自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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中米視察

ANACAFE

2024年2月15日 

本題には全く関係ないが、今回のグァテマラではホテルから視察先まで、各都市間は、ずっとこのバンに乗っての移動だった。

最初、ホテルの前に現れたときは、「さすが産地、こんな車が走っているんだ」と思ったが、まさかこれが私たちの移動手段になるとは・・・

ということで、最後の訪問先は、グァテマラの8大産地を統括して指導や援助を行っている機関「ANACAFE」へ。

マーケティング担当の方から、グァテマラのコーヒーについての概要を伺った。

グァテマラのコーヒーは、主にアメリカへ輸出されるが、意外にも日本は北米に着いて、2番目多く輸出している国であった。

生産者の数や農園のボリューム、栽培品種やグレード、その他コーヒーに着いて一通りお話を伺った。

今回の旅行を通して、グァテマラのコーヒーについて、いろいろと学ぶことができたが、またそのあたりは、夜話の会などでお伝えできればと思う。

カレドニア農園

2024年2月13日 

昨日帰国して、アティトラン地域の「カレドニア農園」視察の様子を書こうと思ったものの時差ボケもあって、写真をセレクトしている時点で瞼が鉛のような重さ・・・

と言うことで、昨日のアップは諦め、本日改めて。

農園視察の最後は、アンティグアから北西に位置するアティトランにあるカレドニア農園へ。

こちらもグァテマラの中では少数派の大農園で、400htの土地の中で、純粋なコーヒー栽培地域は約180ht 、コーヒーの他にはアボカドなども植えられている。

山岳地帯の起伏がある農地のため、ピックアップトラックで移動。

山の上の方へどんどんと上がっていくと・・・

この農園の最高標高エリア、1,800m近辺へ到着。

下を見ると、アティトラン湖が一望できる風光明媚な場所。

アティトラン湖の場所で、すでに1,500mほどなので、かなり上がってきている。

栽培地域の中に入ってくと、ピッカーさんたちが収穫をしている。

集められているチェリーは、しっかり完熟したものばかり。

この日の収穫を終えた木の枝を見ると、未熟なチェリーだけが残っており、本当にしっかりと完熟チェリーだけが収穫されているのが分かる。

非常に精度の高いピッキングがされていて、この後のカッピングに期待がかかる。

収穫されたチェリーは、一晩寝かされた後、水洗式の精選工場へ運ばれて

果皮・果肉を機械で除去して

パティオで乾燥工程に入る

こちらの農園では、ウォッシュドのみならず、アナエロビックやナチュラルも積極的にしており、ナチュラルの比率も比較的高いように見えた。

↓こちらはアナエロビック(嫌気性発酵)処理のタンク↓

ナチュラルは、パティオだけではなくアフリカンベッドでも作られている。↓

農地、収穫と精選を見せて頂いた後は、こちらで作られている【エリア】【精選方法】【品種】などを分けてのカッピング

今回は、5種類を用意して下さった。

ウオッシュドも非常に高いクオリティーで、風味も良くクリアな後味だったが、やはり印象的なのは、最高標高エリアで採れたもののナチュラル。

品種は「ルイル」で、現状のヴェルディではあつかったことのない品種。

一瞬、アナエロビックかと思うほど、しっかりとした果実感が出ており、こちらはその場でヴェルディでの販売を決定。

販売決定ということで、オーナーのマニエル氏と。

ルイルという品種は、ケニアで開発された、病害虫に強い品種だが、ケニアではルイルがイマイチ良くなかったようで、SL系(スコットラボラトリー開発の品主、特にSL28のシェアが高い)が強く、ルイルはケニアの中でもせいぜい2~3%しか栽培背れていないのに、グァテマラで採用されていたというのも興味深い。

もしかすると、ゲイシャ種が誕生の地エチオピアより、パナマの土地の方が相性良く、風味がよく出たのと同じく、ルイルもケニアよりグァテマラのアティトランが好相性だったのかも。

恐らく、少し前にグァテマラ全土で病害虫による被害が拡大したことで、ルイルを採用されたのかもしれない。(私の勝手な推測)

