自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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音楽レビュー

ちょっと安心

2025年11月19日 

先月末から今月前半にかけて、スタッフの体調不良などが続き、けっこうハードな日々だったのを乗り越え、心身ともに少し安堵したからか、一昨日の月曜日は、一気に疲れが出たようで、ちょっと体が思うように動かない。

普段なら下鴨店が定休日の月曜は、北白川で焙煎をした後は、夕方までデスクワークをするところ、焙煎を終えて、髙島屋へ配達したら、自宅へ帰って少しゆっくり。

やはり月に1日くらいは体を休める日がないと、ちょっと無理が効かない年になってきたらしい。

トシはとりたくないもの。かな?

で、昨日は午前中ゆっくりして、体力を回復させたら、お昼過ぎから久しぶりに大阪へ。

先月は私とカミさんの誕生日があったものの、休みをとれる日がなかったため、昨日二人の誕生日祝いをすることになった。

トシはとりたくない、けど、誕生日祝いはする・・・

なんか矛盾しているようだけど・・・・

そんなこんなで、向かった先は、娘がアルバイトをしているシュラスコ店。

彼女が幼かった頃、家族でそのシュラスコ店へ行った折、シュラスコがたいそう気に入った娘は「大学生になったら、ここでバイトする」と言っていたのだが、有言実行、本当にアルバイトをしている。

昨日は娘も仕事ではなく、お客様になって彼女のバイト先のお店でディナーを頂いた。

彼女が働いている店へ行ったら、だいたい彼女がどんなふうに評価されているのか分かるので、私的にはそのあたりが気になっていた。

が、アルバイトの人たちは入れ代わり立ち代わり挨拶に来るし、その日の責任者だった社員の方も、丁寧に挨拶に来てくださった。

飲食店を経営している者の目で見る限り、評価の低いアルバイトが家族と一緒に来店したときの接し方と、良い評価をされているアルバイトが家族で来た時の対応は、接するスタッフが出す空気感から分かるもの。

見ている限り、周りからとても慕われている様子で、職場ではしっかりと働いていることが分かりちょっと安心。

挨拶に来てくれた皆さんのお話を聞いていると、お店では、チャキチャキと元気よくしっかり働いているらしいのだが、家でもそうあってほしいなぁ・・・

と、思いながら、まぁ、そんなものだよな、と。

そんな休み明けの今日は、寝る前にこの一曲。

チャイコフスキー 交響曲第5番

ムラヴィンスキー指揮 レニングラードフィルハーモニー管弦楽団

1982年11月18日 ライヴレコーディング(場所不明)

ムラヴィンスキーのチャイコの5番と言えば1960年にウィーンで録音されたものが広く出回っている中、これはチャイコフスキーエディションという、チャイコの全曲が収録されている60枚組BOXのボーナスCDとして入っていたもの。

1960年盤以外で現在聴けるのは、1961年6月のヘルシンキライヴ、1975年6月と1977年10月の東京でのライヴ、そして、1978年6月のウィーンでのライヴ。

この82年のレコーディングは、マエストロが亡くなる5年と2か月前の録音なので、恐らくムラヴィンスキーが遺した最後のチャイ5ということになるのではないかと思う。

ただ、1982年のライヴ盤としては、もう1枚11月6日収録のものがある。

もしかすると、同一のものの日付間違いかと調べてみると、6日録音のものは、当日のライヴカップリングがプロコフィエフ。

一方、18日のもののカップリングは、眠れる森の美女のパ ド ドゥとイタリア奇想曲なので、別録音と思われる。

としたら、この録音は現状このBOX以外に出回っていない、かも?

さて、聴いてみての感想。多くの指揮者が、若いころと比べると晩年はテンポが遅くなる傾向にある中、1960年盤と比べ、1982年盤の方が若干ではあるがテンポが速く、全体に締まった演奏になっている。

しかし、そんな演奏スピードとは裏腹に、しっかりと歌うメリハリの効いた緩急自在のアンサンブルは、この曲に対するムラヴィンスキーなりの境地に立ったような気がする名演。

ともすると、映画音楽っぽくなりそうな5番だが、43分の中に凝縮された喜怒哀楽が、これまで聴いてきた5番とは一線を画す。

でも、やっぱりチャイ5って、終楽章まで聴くと元気がもらえる曲ですね。

戦争交響曲

2025年11月4日 

今日はお休みを頂く予定だったが、先の三連休中はデスクワークが全くできなかったので、午後から北白川で少しパソコンに向かった後、来週も引き続き人員が不足しているため、本当は明日配達する予定の豆で、今日用意できるものを積んで髙島屋へ。

