自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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たわごと

仁術か算術か

2025年12月16日 

毎週月曜日は、下鴨店の定休日なので北白川へ行って焙煎やデスクワークをする日になっているのだが、昨日下鴨で30キロほどあるコーヒー豆の麻袋を持ち上げたとき、ちょっと腰に違和感を覚えたので、いつも行く鍼灸院に予約を入れて、髙島屋へ豆を届けた後、午後診で針とお灸をしてもらうことにした。

実は、下鴨店の社員が、先日来足が痛いということで、どんな状況か分からないが立ち仕事による疲労での痛みなら、けっこう針が効くと思い、その鍼灸院を紹介したところ、早速行ったものの院長先生が診察した結果、この症状は東洋医学ではなく西洋医学の範疇ということで、提携整形外科へわざわざ一緒に連れて行ってくださったらしい。

鍼灸院での診察も丁寧で、みなさんとても親切なうえ、実際の施術をしていないので初診料や問診料もとってもらえなかったと、申し訳ない気分だったと言っていたので、院長先生がいたらお礼もしなくてはと思っていたのだが、残念ながら不在だった。

だが、彼女が私の紹介で来院したことを共有されていたようで、昨日私に施術してくだった先生も、「この前はご紹介頂き有難うございました」と丁寧にごあいさつ下さり、身体も心もほぐされる気持ちだった。

整形で診察の結果、彼女は腱鞘炎だったらしく、なかなか難しいがとりあえず安静が一番とのことで、また症状が悪化したり何かあったら来院するようにと言われて帰宅したらしい。

腱鞘炎と言えば、私も左手がひどい腱鞘炎になり、自宅近所の整形へ行ったのだが、半年通って悪化の一途をたどったので、効果があるというステロイド注射を打ち、それでも逆に悪化したら、こんどは高額なサポーターを購入させられ、それでも全く改善されないため、手術を希望したところ、やっと別の病院を紹介してもらい手術に至った。

執刀して下さった先生曰く、「これは私が何百も手術した中でもベスト10に入るほど症状が悪化していた、ステロイドを打って悪化した時点で来ていれば・・・」と言われたのだが、手術をしたら翌日にはすぐに改善。

あの半年は何だったのか?と思いつつ、最初に行った整形の駐車場には先生が所有するBMとポルシェが並んでいるのを思い出した。

BMWとポルシェを乗り回す整形開業医の先生と、原付通勤の鍼灸院の先生。

まぁ、「医は仁術か算術か」と言われる中、ポルシェに乗るためには、その患者のためならすぐに他を紹介するのではなく、自分の手に負えなくなっても、なるべく長く患者をキープしなくてはならないんだろうと思う。

ビジネスで成功する人は、どんな人なのかとても勉強になった。

さて、先日ブルックナーの2番について書いたら、お客様が「隠れた名盤」とお貸しくださったCD

ブルックナー交響曲第2番(ハース版)

ホルスト シュタイン指揮 ウィーンフィルハーモニー管弦楽団

2番は3枚しか持っていないので、聴き比べと言うわけにはいかないが、比較的早いテンポで淡々と進むように感じつつ、それでもしっかりブルックナー節を聴かせるところは聴かせている。

個人の好みではあるが、ブルックナーって、指揮者によっては「この全休符、もうちょっとしっかり無音を作ってほしい」とか、「ここのテンポ、もっとしっかり神々しさを出してほしい」とか感じることがある中、ホルスト シュタインの演奏は、そんな感覚なく、入り込んで行けた。

また他の演奏とも聴き比べてみたい。

落ち葉掃き

2025年12月12日 

昨日は少し寒さも和らいだと思ったら、今朝はまた厳しい寒さ。

街路樹の落葉もぼちぼちピーク。

朝、店頭の落ち葉を掃く時間と通勤通学の時間が重なることもあり、私が葉っぱを竹ぼうきで集めているとき、自転車に乗った学生さんや、幼稚園へ子供を送るお母さんがひっきりなしに横を通る。

そんなとき、歩道を掃いている私を見て、少し手前から車道に降りて通り過ぎる人もいれば、葉っぱをよけて走っていく人もいるが、中にはベルをチャリチャリ鳴らして、邪魔だとばかり突っ走っていく人、せっかく掃き集めた葉っぱの上を爆走して、再び葉っぱをあたりにまき散らす人も。

