自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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verdi マスターの投稿

豆 後編

2023年8月28日 

昨年タンザニアとケニアへ行ったときのこと。

ケニアのNCX(ナイロビコーヒーエクスチェンジ)で、次週行われるオークションの出品豆をみたときのこと。

恐らく、日本で自家焙煎をしている人たちは、ケニアのグレードだと【AA】か【AB】悪くても【B】くらいしか目にしたことがないように思う。

実際、私も【C】以下のケニア産コーヒーを見たことはなかった。

しかし、オークションのカタログには、AAから始まりTT、Tという豆がけっこう入っている。

この【TT】【T】は、比重選別したときに軽くてはじかれた豆や、欠けてしまった豆などで、言わば私たちが店でハンドピックをした場合、はじいた欠点豆の集合体とも言えるようなもの。

つい、輸出業者の方に「こんな豆買う人いるんですか?」と訊いたら「これがロースターさんにとっては一番儲かる豆なんですよ」と。

↑NCXのオークション出品豆のサンプルルームで。

私が訪問したときは、まだメインクロップ(主収穫期のもの)ではなく、フライクロップ(少し早く収穫されるもの)だったので、若干クオリティーは悪いものが多く見受けられたが、それにしても【T】グレードのサンプルを見て絶句。

これは、もうハンドピックなどできない、と言うより、私たちだったらハンドピックして欠点豆を取り除くのではなく、この欠点豆の中から使えるものを探すと言った感じかもしれない。

一方で、「これが一番儲かる」という言葉が、喉にひっかかった魚の小骨のように、なんとなく嫌な気分をひきずりながら、NCX視察を続けた。

私たちが仕入れるコーヒー豆だと、どうしても100gあたり販売価格700円を切ることはできないが、世の中にはその半額以下の豆が多く流通している。

つまり、こういった二束三文で買える【T】や【TT】といった豆を混ぜながら、うまく原価調整をして大量販売することで、利益を出すということなのだろう。

ブラジルで言えば、No.4-5(フォー ファイブ)NY市場の基準となるグレードで、No.2よりはかなり安価に流通している。

安価なブレンドベースとして使われているもので、これよりも2段グレードが下がると、輸出基準外=国内消費向けとなる。

(だから、ブラジルの一般的なコーヒー店で飲むコーヒーは決して美味しくない)

実際No.4-5のグレードだと、かなり欠点豆が混入しているし、リオと言われる悪い臭いを出す豆が若干混ざっているのだが、ケニアの【T】はそんなレベルではない。

しかし、それもビジネス。

需要がないところに供給はないわけだから、非難することではないのだが、個人的にはこの豆を見てしまうと、やはり安価なコーヒーは飲みたくないと思ってしまう。

が、裏を返せば、私はコーヒーについては産地へ行って実際にどうなのか確認できるので、安いコーヒーがどんな原料を使っているのか分かるのだが、私の専門外のものについては、どうなのか知る由もない。

でも、こうしてコーヒーの実情を見ると、「安いものには訳がある」ということがよくわかる。

毎日、そんなに高いものばかり食するわけにはいかないが、少なくとも「安さ」だけに走るのは、本当に恐ろしいと実感するひとときであった。

豆 前編

2023年8月27日 

今年は初めて敬老の日のギフトボックスを作り、現在ご予約受付中なのだが、そのギフトボックスに珈琲とセットで入れるお菓子を何にしようか考えた結果、定番のフィナンシェに加え、宝泉堂さんの「しぼり豆 黒大寿」を使わせて頂くことになった。

せっかくだったので、宝泉堂の古田社長に、しぼり豆に対する思いを聞かせて頂こうとお願いしたら、お忙しいにも関わらず二つ返事でご快諾下さって、しっかりとお話を聞かせて頂くことができた。