北白川へ向かっていたら、久しぶりに四葉のヤサカ。

ちょっと前は、週に4~5台見かけていたのに、ここ数週間はぱったりと見かけなくなっていた。

髙島屋へ配達に行った後は店に戻らず自宅へ帰って、ちょっとゆっくり音楽鑑賞。

ショスタコーヴィッチ 交響曲第8番

指揮 ムラヴィンスキー レニングラードフィルハーモニー管弦楽団

先日、お客様とお話をしていたとき、「ショスタコーヴィッチは当時の権力に翻弄されて、本当に自分が作りたい曲をほとんど作れなかった」といった話になった。

自分の作りたい曲を作ることが良いことで、不本意な作曲をしなくてはならないことは、作曲家にとって残念なこと、という前提に成り立つ話ではあるが・・・

そんな話をしながら、何となくモヤモヤした気持ちが渦巻いた。

恐らく、世の中のほとんどのことは、知識と、その知識を具現化するための技術を磨ければ、そこそこのレベルに達することができると思う。

そこそこ以上、つまり、一流というのは、普通の人よりも膨大な知識を持って、それを常にアップデートしつつ、そこで得た知識を具現化するための技術を磨くことに余念のない人ではないだろうか。

よく、人の仕事を褒めるとき「センスがある」と言うことがある、けど、センスというのは恐らくそんな一流と超一流の差と言った感じではないかと思う。

逆を言うと、センスだけでできてしまう仕事があったとしたら、それはある意味浅いものではないだろうか。

が、後世に名を遺せる芸術家となると、当然知識と技術がものすごく必要であることは前提として、その上でその人の持っているセンスが人知を超えているように思う。多分、それが才能というものだろう。

そんな才能を持った人が、自身の才能を他の人や政治に利用されて不本意なものに使わなくてはならないというのは、ある意味残念なことかもしれない。

でも、世の中の作曲家と言われる人たちの中で、どれだけの人が自分の作りたい曲を作っているのだろうか。

政治に利用されていなくても、その時代で売れる曲を書くのが職業としての作曲家。

どんなに自分納得しても、周りの人が「素晴らしい曲だ」と言っても、売れなかったらその楽譜は紙くずにすぎない。

一方で、自分が納得できなくてもヒットすれば、その曲は高い評価を受ける。

ヒットすることに喜びを感じて、売れる曲を作ることが自分の作りたい曲だと思えれば、それは幸せなことかもしれない。

ただ、その時代にどれだけ売れても、その時代の人が好む曲というのは、数十年後に残っている曲は、ほんの一握り。

しかし、ショスタコーヴィッチは、当時の権力者に翻弄されながらも、その時代にある意味で迎合した曲を作っていても、死後50年経った今もなお多くの録音が新譜として販売され、多くの国で演奏されている。

時代の政治に求められるものを作っていたようでいて、実は普遍性も兼ね備えた芸術を作り上げていたからこそであろう。

モーツァルトは、本当に自分が作りたい曲だけを作っていたのだろうか?

今、ものすごい金額で取引される絵画を描いた画家たちはどうなのだろうか?

作曲家に限らず、現在著名な芸術家の中には、生前は認められず過酷な生活を余儀なくされた人も少なくない。

その人たちは、その時代の人に認められなくても、自分が作りたい作品を作っていれば、本当に満足だったのだろうか、人生を良いものと思えたのだろうか?

なんてことを思いながら聴くショスタコーヴィッチの第8番、通称「戦争交響曲。」

人生における成功とは何なのだろうか?

自己実現とは何なのだろうか?

そして、幸せな人生って何なのだろうか?

ちょっと考えさせられる曲であった。

終わった~

2025年10月29日 

毎月、早めに仕上げようと思っている月刊紙の編集。

でも、結局毎月ギリギリになってしまう。

本当は、昨日のうちに終わらせて、今日はWeb Shopのページ作りに専念しようと思っていたのに、昨夜はどうしても私のコラムの内容が決まらず、結局今日に持ち越しになってしまった。

で、なんとか書き終えて、さきほど入稿できたので、11月号も1日の午後からは配布できそう。

とりあえず、一仕事終わった!

そしてもう一つ。

先日お客様からお借りした押し付けられたCD

チェリビダッケのブルックナー選集。

交響曲6曲とテ・デウム、ミサ曲3番の12枚。

こちらも、やっと聴き終えた~!

個人の好みではあるけど、3番の2~4楽章と4番は良いと思う。

特に4番は、この遅いテンポでこそ聞こえてくる天上の和音と言うか、本当に美しい。と思えたのだが、問題は5番~9番。

このテンポは本当に必要なのか?

と、手にとれる範囲にあったブルックナーのCDのクレジットを見て演奏時間を確認したが、やはりほとんどの曲で私が持っているブルックナーの演奏時間ではこのチェリビダッケが最長。

下手すると1つの楽章で他の演奏者と比べ10分以上長いものも。

特に7番とか8番のアダージオや、9番の第一楽章の長大さ!

