自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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verdi マスターの投稿

スカルピアのテ デウム

2026年4月16日 

今日の天気は昨日と一転、朝からスカッと晴れた青空がまぶしい一日となった。

が、お客様の方もスカッと空席が目立つ店内。

髙島屋へ配送に出ていても、今日は市内中心部でさえ人が少なく感じる。

いつもなら、晴れていたら髙島屋の駐輪場に多くの自転車が止まっているのに、今日はガラガラ・・・

まぁ、そんな日だったのかもしれない。

で、昨日入荷しなかったコーヒーの生豆、今日こそ入ってくるかと思ったら、コーヒー豆の商社からメールが届き、荷物過多のため横浜の倉庫から出荷できなかったとのことで、本当なら昨日到着しているはずの豆が、まだ横浜の倉庫にあるのだとか・・・OMG!

届くまで豆が間に合うのか、間に合ってほしいような、逆に間に合ってしまうと言うことは、売れ行きが悪いと言うことなので、間に合われてしまっても困るような。

ともかく、今日は出荷されて明日届くことを祈ろう。

そして、祈りと言えば、来月の「店主の趣味のブレンド」

こちらはプッチーニのオペラ「トスカ」から、スカルピアのテ デウムをイメージして味づくりをするのだが、その「テ デウム」(Te Deum)と言うのはキリスト教における聖歌の一つで「我ら神を讃えん」という歌詞で始まります。

※ スカルピア=トスカに出てくる悪徳警視総監

荘厳な聖歌が合唱され、司祭が神への賛美と参列者への祝福を与えている中、卑劣な欲望を歌い上げるスカルピア。

実は、私は東京文化会館でトスカのこのシーンを観てオペラが好きになったと言っても過言ではないトスカ第一幕のクライマックスです。

と言うわけで、今夜はコレ

プッチーニ「トスカ」

サー・コリン・デイヴィス指揮 コヴェrントガーデン王立歌劇場管弦楽団合唱団

カバリエ(S)、カレーラス(Tn)、ヴィクセル(Br)、デ・パルマ(Tn)他

一応、私の愛聴盤はモリナーリ=プラデルリ指揮、ローマ聖チェチーリア音楽院、テバルディ、モナコ、ロンドン盤なのだが、今夜は何となくカレーラスな気分だったのでこちら。

でも、やはり聞き終えてみて、基本モナコの声は大好きなものの、私個人のイメージで言えば、カヴァラドッシはモナコよりカレーラスの方が好きなものの、全体の完成度は、プラデルリ盤だと思った。

それにしても、この2枚のキャストを改めてみてみると、両方とも同じ役を歌っている人がいたりして・・・

スポレッタ役のピエロ・デ・パルマ。

本当、この人って私が持っているイタオペのCD、けっこうな頻度で入っている。

それも、一応クレジットに名前は載るけど、決して主役ではない役柄。

イタリア、イギリス、オーストリア、どの国の歌劇場とか関係なく、ともかくどこにでも出没して、主役以外はどの役も無難にこなす。

恐らく、1950年代後半~1970年代にかけて、多くの指揮者から絶大な信頼を得ていた名脇役なのではないだろうか。

もし、ドミンゴがいなくても、恐らくオペラ界は別のスターを担ぎ上げていたと思うが、もし、パルマがいなかったら困る指揮者は多数いたのではないだろうか。

どんな指揮者でも、どこのオケでも、しっかりと馴染める、ものすごく器用な歌手だったように思う。

コーヒー業界で言えば、スタバだとかブルーボトルといった、有名どころの店は、もしなかったとしても、他の大資本がしっかりと代替のお店を世に出していただろうけど、決して主役ではないものの、どんなコーヒーが好きな人に対しても、器用に応えることができる珈琲店として、ヴェルディがなかったら困る人がいっぱいいた・・・