と、まぁ、品種のことは置いておいて、早ければ来月、カレドニア農園の極上ナチュラルを皆様のお楽しみ頂けます。

カッピングの後は、昼食をご馳走になった。

グァテマラの一般的な料理で、手前左側は豆のペースト、右側はアボカドのペースト。

その上、左から豚肉の煮込み、豚皮の揚げ物、トルティーヤ

その上は、シシトウを焼いたもの(日本のシシトウより辛味が強い)タマネギとキューリ、トマトのサラダ(マリネ)

作ってくれたのは、こちらの親子。

美味しく頂きました。

とりあえずこちらを

2024年2月11日 

今日は、アティトランの「カレドニア農園」について書こうと思っていたものの、ホテルの出発時間までに書ききれず、空港のWifi がイマイチで画像をアップできないので、帰国するまで断念。

とりあえず昨夜作ったコーヒーの収穫から精選までの動画をアップしたので、よろしければご覧ください。

私は、これから15時間のフライトを経て月曜に日本に戻ります。

それでは皆様良い一日を!

縦長動画なので、アプリでご覧くださいませ。

アンティグアの街

2024年2月9日 

今回のグァテマラ視察は、3つの農園と大規模ウォッシングステーションの視察。

エクスポーターである UNEX社のオフィスで、輸出者としてのグァテマラの現状説明。

そして、最終日の ANACAFE (グァテマラ国立コーヒー協会)訪問というプログラムだった。

昨日までに、アンティグアの大農園「エル カペティージョ農園」と、アカテナンゴの小~中規模ながら面白い取り組みをしている「ラ センダ農園」の視察については、日記で紹介したので、次は今日訪問したアティトランの農園について書こうかと思ったが、硬いことばかりだとなんなので、今日はアンティグアの街について。

アンティグアは、コーヒーの名産地であると同時に、世界遺産にも登録されている古い町並みが残る観光地でもある。

「十字架の丘」と呼ばれる、この地からはアンティグアの中心部が一望できる。

東西南北が約1キロ四方に囲まれた古い街、1キロ四方ということは、ちょうど京都御所の中に、アンティグアの中心部がすっぽり入るような街である。

私たちが視察する農園は、そこからさらに山の奥へ入っていくのだが、宿泊はこのアンティグアの中心部のホテルになるため、農園視察を終えた後、数時間余裕があったので、市内観光をすることに。

カトリック宗派の一つである、メルセデス派の大教会「メルセイ教会」

今は使われていない旧修道院には、中米最大規模を誇る噴水がある。

アンティグアには、スペイン統治時代に造られた多くの教会があり、歴史的大地震の前は、ここがグァテマラはもとより、ニカラグアやパナマに至るいろいろなものの中心となっていた。

街も趣がある。

帽子売りのおじさん、なかなか素晴らしいバランス感覚。

こちらは地震で大きな被害を受けた旧教会

天井なども崩れ落ち、今はこのような姿。

崩れ落ちた柱などが、そのまま残されている。

アンティグアとは「古い街」と言う意味で、首都がグァテマラシティへ移るまでは、大きく反映していたが、1717年に起きた大きな地震で、多くの建物が崩壊。

その後1773年再びグァテマラを襲った大地震で、アンティグアは大きな被害を受け、ついにグァテマラシティへ遷都された。

そんな地震の爪痕を残しつつ、残った建物を保全して、当時の街並みを維持していることから世界遺産に登録されている。らしい。

アンティグアに限らず、グァテマラは鉄道が走っていないため、移動のメインはバス。

このような、けっこう派手なバスが常時街中を走っている。

私も乗ってみたいと思ったが、地元在住のものでもない限り、乗り込んだときと同じ状態で降車できる可能性が低いということだったので、それは断念。

そして、アンティグアにある「世界一オシャレなスタバ」と言われるスターバックスにも行ってみて、動画も撮ってみたが、このブログには2MB以上の画像や動画がアップできないので、見たい方は私に声をかけてもらえれば、いつでもお見せします。

さて、そんなアンティグア観光で、少しリフレッシュしたところで、明後日はアティトランの農園について書きたいと思います。

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