その折に宝泉堂さんでは丹波黒豆の中でも、一番良いもの、【秀】と【優】と【良】があったら、【秀】しか使わないとおっしゃっていた。

秀と優の違いは、品質的には同じでも、少し傷がついていたり、軽かったり程度で、炊いてしまったらよほどの人でない限り区別はつかない。

しかし、区別がつかなくても、決して秀品以外は使わないというのが、宝泉堂さんのプライドであり、お客様の信頼にこたえる術であるという、本当に自社の商品に対しての強い信念を感じずにはいられないお話であった。

同時に、産地も【秀品】と偽って【優品】を出しても、よほどでないと区別はつかない中、宝泉堂さんには何があっても【秀品】しか納めないというのは、長年産地とともにしっかりとした商品を作り上げてきた信頼関係から。

そんなお話を伺うと、実は珈琲も全く同じことが言えるということに気付く。

珈琲豆の場合、海外の、しかも決して先進国と同じレベルでやりとりができるとは限らない国のものを仕入れなくてはならない上、自分だけで何かができるというわけではないので、日本と同じ感覚では難しいのだが、やはり私もそのときに入手できる中で、最も良いものを仕入れるよう努力している。

また、産地へ行くのも、その国のシステムを知ることや、輸出する人がどんな人なのか、そして現地へ行くからこそ、信頼関係とまでは言えなくても、少なくとも他の顔も見たこともない人に対してよりは、良いものを入手できる可能性が高くなるという部分がある。

そして、いろいろな豆を見て、その国の精製方法や収穫方法などをじかに見てこそ、分かることも少なくない。

しかし、それ以前に、私も知らなかったことが分かるということもあり、それがけっこうショッキングなことだったということもあり。

明日は、昨年ケニアへ行って、私も知らなかった豆のことについて書きたいと思う。

夕立ち

2023年8月24日 

今日はここ数日の中では、少し暑さも落ち着いた感のある朝だった。

私が子供だった頃は、30℃を超えると「ものすごく暑い」と思っていたのに、今では30℃だと「今日はそこまで暑くない」と思ってしまうから恐ろしい。

先日、ご近所にお住いの年配の方とお話していたとき、「2~30年前は昼間暑くても、夕方になったら、雲行きが怪しくなって、雷とともに夕立が来て、雨があたっがら涼しくなったものだけど・・・」

なんてことをおっしゃっていた。

たしかに、私が子供のころは、けっこう夕立があって、雨が当たって空が晴れたら少し涼しくなっていたような記憶がある。

最近、そういうのがないなぁ、と思っていたら、今日は3時過ぎに空が暗くなり、雷とともに前が見え辛いほどの土砂降りになった。

まぁ、これだけ降ると、店の中にいる人は誰も外に出ないし、誰も外を歩いていないからお客様は入ってこない。

午後3時なのに、もう7時過ぎくらいの暗さの中、この雨で今日の営業はちょっと終わってしまった感のある夕立だった。

さて、先日もちょっと書いたが、今年は初めて「敬老の日ギフト」を販売することになり、通販ページもできていろいろ準備が整ってきた。

公式には初めて宝泉堂さんとコラボ商品が登場するのだが、今回はあまり選択肢を広げず、カフェインレスのドリップバッグだけに絞ってみた。

これが、吉と出るか凶と出るか、まだやったことのないことなので、どうなるか分からないが、吉と出たらいいなぁ・・・

と、思いつつ、初めてのチャレンジ、お客様にお求めいただけるよう頑張っていこう。

何かと慌ただしく

2023年8月22日 

今日は芸大店が定休日だったので、私もお休みを頂いてはいたものの、朝から保健所へ許可申請を出しに行き、その後「敬老の日ギフト」のページの仕上げ。

午後からは芸大店へ行って、少しデスクワークをしたところで、夕方から小山薫堂さんのYou Tubeチャンネル「京都館チャンネル」に出演させて頂くことになり、その収録。

おおまかな進行は聞いていたが、ほとんどアドリブだった。

けっこう無茶ぶりもあって、内心焦りながらも、なんとかついていけたかも。

アップされたらお知らせいたしますので、その際はぜひご覧くださいませ。

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