していて、この中では最も録音も新しいため、音質も良い優等生なのだが、あまり引き込まれない演奏。
ヨッフムのコンセルトヘボウとのライヴ盤は、私の中で最も好きな1枚。
そして、私がブル6を好きになったのは、このCDに出会ったからだった。
この演奏を聴くと、どうしてこの曲が不人気なのか?と思ってしまう。
一方で、もしチェリビダッケのブルックナーは評判が良いからと、チェリビダッケを最初に聴いたら、もしかするとブル6を好きにならなかったかもしれない。
そこで思ったのが、ヴェルディに初めてお越しのお客様に好みをきいて、このコーヒーはいかがですか?と提案しても、「私、その豆あまり好きじゃないから」と、別のものをチョイスされることが少なからずある。
初めてのお客様なので、ヴェルディのその銘柄をお召し上がりになったことはないのだが、どこか別のお店でその銘柄を飲んで、好みではないと思い込んでしまったのだろう。
そうしてみると、そのお客様が初めて飲む銘柄のコーヒーを提供する場合、その方が、その豆を好きになれるか否かは、その一杯にかかっているのだから、お店の責任はなかなか大きいと言うことになる。
ヴェルディは、自店で提供する全ての豆において、私にとってのヨッフム / コンセルトヘボウのような、「その曲が好きになる=その豆が好きになる」ものを作らねばと思うのであった。