今日も若い学生さんが、集めた葉っぱの上を勢いよく自転車で突っ切って、集めた葉っぱが散らばった。

そんなときは、仕方なく再び葉っぱを掃き集めるのだが、今朝は徒歩で向こうからやってきた年配の女性が、そんな私の姿を見て話しかけてきた。

「せっかく掃いたのにねぇ、最近の若い人は、人が寒い中掃除しているのを何とも思わないのかねぇ、世知辛いねぇ」と。

店の人間が店頭を掃除しているので、そこで悪態でもついたら身元が分かっているだけに店のイメージにも関わる。

「この時間だから、急いでいたんでしょう、また掃けばすみますから」と笑顔で爽やかにこたえて、Verdiの店主はいい人だとアピールしてみた。

すると、「お兄さんのお店、コーヒーで有名なんやろ?前から来たいと思ってるんやけど、朝は忙しいて、午後はコーヒー飲んだら眠れんようなるしな、でも、また来るわ」と言って去って行った。

特になんでもない日常、ごくありふれたような会話だったのだが、こうして店頭を掃いているからこそ声をかけられ、それにこたえる。

見ず知らずの人が、普通に会話をして何となく親近感を覚える。

最近、普通に生活をしていたら、あまりこういうことってないなぁ。と思いながら、でも、昭和の時代って、家の前を掃除していたり、ちょっと道を譲ったり、何気ないところで見ず知らずの人とのちょっとした会話があったような。

知らないおばさんから「あめちゃんあげるわ」なんて言われたら、令和の時代だと下手すると〇〇ハラスメントとか、怪しい人になりかねない。

自転車の学生さんだけではなく、諸々世知辛い世の中になっているように感じるのは、私が昭和人だからだろうか・・・

さて、そんなわけで、もう12月も中盤に差し掛かったので、店のディスプレーもちょっとクリスマスっぽくしてみた。

下鴨にお越しの際は、ちょっとご覧頂ければと思います。

そんな今夜、気分はクラッシックではなく何となくこの人。

アニタ ベイカー ラプチュア

昭和から平成へ替わったころ、愛車プレリュードでのナイトドライブには欠かせないBGMの一つだったアニタ ベイカー。

同時期に流行っていたマライヤとはまた一味違う歌唱力で、これを聴きながら夜の横浜を走っていた若い記憶が蘇る。

日本がバブルという虚構に踊らされ、何もかもがキラキラ光って見えていた時代の空しくも楽しい思い出の一曲。

ちょっと安心

2025年11月19日 

先月末から今月前半にかけて、スタッフの体調不良などが続き、けっこうハードな日々だったのを乗り越え、心身ともに少し安堵したからか、一昨日の月曜日は、一気に疲れが出たようで、ちょっと体が思うように動かない。

普段なら下鴨店が定休日の月曜は、北白川で焙煎をした後は、夕方までデスクワークをするところ、焙煎を終えて、髙島屋へ配達したら、自宅へ帰って少しゆっくり。

やはり月に1日くらいは体を休める日がないと、ちょっと無理が効かない年になってきたらしい。

トシはとりたくないもの。かな?

で、昨日は午前中ゆっくりして、体力を回復させたら、お昼過ぎから久しぶりに大阪へ。

先月は私とカミさんの誕生日があったものの、休みをとれる日がなかったため、昨日二人の誕生日祝いをすることになった。

トシはとりたくない、けど、誕生日祝いはする・・・

なんか矛盾しているようだけど・・・・

そんなこんなで、向かった先は、娘がアルバイトをしているシュラスコ店。

彼女が幼かった頃、家族でそのシュラスコ店へ行った折、シュラスコがたいそう気に入った娘は「大学生になったら、ここでバイトする」と言っていたのだが、有言実行、本当にアルバイトをしている。

昨日は娘も仕事ではなく、お客様になって彼女のバイト先のお店でディナーを頂いた。

彼女が働いている店へ行ったら、だいたい彼女がどんなふうに評価されているのか分かるので、私的にはそのあたりが気になっていた。

が、アルバイトの人たちは入れ代わり立ち代わり挨拶に来るし、その日の責任者だった社員の方も、丁寧に挨拶に来てくださった。

飲食店を経営している者の目で見る限り、評価の低いアルバイトが家族と一緒に来店したときの接し方と、良い評価をされているアルバイトが家族で来た時の対応は、接するスタッフが出す空気感から分かるもの。

見ている限り、周りからとても慕われている様子で、職場ではしっかりと働いていることが分かりちょっと安心。

挨拶に来てくれた皆さんのお話を聞いていると、お店では、チャキチャキと元気よくしっかり働いているらしいのだが、家でもそうあってほしいなぁ・・・

と、思いながら、まぁ、そんなものだよな、と。

そんな休み明けの今日は、寝る前にこの一曲。

チャイコフスキー 交響曲第5番

ムラヴィンスキー指揮 レニングラードフィルハーモニー管弦楽団

1982年11月18日 ライヴレコーディング(場所不明)

