自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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verdi マスターの投稿

レビュー

2026年9月2日 

今日は開店と同時に多くのお客様がご来店下さって、あれよあれよという間に満席になってしまった。

が、そうそう長続きするものでもなく、10時頃にはスカーっと引いてしまい、店内のお客様は2組くらいに・・・

まぁ、そんなものだと思っていたら、11時過ぎから再びお客様が増え始め、12時過ぎには再び満席に。

だが、これも長続きせず、14時くらいには閑散としてしまう店内。

なんだか、今日はピークタイムとアイドルタイムが、ものすごくはっきりとしていて、ピークタイムとアイドルタイムが行ったり来たりする一日だった。

さて、ネット社会となっている昨今、飲食店に限らず接客の最前線にあるお店は、好む・好まざるに関わらずネット上でのレビューというものにさらされてしまう。

ヴェルディでも概ね高く評価して頂いているレビューが多いものの、時として非常に慌ただしいときにお越し下さったお客様から、お叱りの投稿を頂くこともある。

ただ、こちらが万全のサービスをできずお叱りを受けたら、そのレビューのおかげで反省をする機会を頂けるものの、中には身に覚えのない誹謗中傷投稿もあり、そういう悪意のある投稿に接すると、ちょっと落ち込むことも少なくない。

一方、悪意による投稿ではなく、たまたまそのお客様が来店されたときの状況がどうだったかというところで、投稿の内容は変わってくるから難しい。

常連のお客様だと、慌ただしいときも暇なときも体験されているので、たまたまその日がどうだったかということをおわかり頂けるのだが、初めてご来店のお客様にとっては、その瞬間の時間の断面が、ヴェルディの全てとして受け止められてしまうこともあるので恐ろしい。

先日も閉店間際で、ちょうどお客様が全てお帰りになったタイミングでお越し下さったお客様がレビューをお書き下さったのだが、商品の評価に加え、店内の様子についてこのように書かれていた。

「店内にはWifiもあり、壁には電源もあり、お店は空いていて、ノートパソコンで仕事をするのに最適」とお書きになったのだが、その方がお座りになった席の横に、たまたまコンセントがあっただけで、下鴨店ではその席以外ではコンセントを使うことはできない。

お客様用のWifiはあるものの、そもそもヴェルディが開業した当初は、お客様用コンセントなどという概念そのものが存在していなかったので、客席内には掃除などのときに使うコンセントが1か所あるのみ。

さらに、週末などに仕事をしようとお越し下さっても、満席でお待たせしてしまうこともしばしば。

★5つだったので、高く評価して頂けたのは嬉しいことではあるが、何も知らない人が、この投稿を読んだら、店内ではどの席でもコンセントが使えて、Wifiもあり、空いているので、ゆっくり仕事ができるお店と勘違いされてしまいかねない。

あまりその方がお書き下さったことに対して、否定的なお返事をするのもどうかと思って、無難なお返事しかできなかったのだが・・・

私も、電化製品などをネットで購入するときに、その商品のレビューを参考にするものの、電化製品などの場合、「使ったその瞬間で評価が変わる」ということは、たまたま不具合品が当たってしまった場合を除けば、あまり考えられない。

しかし、飲食店の場合、入店したその瞬間でその店に対する見方が変わることが多々あるため、なかなか難しいものがある。

私たちは、良いレビューをもらうために商売しているわけではなく、常に良いコーヒーを提供することを心掛け、その延長線上で良い評価を頂ければ有難いというスタンスなのだが、やはりレビューというのは、それを鵜呑みにしてしまう人もいるから、あまり軽視はできない。

何か良い答えが出るわけではないことなだけに、なかなか難しい問題ですねぇ・・・

月に願いを

2026年9月1日 

先に一点訂正です。

昨日、ショスタコーヴィチの交響曲第7番は、演奏が控えられている旨記載しましたが、昨年がショスタコーヴィチの没後50年ということもあり、欧米ではよく取り上げられていたこと、また、当初はソ連のプロパガンダ交響曲という評価もありましたが、現在ではショスタコーヴィチの意図も反映して、「国家や暴力、ファシズム、抑圧に対する市民の抵抗と犠牲者へのレクイエム」という意味合いで、演奏されることが多いようです。

なお、日本でも昨年1月にNHK交響楽団が演奏、今年の9月には日本フィルハーモニー管弦楽団が定期演奏会で取り上げます。

と言うことで、昨日の日記の一文を訂正いたします。

さて、早いもので、もう9月。

夏の酷暑もひと段落ついて、コーヒー屋としては人が出歩かないほどの暑さだった8月と比べると、売り上げ的にも良くなりそうなものなのだが、なぜか毎年9月は大苦戦するから不思議なもの。

4月も季節が良いから好調か?と問われると、むしろ桜が咲いている時期は皆さん桜の名所に行ってしまったり、入学・入社・異動などがあって、なかなかコーヒー屋には振り向いてもらえなかったりするので、思うほど営業的に良い季節ではなかったり・・・

