自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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verdi マスターの投稿

夜の珈琲

2021年3月11日 

すっかり歩きはじめからすれ違う人の顔が分かる明るさになった。

もう春だなぁ・・・

と思いつつ販売を開始した「早春ブレンド」も、コーヒー通販を中心に、多くのご注文を頂き、予定していた量が今朝で全てなくなり、いよいよ明日からは次の限定豆が登場。

今回は、コロンビアのプリマヴェーラ農園が作ったカスティージョ種の豆をオーク材で作られたヴィンテージラム樽で3か月寝かせた、俗にいう「バレル エイジドコーヒー」。

2月の頭に、ブラジルのウイスキー樽で寝かせた「ヴィンテージバレル」を限定販売したが、20キロがあっという間に売り切れてしまった。

が、今回のものは、前回のブラジルをはるかに凌駕する、スゴい香り。

まさに ヴェルディ史上 最鮮烈な香り の珈琲と言っても過言ではないもの。

昨日焙煎して、カッピングのために並べているだけで酔ってしまいそうなほど。

これは、間違いなく夜の珈琲!

前回の「早春ブレンド」は、3種類のパッケージシールを作ったが、今回は2種類。

通販でご購入の方には、どちらが届くかはお楽しみ、ということで。

個人的には、深夜に一人でホラー映画を見ながら飲みたい味。

キャラクターがめちゃくちゃ強いため、好みが分かれるかもしれないが、ともかく一度飲んでみて損はないと思います。

詳細とご購入はから。

ぜひお試しくださいませ。

春の次は夜

2021年3月9日 

今日は芸大店が定休日なので、私もお休みを頂いて、自宅でデスクワークの一日にしようと思っていた。

なので、朝のウォーキングはサボって、9時くらいから活動開始しようと思っていたら、その9時過ぎに役所から電話がかかってきて、雇用維持助成金の提出資料に不備があるとのことで、下鴨の事務スタッフに必要な資料をコピーしてもらい、それを持って烏丸御池まで。

朝のウォーキングしなかった分、歩いて行くことにした。

いつも朝は薄暗い中歩いているのでよく見ていなかったが、荒神橋の東側の桜はもう咲き始めていた。

それにしても、最近テレビを見ていたら、会社の売上が落ちたため雇止めにあって生活ができないとか、生活費をアルバイトで稼いでいた学生が、アルバイトのシフトを削られて生活できない、なんてことがよく取り上げられている。

たしかに、コロナ不況で会社そのものがなくなってしまったら仕方ないのだが、売り上げが落ちて人を使えなくても、雇用を維持するために「雇用維持助成金」という制度がある。

時短営業に応じた事業者に一律で支払われる6万円とは違い、実際に給料として払った金額に対しての助成なので、会社にとってプラスになるものではないが、会社の都合(この場合コロナの影響)で社員を休ませた場合、いろいろな条件に応じて、日数分の給料を6割~10割助成してくれるというシステム。

通常だと、雇用保険加入者のみなので、学生や週に数日しか入らないアルバイトは対象外なのだが、今回のコロナ絡みの場合は、雇用保険未加入のアルバイトに対しても、助成金申請できるという特例措置がとられている。

もちろん、社会保険料などは対象外なので、休ませた分の人件費全てを助成金で賄えるわけではないが、こういう世の中が不透明な時代だからこそ、社員を大切にしないといけない。

従って、ヴェルディの特に芸大店は学校が入構制限などを行っているため、社員のみならずアルバイトの人も昨年と比べ十分にシフトに入ってもらえないことが多いものの、過去の同月と同じ給料を支払い、助成金を申請して、なんとかアルバイトを含む全社員が、基本給割れしないようにしている。

もし、コロナでシフトを削らなくてはならない事業所が、しっかりと助成金申請して給料を支払えば、収入がなくなるという問題は起きないはずなのに、どうしてテレビではそういう経営者の怠慢を指摘せず、政府に何とかしろという論調なのかが分からない。

政府は、きちんと雇用を維持できるように、雇用維持に特化した助成金を作っているし、スタート当初は申請してから半年近く入金がなくてちょっと大変だったが、ここ数か月は申請したら1か月後には振り込まれるようになってきた。