ムラヴィンスキーのチャイコの5番と言えば1960年にウィーンで録音されたものが広く出回っている中、これはチャイコフスキーエディションという、チャイコの全曲が収録されている60枚組BOXのボーナスCDとして入っていたもの。

1960年盤以外で現在聴けるのは、1961年6月のヘルシンキライヴ、1975年6月と1977年10月の東京でのライヴ、そして、1978年6月のウィーンでのライヴ。

この82年のレコーディングは、マエストロが亡くなる5年と2か月前の録音なので、恐らくムラヴィンスキーが遺した最後のチャイ5ということになるのではないかと思う。

ただ、1982年のライヴ盤としては、もう1枚11月6日収録のものがある。

もしかすると、同一のものの日付間違いかと調べてみると、6日録音のものは、当日のライヴカップリングがプロコフィエフ。

一方、18日のもののカップリングは、眠れる森の美女のパ ド ドゥとイタリア奇想曲なので、別録音と思われる。

としたら、この録音は現状このBOX以外に出回っていない、かも?

さて、聴いてみての感想。多くの指揮者が、若いころと比べると晩年はテンポが遅くなる傾向にある中、1960年盤と比べ、1982年盤の方が若干ではあるがテンポが速く、全体に締まった演奏になっている。

しかし、そんな演奏スピードとは裏腹に、しっかりと歌うメリハリの効いた緩急自在のアンサンブルは、この曲に対するムラヴィンスキーなりの境地に立ったような気がする名演。

ともすると、映画音楽っぽくなりそうな5番だが、43分の中に凝縮された喜怒哀楽が、これまで聴いてきた5番とは一線を画す。

でも、やっぱりチャイ5って、終楽章まで聴くと元気がもらえる曲ですね。

選曲

2025年11月16日 

おかげさまで、昨日は限定で販売したアヴィヤル、ご希望のお客様にはしっかりお召し上がり頂きつつ、スタッフたちもちゃんと食べられて、いい感じで終えられた。

次回は、初めて作る「ブルーベリーと柿のチキンマサラ」を作ってみようかな、と思ったりして。

って、来週末は三連休なので、ちょっと作るのは難しいが、とりあえず柿があるうちに次回開催できるように頑張ろう。

さて、そんな昨日は、開店準備を終えて、店のBGMをかけようとウォークマンの再生ボタンを押したものの、ウンともスンとも言わない。

充電コンセントに刺したままだったので、コンセントを抜いて、しばらく放電したもののダメ。

まぁ、もう10年近く、定休日を除き毎日朝から晩までつけっぱなしなので、そろそろ壊れても不思議ではない。

そこで、閉店後にヨドバシへ行って新しいウォークマンを購入。

でも、当然中は空っぽなので、音楽を入れなくてはならない。

そこで、私のCDラックから、店のBGMによさそうなCDを選んでみたのだが、これがなかなか難しい。

私が持っているCDって、オペラやオーケストラもの、それもロマン派以降のものが大半を占めるので、店のBGMとしてはどうなのか?という感じのものが多い。

以前、店主さんのこともよく知っているバッハ系のお店へ行ったら、マーラーの2番がけっこう大きな音ででかかっていて、個人的にマーラーの2番は好きな曲ではあるものの、なんだか店の雰囲気と違うなぁ、と思いながら「マーラーお好きなんですか?」と訊いたら「これ、マーラーって人の曲なんですか?」と。

恐らく有線かなんかのクラッシックを選択していたのだろうけど、クラッシックを知らない人からしたら、「派手な曲だな」で終わるところ、知っている人からしたら、「店の雰囲気に合わない選曲」と、センスを疑われることになる。

一応、少しはクラッシックを聴く人間として、そう思われては・・・なので、何をウォークマンに入れるか、けっこう考えてしまった。

まぁ、無難なところ、バッハとかモーツァルトなら良いのだろうが、実はバッハもモーツァルトも数枚しか持っていない。

で、まぁ、ベートーヴェンでも交響曲でなければセーフだろう、とか、スラブダンスはアウトか?とか、いろいろ考えながら、とりあえず20枚くらい入れてみたが、実際に営業中に聞いていて、やはりドヴォルザークはやめておこうかな?とか思いながら・・・

でも、個人的に好きな曲で、あまり派手すぎないのは入れておきたかったり。

とりあえず、ブルックナーとかマーラーはパスして、テレマンとかコルレリとか、今夜もう一度バロック系を中心に追加で入れてみよう。

もし、店でコーヒーを飲みながら「コレ、雰囲気違うやん」と思われる曲が流れていたら、ご指摘願えれば幸いです。

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