今日は芸大店が定休日なので、私もお休みを頂いて、自宅でデスクワークの一日にしようと思っていた。
なので、朝のウォーキングはサボって、9時くらいから活動開始しようと思っていたら、その9時過ぎに役所から電話がかかってきて、雇用維持助成金の提出資料に不備があるとのことで、下鴨の事務スタッフに必要な資料をコピーしてもらい、それを持って烏丸御池まで。
朝のウォーキングしなかった分、歩いて行くことにした。
いつも朝は薄暗い中歩いているのでよく見ていなかったが、荒神橋の東側の桜はもう咲き始めていた。
それにしても、最近テレビを見ていたら、会社の売上が落ちたため雇止めにあって生活ができないとか、生活費をアルバイトで稼いでいた学生が、アルバイトのシフトを削られて生活できない、なんてことがよく取り上げられている。
たしかに、コロナ不況で会社そのものがなくなってしまったら仕方ないのだが、売り上げが落ちて人を使えなくても、雇用を維持するために「雇用維持助成金」という制度がある。
時短営業に応じた事業者に一律で支払われる6万円とは違い、実際に給料として払った金額に対しての助成なので、会社にとってプラスになるものではないが、会社の都合(この場合コロナの影響)で社員を休ませた場合、いろいろな条件に応じて、日数分の給料を6割~10割助成してくれるというシステム。
通常だと、雇用保険加入者のみなので、学生や週に数日しか入らないアルバイトは対象外なのだが、今回のコロナ絡みの場合は、雇用保険未加入のアルバイトに対しても、助成金申請できるという特例措置がとられている。
もちろん、社会保険料などは対象外なので、休ませた分の人件費全てを助成金で賄えるわけではないが、こういう世の中が不透明な時代だからこそ、社員を大切にしないといけない。
従って、ヴェルディの特に芸大店は学校が入構制限などを行っているため、社員のみならずアルバイトの人も昨年と比べ十分にシフトに入ってもらえないことが多いものの、過去の同月と同じ給料を支払い、助成金を申請して、なんとかアルバイトを含む全社員が、基本給割れしないようにしている。
もし、コロナでシフトを削らなくてはならない事業所が、しっかりと助成金申請して給料を支払えば、収入がなくなるという問題は起きないはずなのに、どうしてテレビではそういう経営者の怠慢を指摘せず、政府に何とかしろという論調なのかが分からない。
政府は、きちんと雇用を維持できるように、雇用維持に特化した助成金を作っているし、スタート当初は申請してから半年近く入金がなくてちょっと大変だったが、ここ数か月は申請したら1か月後には振り込まれるようになってきた。
確かに、今日も不備を指摘されたが、書類作成の手間はかかるものの、それでアルバイトを含む社員の雇用を維持できれば、そんな手間など惜しむものではないはず。
マスコミは権力批判ではなく、きちんとそういったところを伝えてほしいと思ったりする。
朝っぱらから、書類の不備を指摘されて仕事をせざるを得なくなった恨みではないが、つい長々と書いてしまった。
でも、まぁ、テレビを見ながらそんなことを思うわけです。
さて、おかげさまで「早春ブレンド」も残りわずかとなり、通販での販売は終了させて頂いたが、そうなると次の豆をどうするかということになる。
で、明日はこの写真の製法で作られたものを焙煎予定。
1月に販売した「ヴィンテージバレル」は、ブラジルでウイスキー樽に1ヵ月寝かせた比較的マイルドな風味のものだったが、こんどはコロンビアのスペシャルティをラム酒の樽に3か月寝かせて熟成させたもの。
生豆の色も香りも全く前回のものとは違うことと、今回はけっこう豆が硬くて力強そうなので、深煎りに仕上げようと思う。
ただ、今回の生豆の仕入れ価格が、前回のブラジルのヴィンテージバレルの2.5倍するため、けっこう高価になってしまいそう。
雰囲気からしたら、夜にゆっくりと飲みたい味ではないかと思う。
週末あたりから販売予定、どうぞ楽しみにお待ちください。