と、思われるような、コーヒー業界のピエロ・デ・パロマになりたいなぁ・・・と、ちょっと思う今日この頃。

ちなみに、スカルピアのテ デウムはこんなシーンです。

個人的には、もっと好きな演奏・演出もあるのですが、字幕がついているものがなくて、英語ではあるものの字幕がついているこちらでご覧ください。

スカルピアは、マッドアイ・ムーディーじゃないですよ~

届かない

2026年4月15日 

朝の出勤前、天気予報を見ていると、今日は午前中から雨が降りそうな感じだったが、お昼前まではなんとか降らずに済んだものの、午後からはけっこうしっかりと雨・・・

やはり天気が悪いと、お客様の足も湿りがち。

今日は、下鴨の倉庫に600kgくらい豆が届く予定だったので、お客様が少ないことをいいことに、倉庫整理をして入荷する豆を待ったのに、なぜか今日は合計で80kgほどしか届かず・・・

このところ、物流が乱れていて、予定していた納期から遅配が頻発している。

そんなこともあって、来てほしい豆が届かなくて、まだ今月は販売予定のない豆が届く。

世の中上手くいかないものである。

そんな今日届いた豆の中に、次の限定コーヒー「エチオピア・カッファ・ゲイシャ」があった。

現在販売中の コロンビア・スペシャル は、おかげさまで大変ご好評頂いており、残りの生豆が5キロを切っているので、明後日あたりに最後の焙煎をしたら、週末くらいには売切れそう。

そんなわけで、次の限定コーヒーである、エチオピア・カッファ・ゲイシャもそろそろテストを始めねば。

さらに、今日は来月の「店主の趣味のブレンド」に使う予定の豆も届いたので、こちらもテストしなくては。

さらにさらに、カッファ・ゲイシャの次の限定コーヒーになる予定の「Grapes?」も今日届いたので、これまた一度テストしなくては。

と言うことで、もうすぐ販売する予定でテストしなくてはならないものたちは届いたものの、明日営業するために必要な豆が届いていない!

明日は必ず納品されることを祈りつつ、頑張って焙煎を進めていこう。

聞かざる、言わざる

2026年4月14日 

珈琲専門店を営業していると、時折コーヒーについての蘊蓄を語りたいお客様がいらっしゃいます。

私と蘊蓄を語りたいのであれば、それはそれで良いのですが、中には私に「コーヒーのことを教えてあげよう」というスタンスでご来店になる方もいらっしゃったり。

私も、実際にコーヒーの全てを知っているわけではないので、コーヒーの産地に長くいらっしゃって、コーヒーの仕事に携わっていた方から現地の情報などをお話しいただければ、学ぶところも多く、情報の更新ができて有難いことですし、もっといろいろと教えて頂きたいと思うのです。

反面、他の店であまり正確ではない情報を聞きかじったことや、そうとう昔の常識を話してこられることもあり、そんなときはお客様のおっしゃることを頭から否定することもできないし、だからと言って肯定してしまうと「ヴェルディのマスターもこう言っていた」と他で言われたら困ってしまうし・・・

しかし、私と一対一で話している分には、なんとかお客様を否定することなく、上手く回避して正確な情報をお伝えするよう考えられるのですが、一番困るのは、一緒にご来店になった方に、コーヒーについての誤った蘊蓄をお話になっていて、その会話を私に振ってこられることなのです。

目の前でお話されているので、耳には入ってくるのですが、明らかに間違っていることを得意げにご友人に話されていて、それを私に「そうだよね、マスター」と言ってこられたら、私としては本当に困ってしまうのです。

2年ほど前のことなので、もう時効と言うことで例を挙げるなら、「コーヒーの生産量の1位はコロンビアで、その次はどこか知ってる?」と友人に訊かれたお客様、そのご友人は「ブルーマウンテンじゃないの?」とのおこたえだったので、これは私は絶対に会話に参加してはいけないやつだと思って、さっと焙煎室へ逃げようとした瞬間、「いや、2位はインドネシアなんだよ、ね、マスター」と振ってこられてしまったのです。

