自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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夏用のはずなのに・・・

2025年9月21日 

今朝、外に出たら明らかに先週までとは空気が違って、ちょっとだけ秋を感じた。

そんなこともあってか、先週の連休はアイスコーヒーのご注文が多かったのに、今週はあまりアイスコーヒーが出なかった。

が、なぜか夏向けに用意した商品が、真夏以上によく出た一日。

トニックコーヒー。

柑橘系炭酸の刺激と深煎りコーヒーの苦みが爽やかなコーヒードリンク。

こちらは、間もなく終了予定。

カスカラゼリー

コーヒーチェリーの果皮を乾燥させたもので作る「カスカラ茶」

そのカスカラ茶で作ったゼリーと寒天のコンビネーション。

夏に食べたくなる冷たいデザート、のはずだったが、なぜか猛暑日の続いた8月より、9月に入ってからの方がご注文の多い商品。

そろそろ終了にしようかと思っていたけど、どうしようかなぁ・・・・

と言うわけで、予想と現実の違いを感じつつ、明日は下鴨店定休日なので、私は北白川で焙煎とデスクワークの日。

下鴨の秋仕様メニューを作らねば。

さて、よくCDをお貸しくださるお客様から「マスターは、あまりブラームスを聴かないですね」と言われたのだが、自宅のCDラックには、少なくともモーツァルトよりはブラームスの方が圧倒的に多い。

と言うか、モーツァルトのCDって、全部で10枚あるかどうかで、個人的には「聞き流すには良いけど、その世界に浸りたいと思えない」作曲家なわけで、凄い人だとは思うけど、逆に彼は天才すぎて人間味を感じられない。

ブルックナーにせよ、ブラームスにせよ、聴いていると、その作曲家がどんなことを考えて、どんな気持ちで作ったのかなど、思わずその作曲家の人生ドラマを音を通して見ているような気になる。

さらに言うと、その曲の演者の人となりすら音楽を鏡にして垣間見ることができる。

が、モーツァルトの曲って「この人はどんなことを考えていたのだろう?」と思い描きながら聴いても「多分、深慮しなくても音が出てきてしまったのだろうな」と思えてしまう。

なんだか、モーツァルトの曲って、私には彼の音楽から人生ドラマを感じ取れないのです。

そんなわけで、今夜はブラームスの交響曲。

私の愛聴盤は、ザンデルリンク / ドレスデンシュターツカペレのLPだったが、CDではカラヤンで揃えている。

基本、カラヤンって人の録音、特にベルリンフィルの音楽監督就任後、ドイツグラムフォンと契約を結んだ後の録音については、あまり好んでいない。カラヤンと言う人は、セッション録音ではなく、ライヴにこそ真骨頂があると思っているからなのだが。

でも、ブラームスの交響曲は、1番~4番全部カラヤン / BPOを生のコンサートで聴いたということもあり、ブラームスはカラヤンだったりする。

が、今夜はちょっと趣向をかえて・・・

ブラームス 交響曲第1番

小澤征爾指揮 サイトウキネンオーケストラ

1990年8月14~15日 旧東ベルリン、シャウシュピールハウスにて録音

サイトウキネンオーケストラの1990年ヨーロッパツアー時に録音されたもの。

寄せ集めオーケストラとは言え、アンサンブルは非常に素晴らしく、音色も文句のつけようがないもの。

ただ、録音の質というものもあるのだろうが、特に第一楽章において、この曲特有の緊迫感と言うか、張り詰めた空気が感じられず、ひたすら美しく流麗な流れの中、その後の楽章全て流れるような小澤節で曲が進行していく。

一言で表すなら、美しい演奏ではあるけど、角の取れたブラームス。

斎藤秀雄は、こんな演奏を良しとしたのだろうか?

と言うことで・・・

ブラームス 交響曲第1番

斎藤秀雄指揮 桐朋学園オーケストラ

1962年3月22日 東京厚生年金会館にて録音(MONO)

明日は下鴨勤務ではないため、少し朝がゆっくりということもあり、もう1枚聴いてしまった。

古い録音で、モノラルではあるものの、十分良い録音。

そして、オケの完成度や技術の面においては、サイトウキネンに譲るもののこの演奏の第1楽章からは、武骨なまでにキリリとした緊迫感のあるブラームスが聞こえてくる。

第2楽章は、少し金管の粗さが見えてしまうものの、ヴァイオリンはしっかりと歌っており、それだけに管楽器との差が惜しいところ。

つなぎの第3楽章も弦が奏でる音色と、若干技術的に劣る金管のコントラストが気になりつつ、第4楽章の緊迫した出だし、そこから徐々に歓喜のメロディーへと移り変わる様は、この時代の名だたる指揮者やオケを凌駕するように思える。

そして、終楽章のエンディングにおけるダイナミックなテンポの動かし方は、思わず「おぉ~っ」と心の中で叫びたくなる。

それだけに、「金管、頑張れ!」と言いたくなると同時に、斎藤秀雄という人に、当代の一流オケを振らせてみたかった、その録音を聴きたかった!

叶わぬ願いではなるけど、60数年前にこんなブラームスを演奏している日本人がいたということを今に伝える録音の存在を有難く思うのであった。

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