自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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音楽レビュー

準備しなきゃ

2026年3月29日 

この週末、桜もかなり咲いてきて、鴨川沿いだとか木屋町だとか、ともかく「どこからこんなに人が出てきた?」と思うほどの人出。

↑髙島屋への豆配達途中に木屋町で1枚。

でも、逆に皆さん花見に行ってしまったのか、下鴨で人が並んでいるのは、みたらし団子屋さんくらいな感じ。

2~3月は好調だっただけに、この週末は特に暇に感じてしまった。

しかし、3月も残すところあと2日で、年度末を迎えるので何かと慌ただしい。

さらに、4月からレギュラー商品として「エチオピアン プリンセス」という新しい豆を追加する上、4月からは月替わりで「店主の趣味のブレンド」と言うのも販売開始予定なので、メニューをいじったり、シールを作ったり、なかなか準備が大変な状態。

明日の下鴨定休日は、北白川で一気に作業を進めなくては。

そんなわけで、なんだか暇なような慌ただしいような年度末、気分転換に聴いたのは、お客様からお借りしたこちらのCD

いろいろな曲が入っているが、私のお目当てはサン サーンスのヴァイオリンコンチェルト。

サン サーンス ヴァイオリン協奏曲第3番

シュヴァリエ(Vn) モントゥー指揮 ベルリンフィルハーモニー(ライヴ)

シュヴァリエは、カラヤンの懐刀とも言われたベルリンフィルのコンサートマスターで、若いころにモントゥーにも師事していることから、このコンサートではソリストを努めたのかもしれない。

とにもかくにも、ものすごく前のめりなヴァイオリンで、ライヴならでは、と言うか、これをスタジオ録音していたらヤバイだろう、というレベルの演奏。

モントゥーがベルリンを振るというだけでも、かなり興味深い上、この超前のめりヴァイオリンと言うことで、愛聴盤にはならないけど、面白い一枚で、たまに聴きたくなるかも。

とりあえず、ウォークマンに入れておいたので、また気が向いたら聴いてみよう。

チャイコンが台無し

2026年3月25日 

この2~3月で、大学4年生を中心に、卒業や引っ越しで退職するアルバイトさんが4名。

学生のアルバイトの場合、けっこう急に辞めてしまうことが多い中、有難いことに、皆が卒業まで働いてくれた。

すでに3人は京都を離れているのだが、今日は実家がヴェルディの近所で、ギリギリまでシフトに入ってくれていたKさん最後の入店日。

私が髙島屋への配達から戻ったら、そのKさんのお母様とお姉様がカウンターに。

最終入店日に、初めてお母様もお姉様もご来店になり、何となく参観日っぽい雰囲気でコーヒーをお召し上がりになって行った。

退職した4人の元アルバイトさんたち、他府県の大学院へ行くもの、就職する者、退職理由はいろいろだが、新たな進路でも頑張ってほしい。

そんな今日は、髙島屋へ配達に行くとき、なんとなく頭の中でチャイコフルキーのヴァイオリンコンチェルトが鳴っていたので、車中でチャイコンを流しながら木屋町を下がって四条へ向かっていると、三条あたりから私の前に現れた車は・・・

これ、キャバクラか別の夜のお仕事かよくわからないが、ともかく若い女性の求人を募集する車。

大音量で「バーニラ、バニラ、バーニラ求人、バーニラバニラで高収入!」と歌が流れてくる。

河原町や木屋町界隈を走っていると、ちょくちょく遭遇するので、この車から流れてくる歌をフルコーラスで覚えてしまっているのだが、せっかく人がチャイコフスキーの音色に気分を良くしながら走っていたのに良い気分が台無し。

これの後ろについたらブルーになってしまう。

と言うことで、自宅に戻って聴いたのはもちろんコレ

チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲

コルンゴールド ヴァイオリン協奏曲

アンネ・ゾフィー。ムター(Vn)プレヴィン指揮

ウィーンフィルハーモニー管弦楽団(チャイコフスキー)

ロンドン交響楽団(コルンゴールド)

中学のころからムターのファンである私としては、彼女のアルバムはほとんど持っていので、ムターのチャイコンは、この盤以外にもカラヤン / BPOのライヴ盤を持っているが、そちらは若きムターが弾くカラヤンのチャイコン。