ちなみに、1位はブラジルで、2位はロブスタを合わせればベトナム、アラビカだけならコロンビアというのが正解。

2位についてだけ言えば、昔は確かにインドネシアがロブスタのシェアトップだったので、「以前はインドネシアがロブスタ種のシェアトップだったので、生産量も多かったのですが、実は、最近インドネシアはベトナムに抜かれちゃったんですよ」と言ったら、あまり傷を深くせずに済むものの、1位がコロンビアと言うのは、どうにも迂回して返答することができず・・・

結局ウソは言えないので「すみません、1位はブラジルで、2位はベトナムなんです。最近インドネシアもベトナムに抜かされちゃったんですよ」と言ったら、「そうそう、ブラジルを忘れとったわ」と笑ってくださったので事なきを得たのですが、コロンビアはベトナムよりも生産量が低いということは、あえて触れずにおきました。

そんな経験から、目の前でお連れ様とコーヒー談義をされていて、かつ情報が正確ではなさそうな時は、しれっとカウンターから離れるか、慌ただしいときは、せかせかと抽出しているフリをして、会話が耳に入っていないように見せかけるようにしています。

そんなわけで、もしカウンターでお連れ様とコーヒーについてお話されているとき、私がサッと焙煎室などへ行ってしまったら、今自分が話している内容が、実は間違っているかもしれない(本当に用事があってカウンターからいなくなることもあるので、必ずとは言えませんが)、と思って頂ければ幸いです。

シャレだったけど・・・

2026年4月12日 

桜も散って、お客様の足もそろそろ桜の名所から下鴨方面へ向くか?

と、思われたが、今日の下鴨店はなんだか極端な一日で、穏やかに立ち上がって、いきなり大忙しになったかと思ったら、スカッとノーゲストになり、どうしてしまった?と、思っていたら、また一気にお客様がおいでになるという、非常に山と谷が明確な一日だった。

長年営業をしていても、お客様商売というものは難しい。

そんなお客様商売、自分の店だと実際にお客様と接するので、どういう風に営業したらお客様に対するアピールになるのか、どんな商品が求められているのか、直接お客様との会話から得られるものも多いのだが、業務用に豆を提供している先のお店となると、私たちは注文に応じて珈琲豆を配送なり発送することになる。

そんな中、京都駅の八条口でブリュワリーを営業されているジェイアール東海関西開発様から、「コーヒーをもっとアピールしたいので、店頭に出すポスターの案を作ってもらえないか」というご依頼を受けた。

そこで、あのあたりは日本人も多いけど、ブリュワリーということもあって、海外の人にもアピールできるよう英語でポスターを作ったらいいか、と思って、とりあえず 案 なので、シャレでちょっと盛って作ってみた。

すると、数日後に「頂いたポスターが社内の会議で通ったので、あれのデータを欲しい」とメールが・・・

「いや、あれは案なので、ちょっとキャッチコピーを変えますので一両日下さい」と言ったが「いや、あれをそのままで」というお返事。

シャレで作ったのが、本当になってしまった・・・

どうしよう・・・

と、思ったが、まぁ、英語だしいいか、と言うことでデータをお渡ししたとたん、その翌週からコーヒー豆の発注量が、なんと3倍になって、通常は週に1回配送しているところが、連日持って行った豆が売切れてしまったとのことで、週に3回も配送することに。

ポスター1枚で、こんなに売れ行きが変わると!?

シャレのつもりが、焙煎量もシャレにならなくなってきた。

と、思っていたら、こんどは「あのポスター、日本語訳にして作って下さい」との依頼。

さすがに、それだけはご勘弁ということで、明日の月曜日はもうちょっとコピーをソフトにしてポスターを作り直さねば。

と思っているところ。

ちなみに、そのポスターはこちら。

とりあえず、シャレのつもりで in Japan にしていなくて良かった、と、胸をなでおろしつつ

まぁ、言ったもん勝ちということではありますが、これを目指して頑張ります。

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