9番のアダージオについて言えば、ジュリーニ / VPOと1分程度しか違わないのに、なんだか時間以上に長く感じる演奏。

そして、9番3楽章最後の最後、ホルンの静かな音色の中に弦のピチカートが、まさに天国の階段を上っていくかの如く消え入るように響き、エンディングを迎えるところ、あろうことかチェリビダッケの演奏では、ほとんどピチカートが聞こえない・・・

ベートーヴェンの第九が、全てを巻き込み、トルネードのように昇天していくようなエンディング(フルヴェンやバーンスタインの場合ではありますが)なのに対し、ブルックナーは美しくもやさしい光に包まれながら、一歩一歩階段を上っていくようなエンディング。

私が最も好きな数秒、この数秒のためにこの曲の全てがあるとも思える部分だけに、個人的にチェリビダッケのエンディングでは天上へのぼれないのである。

もしかすると、実際にコンサートホールで聴いたら感銘を受けるのかもしれないけど、CDで聴くにはちょっと苦行と言うか、忍耐力を養うトレーニングと言うか・・・

あくまで個人的な好みではあるけど、やはりチェリは9番のリスボンライヴだけで、ご馳走様という感じだった。

そんな今夜はコレ

イエローマジックオーケストラ ソリッド ステイト サヴァイヴァー

やっぱりスゴイです、この人たち!

YMOが出た当時は、「なんだこれ!?」って感じで、本当に新しい音楽に感じていたけど、改めて聴いてみると、この人たちの音作りの凄さを改めて実感する。

一周回って、やはり新鮮。

チェリのブルックナーを聴いた後は、こういうのもいいですねぇ・・・

秋ですねぇ・・・

2025年10月21日 

先週末から、空気が明らかに夏とは変わってきた。

朝夕は寒いほど。

そんな気温が影響してか、日曜日は一気にコーヒー豆が旅立って行き、夕方にもう一度焙煎をするほどになった。

コーヒーシーズン到来!となってほしいなぁ・・・

そんな秋の到来!ということもあり、また10月はハロウィーンということもあり、店内の装飾もちょっと変えてみた。

よろしければ、店内の装飾もご覧ください。

さて、今日は私にとっては月に一度の休日。

と言うことで、本当ならどこか遊びに行こうということになるのかもしれないが、仕事に出なくて良いと思ったら、なぜか体が重くなって、頭も痛くなって、結局一日自宅でゴロゴロ。

ネットで調べてみたら、こんなことが書かれていた。

休みの日に頭が痛くなるのは「週末頭痛」や「休日片頭痛」と呼ばれるもので、平日にかかっていたストレスから解放されたり、睡眠時間の変化などで脳の血管が拡張して三叉神経が刺激されるために起こります。

まぁ、そんなわけで、今日はサブスクで映画を見たり、音楽を聴いたりして、一日ゆっくりさせて頂いた。

で、実はあるお客様が「マスターは、ブルックナーが好きなんやな、全集持ってるから貸したげるわ」と言われ、「誰の全集ですか?」と訊いたら「チェリビダッケ」というお返事。

クラッシックファンなら常識となっていることではあるが、チェリビダッケという指揮者、ともかくテンポがスローなことで知られている。

私も、チェリのブルックナーは、8番をリスボンライヴ盤で持っているが、恐らくホールで聴いたら感銘的なんだろうし、時間に余裕のある時はじっくり聴けるものの、やはり長い!

なので、「いやいや、そんな大変のものお借りするのもなんですから、ご厚意だけ頂いておきます」と、言ったにもかかわらず「持ってきたで」と無理やり置いて行かれてしまった。

LPサイズのBOXに個別パッケージのCDが8つプラスボーナスCD(リハーサルを録音したもの)が1枚、2枚組のものが3つあるので、合計12枚。

BOXを開けてみたら、まだ個別のCDを包むビニールがはがされていないままのものも数枚。

「まだ、お聞きになっていないものもあるのに、私が先に封を開けるなんて申し訳ないですよ」と、お返ししようとしたものの「そやねん、時間がなくてまだ聞けてへんけど、先に聴いていいから、まぁ、ゆっくり持っててええからね」と。

これ、ワーグナーのリングを押し付けられるのと同等レベルのハードなミッション。

なので、時間のある今日は、ちょっと聴き進んでみた。

でも、4番なんかは、私の愛聴盤である ベーム / VPO や ヨッフム / コンセルトヘボウ よりも好きな演奏かも。

3番は、特に第一楽章、もうちょっとメリハリつけてほしいなぁ・・・

とか、5番も、もうちょっとテンポが速ければすごく好きかも、だったり。

とりあえず、6番まで聴けた♪

ここからは演奏される機会の最も多い7,8,9番。

また時間があるときに、じっくり聴かせて頂こう。

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