確かに、今日も不備を指摘されたが、書類作成の手間はかかるものの、それでアルバイトを含む社員の雇用を維持できれば、そんな手間など惜しむものではないはず。

マスコミは権力批判ではなく、きちんとそういったところを伝えてほしいと思ったりする。

朝っぱらから、書類の不備を指摘されて仕事をせざるを得なくなった恨みではないが、つい長々と書いてしまった。

でも、まぁ、テレビを見ながらそんなことを思うわけです。

さて、おかげさまで「早春ブレンド」も残りわずかとなり、通販での販売は終了させて頂いたが、そうなると次の豆をどうするかということになる。

で、明日はこの写真の製法で作られたものを焙煎予定。

1月に販売した「ヴィンテージバレル」は、ブラジルでウイスキー樽に1ヵ月寝かせた比較的マイルドな風味のものだったが、こんどはコロンビアのスペシャルティをラム酒の樽に3か月寝かせて熟成させたもの。

生豆の色も香りも全く前回のものとは違うことと、今回はけっこう豆が硬くて力強そうなので、深煎りに仕上げようと思う。

ただ、今回の生豆の仕入れ価格が、前回のブラジルのヴィンテージバレルの2.5倍するため、けっこう高価になってしまいそう。

雰囲気からしたら、夜にゆっくりと飲みたい味ではないかと思う。

週末あたりから販売予定、どうぞ楽しみにお待ちください。

なぜだか

2021年3月8日 

今朝はいつもの時間に外に出たら、最初は霧雨だったのに、鴨川の手前あたりで少し強く降り始めたため朝のウォーキングは中止。

でも、開店時間には雨も止んで、昼間はすっきり晴れる時間もあった。

そんな今日の午前中は、京都芸術大学附属高等学校の学校案内動画撮影があって、ちょっと賑やかな店内であった。

今日と明日の二日間かけて撮影されるそうだが、実際には30秒ほどの動画になるらしい。

ご苦労様です。

さて、首都圏は緊急事態宣言の期間延長となり、連日テレビでは飲食が大変なんて言っている。

関西では一歩先に緊急事態宣言が解除されて、「さぁ、巻き返し!」と思ったものの、この週末と今日を見る限り緊急事態宣言中の方が多くのお客様にご来店いただいていてように思う。

というか、データ的にも宣言が解除された後の方がお客様の数が減っている。

どうやら皆さん街中に繰り出しているようで、逆に北白川あたりは人が少なくなっているのかも。

なんだかなぁ・・・

そんなわけで、結構早く片付けも終わり、朝は歩けなかったが夜はバッチりウォーキング。

今日の京都タワーは緑色だった。

知らなくてもいい珈琲の話-その8【珈琲鑑定士 Part-1】

2021年3月7日 

知らなくてもいい珈琲の話、やっとエチオピアから出国できました。

今回からは、「珈琲鑑定士」という仕事について書きたいと思うのですが、これも知ったからと言って全く役に立たない上、かなり地味な内容で、しかもやたら文章は長くなるので、興味のない方はパスされることをオススメします。

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現在世の中は「資格」に溢れています。

何かの仕事をするにあたって、その資格を持っていないとできない職業もありますが、世の中に氾濫する資格の多くは、民間団体などが付与する資格で、持っていなくても差し障りがないものがほとんど。

先日散髪にいったとき、店内に流れていたラジオで「野菜ソムリエの私がお勧めする野菜の美味しいイタリアン」なんて言いながらお店の紹介をしていて、つい耳がダンボになっていました。

医者になるためには医師免許を持っていなくてはなりませんし、弁護士や会計士になるためにも国家資格は必須です。

このような難易度の高い国家資格は別として、もっと身近なもので言えば、自動車運転免許証がないと、車を運転できませんよね。

また、飲食店を営業するためには「食品衛生責任者」または「調理師免許」の資格を持った人が店舗にいなくてはなりません。

ただ、調理師免許は若干ハードル高めですが、食品衛生責任者は受講さえすれば簡単に取得できます。

恐らくほとんどの人が知らない資格ですが、私は「甲種防火管理責任者」の資格を持っています。

大型の商業施設や多くの人が住む共同住宅では、防災の計画書を作らなくてはならないのですが、その計画書を作成できるのは甲種防火管理責任者の資格を持った人になります。

まぁ、実際には管理会社が防災計画の案を作り、私は署名捺印をすることと、検査に立ち会ってハンコを押すだけなのですが、運悪く、私が住むマンションの中に、甲種防火管理責任者の資格を持つ人がいなかった(まぁ、普通そんな資格持っている人いないですよね)ので、私はかれこれ20年もマンション全体の防火管理責任者になってしまうという、不運に見舞われました。