対してこちらは、プレヴィンが振る円熟のムターによるチャイコン。

しかし、このアルバムで出色なのはチャイコンよりむしろコルンゴールド。

コルンゴールドのVnコンチェルトは、ハイフェッツに献上されたものなので、もちろんハイフェッツの録音が決定盤であることに異議はないのだが、冒頭からムター節全開のセクシーな音色、そしてむせび泣くような音まわしを耳にすると、「この曲はムターのために書かれたではないか?」と思うほど。

コルンゴールドのVnコンチェルトは、録音が少ないだけに比較は難しいのだが、私がムターファンという推しのアドバンテージを差し引いても良い演奏だと思う。

あ うん

2026年3月8日 

今日は、COFFEE HOLIC というイベントの一日限定飲み比べイベントだったので、ヴェルディからはこのイベントを任せている鈴木と、アルバイトのOちゃんがイベント会場へコーヒーを提供しに行くことになった。

夜、器具などを撤収するため会場へ行った折、鈴木に訊いたら「すごく盛り上がった」と言っていたが、今までもこのイベントに参加されていた他の店の方は「昨年よりお客様は少ないように感じた」とのことだったので、実際はどんなものかは分からないが、とりあえず一区切り。

みなさまお疲れさまでした。

そんなわけで、少し人手が足りない日曜日の営業、いつも週末のモーニングは、私とカミさんと、今日イベントへ手伝いに行ったOちゃんの3人で回しているのだが、今日はベテランのアルバイトながら、週末のモーニングは初めてとなるF君が入店。

彼もホールの仕事は全部できるのだが、いつものメンバーだと、「こういう時、この人はこう動く」というのがお互い分かっているので、俗に言う「あ うんの呼吸」と言うのか、ともかく水が流れるようにスムーズに事が進む。

平日の場合、私と主婦のFさんの二人で朝を回すので、これも「このタイミングなら、どっちが何をするか」というのが分かっているので、週末並みに忙しい時ですら、声をかけなくても2人でなんとか回ってしまう。

ある意味、チームプレーってこんなもんなんだろうと思うのだが、今日はその「あ うん」が通用しない展開だったので、そんなに慌ただしかったわけではないのに、何となく感覚的に回っていなかった。

Oちゃんも学生さんなので、もし卒業まで働いてくれたとしても残りの月日は限られている。

今、このメンバーならきちんと店が回るというのも大切なのだが、スタッフの誰が入っても上手く回るようにしておかねば、と、感じる朝であった。

感覚的には慌ただしくても、数字的には今一つのモーニングだったが、その後お昼過ぎからは多くのお客様がお越し下さり、なんだかパズルのピースがぴったり入るような感じで、常に満席なのに、なぜかウエイティングがかかることなく閉店時間を迎えた。

閉店後、イベント会場へ撤収に行って、戻ってから店で使ったものを洗ったり片付けたりした後は、二人の労をねぎらうこともあって、久しぶりにイーサンへ。

各々が、食べたいライス系か麺系を注文して、それ以外に料理を数皿。

私は、タイ北部の豚バラカレー「ゲンハンレー」を注文

久し振りに食べたイーサンのゲンハンレー。

このタイカレー、魅惑の味わいと言うか、法悦の料理と言っても良いのではないかと思う。

と言うわけで、今夜はそんな1枚

スクリャービン 交響曲第3番、第4番〈法悦の詩〉

ゲルギエフ指揮 ロンドン交響楽団

3番は、疲れた時に流していると、何となく癒される曲。

法悦の詩は、どうなんだろう?だけど、少なくともタイカレーの法悦感とは、ちょっと違うかも。

何気にスクリャービン、けっこうたくさん持っていて、ゲルギエフはストラヴィンスキーの春の祭典とのカップリングで法悦、そして火の鳥とのカップリングでプロメテウス(もしかしたら逆だったかも)を持っているが、どちらもマリインスキー劇場管弦楽団との録音。