恐らく、9月と言うのもそんな感じなのだろう。

さて、8月のブレンド「冥界への渡し船ブレンド」は、おかげさまで大人気だったが、9月はガラッと雰囲気を変えて、中煎りの香り良いブレンドにしました。

9月と言えば「中秋の名月」なので、月にちなんだ歌を題材にしようと考えた結果、ドヴォルザークのオペラ「ルサルカ」から「月に寄せる歌」をモチーフにブレンドを作りました。

名付けて「月に願いをブレンド」、キャッチコピーは「甘く切ない恋の味」

と言うことで、ぜひお試し頂ければと思います。

ドヴォルザークと言えば、交響曲第9番「新世界」が有名ですが、オペラ「ルサルカ」も彼の代表作の一つ。

どんなストーリーか、通販サイトをご覧頂ければ分かるのですが、こちらでも一通りご説明いたします。

9月のブレンドは、甘くて香り豊かな中煎りブレンドです。 ルサルカが月に歌いかける甘い恋心をモチーフに作りました。

今月の「店主趣味のブレンド」は、ドヴォルザークのオペラ「ルサルカ」より【月に寄せる歌】をモチーフにしたブレンドです。

水の精ルサルカが人間の王子に恋をした切ない想いを月に向かって歌い上げる、美しく甘美なアリアです。

【ルサルカ】あらすじ

水の精ルサルカは、湖畔に狩に来る王子様に恋をしてしまいます。

人間になって、王子様の元へ行きたいと願うルサルカは、月に向かって歌います。

この「月に寄せる歌」が、今回のブレンドのモチーフとなっています。

月よ そこに留まって
私の愛しい人はどこにいるの?

白銀の月よ 彼に伝えてほしい
私は心の中で彼を抱きしめている
ほんの束の間でも
彼が私の夢を見てくれるなら

遠くから彼を照らして
そして彼に伝えてほしい
私はここで貴方を待っていると

もし彼が私の夢を見ているのなら
その思い出を持ったまま彼が目覚めますように
月よ そこにいて、そこにいて・・・

このアリアを歌った後、ルサルカは魔女のもとへと行くのでした。

魔女に「人間にしてほしい」と願うルサルカ。

魔女は「声を失うこと」「もし、愛する人に裏切られたら、死の精と化してしまい、近寄る人を死に至らしめる呪われた存在になってしまうこと」を条件にルサルカを人間の姿に変えました。

湖畔へ狩にやってきた王子はルサルカの美しさに心奪われ城へ連れ帰り、花嫁に迎えようとします。

しかし、声が出ない上、人間の世界に馴染めないルサルカを周りは奇異な目で見ます。

その場に来た異国の公女が、ルサルカを横目に王子を誘惑しました。

話せないルサルカから王子の心は離れ、異国の公女の誘惑に王子は応えてしまいます。

傷ついたルサルカは、父のもと湖へと戻ります。

湖へ戻ったルカルサ、しかし、魔女との約束通り、愛する人に裏切られたルサルカは、元の水の精には戻れず、呪われた存在になってしまったのです。

孤独に打ちひしがれるルサルカ、そこへルサルカを失い、己の不義を後悔した王子が彼女を探して湖へやってきます。

真実の愛に目覚めた王子は、死を覚悟でルサルカと口づけを交わします。

ルサルカの腕の中で死にゆく王子・・・

ルサルカは王子の死をもって、湖の底へと沈んでいくのでした。

悲しい愛の物語ですが、今回のブレンドは、第一幕で歌われる切ない恋心の歌「月に寄せる歌」をモチーフにしています。

このルサルカが歌うアリア「月に寄せる歌」をお聞きになりたい方は、こちらからどうぞ↓

日本で公演された折の、ルサルカのダイジェスト動画はこちらからご覧ください↓

恋をしている方も、かつて恋をした方も、そして、恋なんて知らん、という方も、ぜひお試し下さいませ。

第7番

2026年8月31日 

昨夜は、ついついプロ野球のハイライトなどをたくさん見てしまい、そのうち眠くなって日記を書きそびれてしまった・・・

とりあえず、Gに強いということはいいことだ!

さて、一夜明けて、今日は朝からちょっと家の用事などをして、9時過ぎには下鴨店へ。

今日は月末ということで、何かと作業があったので、お昼過ぎまで下鴨でデスクワークをしてから、午後は北白川へ。

月末って、何かといろいろあるのだが、月末と言うことは、要するに8月も今日でおしまい。

なんか、つい先日お盆だなんて思っていたのに、早いものである。

話は変わって、私の車の中では、CDから取り込んだ音楽が順繰りに流れているのだが、今日はショスタコーヴィチの交響曲第7番を聞きながら出勤。

恐らく、西側諸国では現在最も演奏されないであろう曲。

サブタイトルは「レニングラード」

第二次大戦時のソ連、ナチスに包囲される中、戦時のプロパガンダ色が濃い曲で、反ファシズム(ナチスに対する)の意味合いで作られたと言われ、初演後にはマイクロフィルムでスコアがアメリカへ送られ、ソ連での初演数か月後には、トスカニーニがアメリカでの初演を行ったという、ある意味1940年代の世界観を望める曲。