そんなわけで、マンションに住む方は、あまりニッチな資格は取らない方が身のためではないかと思います。

そんな多種多様な資格の中でも、先に書いた「野菜ソムリエ」のように民間団体か勝手にと言ったら語弊はありますが、一定の基準を設けて資格を付与しているものは、法的必然性はないものの、そのジャンルの中では権威があったりします。

まぁ、どのあたりが線引きかと言えば、「その行為によって、身体(生命)・財産・基本的人権の保障する知的な部分で、的確さを欠いた仕事をした場合は個人および団体の権利を棄損する恐れがある」ものに対しては資格がないと、その行為をしてはならないということになるのではないかと思います。

医師免許や薬剤師=身体(生命)の部分、弁護士や会計士、司法書士など=財産の部分、教員免許=基本的人権の保障する知的な部分、運転免許や防火管理責任者=生命と財産的な部分といったところでしょうか。

個人の範囲を超えて、ボイラー技士だとか、電気設備関係の資格も、一歩間違うと施設を破壊して財産や身体的な棄損に繋がりますよね。

一方で、野菜ソムリエだとか、ワインのソムリエ、インテリアコーディネーターといった資格は、お金こそ絡みますが、深刻な身体的財産的棄損に繋がるとは考えにくいので、専門職に就くからと言って、持たなくても法的に問題のない資格となるのでしょう。

前置きが超長くなりましたが、コーヒーにも多くの資格があります。

私も聞いたことがないような資格もあり驚きましたが、まとめると、こちらに書かれているほどの資格があるようです。

そして、日本国内においては、コーヒー店を経営するにあたって持っていないと法的にまずいものはない(飲食店営業における食品衛生責任者を除く)ものばかりです。

そう言うと「Qグレーダーは、スペシャルティ認定に必要」という声が出てくるかもしれませんが、スペシャルティ認定をしたら(Qグレードコーヒー認定)「その豆が相場より高価で売れる可能性が高くなる」というだけのことで、どの豆を高く売るか・安く売るかは資本主義社会における自由競争の範囲内、必要性は、あくまで法的根拠で考えて頂ければと思います。

そんな中、ブラジルにおける「クラシフィカドール=珈琲鑑定士」は、日本国内で見ると全く無意味ですが、ブラジルでは国家資格であり、コーヒー豆の取引を行うにあたって、鑑定士によってグレード付けをすることが前提条件になっています。

流通価格はあくまで相場ですが、その相場の元となる【輸出基準の豆】なのか、【国内消費用豆】なのかを判断するのは珈琲鑑定士、輸出用であれば、どのグレードに位置するのかを決めるのも鑑定士なので、ブラジルにおいては珈琲鑑定士が鑑定しないと、取引に入っていけないということになり、日本における「コーヒーマイスター」だとか「コーヒーコーディネーター」といった資格とは全く意味の違うものなのです。

ヴェルディでは、コロナ前に入社した社員は全員 SCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)認定のコーヒーマイスターという資格を持っています。

働くにおいて、最低限の知識は持っていてほしいので、自社の社員には取得を推奨していますが、私が取得したのは「コーヒーマイスター」ではなく「ブラジル政府認定の珈琲鑑定士」でした。

どうしてマイスターやQグレーダーではなく、他国の鑑定士の資格だったかと言うと、世界のコーヒー相場の根拠となっているグレードは、どのようにつけられているのか、また、輸出する側の国がどのような基準でコーヒーを売ってきているのかを知りたかったから、ということでした。

そんなわけで、めちゃくちゃ前置きが長くなりましたが、次に話す内容を考えるにあたっては、【資格】というものの位置付を明確にしておく必要があったので、つらつらと書いてしまいました。

そんなわけで、今回はプロローグということにして、次回から具体的な珈琲鑑定士の仕事についてお話します。

今回は下手すると7~8回連載になるかも。

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