このCDは、2014年の録音なので、ミュンヘンへ行く直前、音楽監督だったLSOとの円熟期に入っていたときのもの。

一方、マリインスキーとのものは1997年と1999年録音なので、マイリンスキーの総裁就任後早い段階での録音。

どちらが良いと言うわけではないけど、時間の経過とオケによって、同じ指揮者でも変わってくるのが面白く、ロンドンの方が輪郭がはっきりしているような気がする。

個人的には、録音・マスタリングの影響もあるかと思うが、マイリンスキーのとろけるような法悦感の方が好みかも。

そんなもん

2026年3月6日 

今日は、いつも平日の朝に入ってくれている主婦のアルバイトさんからの電話から始まった。

私がぼちぼち出勤しようかと思っていたら携帯電話が鳴って「息子が熱を出したので今日は休ませてください」と。

まぁ、今週はけっこうモーニングも穏やかだったし、とりあえず一人でなんとかなるかと思いつつ、カミさんに「なるべく早く出勤して」と言い残して店へ。

今週も、昨日までのペースなら、一人で十分回せたのだが・・・・

まぁ、そんな日に限って朝から一人ではちょっとキツイ感じでお客様がご来店になるもの。

さらに、オーダーの内容によっては、一人だとかなり厳しいものもあるのだが、こういう日に限って、今週の中で一番モーニングのお客様が多く、さらに一人だとけっこう無理な組み合わせのオーダーが通ってしまう。

まぁ、そんなもんだよなぁ・・・

と、思いながら、それでも最速で提供したように思う。

で、9時ごろにカミさんも出勤してきて、なんとか形になったが、開業後間もなくからお越しくださっている常連のお客様が、帰り際にレジを打ったカミさんに「今日は久し振りにマスターのワンオペが見れて楽しかった」といったことをおっしゃっていたらしい。

まぁ、20年前は10時頃まで私一人で回していたわけで、そのころをご存じのお客様は、もう少ない中、懐かしんで頂けて良かったかも?

そんなこんなで、今週の中では最も慌ただしくランチまで走り、午後2時になってアルバイトの学生2人が入店してきたとたん、お客様が少なくなってしまう・・・

お客様商売って、なかなか思うようには行かないものだが、まぁ、そんなもんだよなぁ・・・

と言うことで、今日は金曜日だったので配達回りをしていたのだが、戻ってきたら事務所のデスクの上にCDが1枚。

「○○様からマスターへお預かり」とメモが貼ってあった。

私の好きなサン・サーンスの曲だったので、聴こうかと思ったが、今日は朝から慌ただしい中、ブルックナー交響曲第6番の第一楽章で冒頭から繰り返されるリズムが頭の中でリフレインされていたので、と言うか、このところなんだか毎日この曲が頭の中で鳴っているので、ブルックナーの6番。

ブルックナー交響曲第6番

ヨッフム指揮 ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団

1980年11月2日、アムステルダムでのライヴ

こちらは、4番~8番の5曲のライヴ盤。

一晩で全部聴くのは無理なので、今夜は6番のみ。

ブルックナーの6番って、大作の5番と人気のある7番に挟まれて、地味な存在ながら、個人的にブルックナーの後期交響曲の中では、9番のアダージオに次いで好きな曲。

第一楽章のカッコ良さ、ヨッフムの演奏はセクシーな雰囲気さえ秘めている。個人的には6番の第一楽章って、すごく好きで、これだけで一つの交響詩として聴いても良いのではないかと。

アダージオは、文句なく美しさを追求したメロディ、恥ずかしくなるほど優美なる和音。

ある意味、ブルックナーのアダージオとしては、おとなしすぎる感もあるが、何の心配もなく、美麗なメロディーに包まれていられる至福のひと時。

キリリと引き締まり、緊迫感のある第3楽章、しかし中間部では節度ある紳士的な演奏の中、しっかりと線が通ったタクトで静かに旋律が流れ、再び第一主題の迫力が蘇る緊迫感と流麗なメロディーが交錯するスケルツォ。

フィナーレは、躍動的な第一主題から始まり、アダージオを思わせる流麗な旋律から再びリズミカルな展開、中間部をはさみ、第一楽章の主題が高らかに回帰する、いろいろな要素がからんだ後期交響曲の展開を予見させる非常にブルックナー的終楽章。

ヨッフムは、ブルックナーの交響曲を複数のオーケストラでたくさん残しており、LP時代に聴いたのは、ほとんどがドレスデンのものだったが、手兵のコンセルトヘボウ ライヴ盤は、目を閉じて聴いていると、非常に穏やかに魂を揺さぶられる気がする。

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