ただ、ショスタコーヴィチ自身は、既に戦争前から構想を持っていて、ナチスだけではなくスターリン体制に対する批判も込められていたとのことで、なかなか複雑な解釈を持っている。

と、曲が作られた経緯はこんな感じだが、以前私と長女が車で移動しているときも、この曲が流れていて、この曲についての説明をしたことがあった。

作曲の経緯ではなく、初演時の物語。

以下、娘に対する説明

当時のソ連は、対ナチス戦線の中、オーケストラ楽員の中にも死者が多く、徴収されて戦地へ赴いてるものもいたが、この曲を演奏するにあたり、前線から楽団員が呼び戻された。

もうこの世にいない団員も多い中、残った楽団員と集められた奏者たちより演奏された様子は、ホールだけではなく街中にも設置された拡声器やラジオから、国中はもとより、戦地の兵士やナチス軍の耳に届けられた。

ソ連の壮大な国土、平和な日々が雄大なメロディーで表現される中、徐々にナチスの侵攻が始まり、日々その恐怖が増してくる第一楽章は、ファゴットによる死者への追悼メロディーで締めくくられる。

戦前の美しい風景などが見えるようなメロディーの中、常に戦争に対する恐怖が影を落とす第二楽章。

追悼と悲しみ、そして激しい怒りを表現した第三楽章。

そして、重苦しい戦いの中、徐々にソ連は劣勢を跳ね返し、最後は壮大なメロディーに乗って、歓喜の勝利を迎える第四楽章。

その第四楽章の最後の部分、第一楽章の主題が高らかに演奏された直後、急にその主題を妨げるかのようにタ、タ、タ、ターンという、ベートーヴェンの運命の主題のようなリズムが繰り返される。

実は、このリズムはモールス信号の【V】を意味しており、ソ連の戦勝を表現しているもので、演奏終了後のホールは拍手と涙で埋め尽くされ、戦争で疲れ果て、希望を失いかけていた国民を奮い立たせた。

と、説明をしたら、娘はこの曲に対する関心が高くなり、その後車の中でショスタコーヴィチの7番が流れたら「ショスタコーヴィチだね」と、言うようになった。

この曲、本当に壮大で素晴らしい曲なのだが、何も知らずに聞き流したら、単なるBGMになってしまうところ、その曲に込められたストーリーを知ることで、より感情移入ができて、細かい部分までしっかりと聴けるようになる。

これって、コーヒーでも同じで、何の説明もなくコーヒーを飲んだら、単に「美味しいな」だけなのに、その豆についてのストーリーを知ると、より深くその豆を知りたくなり、そしてその豆が好きになっていく。

私たちは、コーヒーを売りつつ、しっかりとその背後にあるストーリーも紹介することで、お客様により良いコーヒーライフを楽しんで頂けるのではないかと、ショスタコーヴィチを聞きながら思った出勤時間だった。

そんなわけで、今日の午前中に下鴨で仕事をしながら聴いたBGMは・・・

同じ7番でも、ショスタコではなくベートーヴェン。

ベートーヴェン 交響曲第7番、第8番

アバド指揮 ウィーンフィルハーモニー管弦楽団

本当はアバドの8番を聞きたくて自宅から持ってきたのだが、ベートーヴェンの7番って、ショスタコとは全く違った感覚で元気がもらえる曲。

7番を聴こうと思っていたら、恐らくクライバー/バイエルンのライヴ盤を持ってきていたと思うが、もちろんアバドも素晴らしい演奏を聴かせてくれる。

仕事をしながら聴くには、ショスタコーヴィチはちょっと重すぎる一方、ベートーヴェンの7番は、仕事を捗らせたいとき、BGMにかけていたら良いかもしれない。

間もなく完売

2026年8月28日 

昨夜は激しい雷雨だった。

ニュースを見ていると、北陸地方は、大変な水害も出ているようで、京都の雨を激しいと言うのも憚られるが、ともかく最近は天気が本当に恐ろしい存在になっている。

そんな、今日は雨予報ということもあってか、モーニングこそ比較的多くのお客様がお越しくださったが、一日を通すと穏やかな営業に終始した。

さて、まだまだ暑い日が続き、日によってはアイスコーヒーばかりご注文が集中することも多い中、テイクアウトではリキッドアイスコーヒーが大人気。

おかげさまで、今年もリキッドアイスコーヒーは残り僅かとなり、現在店頭に並んでいるものが売り切れ次第、今年の販売は終了。

ご希望の方は、どうぞお早めに。

そして、現在私の趣味のコーヒーとして販売している 冥界への渡し船ブレンドも、この週末で販売終了。

これまでの月替わりブレンドの中で、最も人気が高かった今月のブレンド、こちらもぜひお楽しみくださいませ。

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