自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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verdi マスターの投稿

分かる気がする

2025年1月29日 

明日発送で、ご注文いただいたドリップバッグの充填工場へ、原料となる豆を発送しなくてはならないため、昨日・今日は通常の営業用焙煎と同時に、ドリップバッグ用の豆を焙煎後重量で63キロ、生豆で80キロ仕上げなくてはならなかった。

昨夜は、閉店前後から11次前まで、今日も朝から夕方まで、店分と合わせて昨夜と今日の昼合計で120キロ。

焙煎機の中に豆が入っている間に、先に上がった煎り豆のハンドピックと、次に焙煎する生豆のハンドピックを終えなくてはならないため、めちゃくちゃ集中して6時間ぶっ通しの焙煎。

している途中に、北白川から必要なコーヒー豆の追加オーダーが入るも、すでに焙煎が終わった豆だったりして、さらに下鴨の在庫では生豆が足りないものだったが、北白川には在庫がある豆だったもので、北白川で焙煎してもらうことに。

でも、今、北白川にいるのは、焙煎見習いとして勉強中のYさん。

焙煎機の扱いは大丈夫だが、煎り止めはまだ練習段階。

電話で「できるか?」と訊いたら、「失敗してもいいですか?」と。

「私、失敗しないので」と言ってほしかったが、まだ煎り止め経験も少ないため、私が下鴨の焙煎を終えた時点で、北白川に連絡を入れて焙煎機に火を入れてもらい、そのまま私は北白川へ向かって、Yさんの煎り止めに立ち会って、失敗しないようサポートすることになった。

そんなわけで、下鴨での焙煎を終えたところで北白川へ行ったのだが、「失敗しない」ドクターXこと大門未知子は、オペの後は「脳が渇く」と言ってガムシロップを大量に飲んでいるが、焙煎も根を詰めて5~6時間も集中してやると、「脳が渇く」という感覚、分かる気がした。

頭の中心部が、カシカシしている感じ。

脳にエネルギーが不足しているように思えた。

いや、単にハンドピックやりすぎて目がつかれただけだろうか?

そんなわけで、北白川の焙煎も無事終わり、髙島屋への配達を終えて、店にかえって明日発送する豆のブレンドもして無事終了。

ちょっと充実感。

だった。

チョコレートトースト

2025年1月26日 

先日より販売を開始した「チョコレートトースト」

おかげさまで、お召し上がり下さったお客様からは大変ご好評いただき、嬉しい反面、実は手間と原価を考えると、あまり売れても困る商品だったり。

ヴェルディでは、と言うか、旧芸大店経験者は、新商品を開発するとき、作り手がパティシエールの松尾であれ、私であれ、忖度なくストレートに感想を述べるのが普通になっている。

どんなに考えて、苦労して作ろうと、試作の段階で「もうちょっと、こんな味の方が良いのでは」とか、「少し言いたいことがぼやけている」とか、遠慮なく指摘されるから、作る方としても妥協ができない。

昨年12月に限定販売した抹茶トーストも、お客様には大変ご好評頂いたが、何度か試作したものの、「香りが薄い」とか「色がイマイチ」とか、言いたい放題。

仕方なく、0.1g単位で量れるスケールを購入して、【おうす】と【濃茶】の割合を0.5g単位で変えて、やっと皆が納得できる味と色合いのものに辿り着いた。

で、今回のチョコレートトーストも、最初に作った時は「チョコ感に乏しい」と言われ、次は「香りが弱い」とか、「甘みが足りない」とか、「甘すぎる」とか、行ったり来たりしながら、なんとか納得できるものができたのだが、特に今回はトーストの製造工程が複雑になってしまったため、スタッフたちは、味に納得したものの「作るの間違えそう」と不満を漏らす始末。

まぁ、ともかく効率より味を優先にしたので、そこは仕方ないということで。

が、さすがに週末のモーニングで提供してしまうと、恐らく店が回らなくなってしまいそうだったので、モーニング対応は平日限定ということにしてみた。

そんなわけで、本当は出す予定のなかった今朝、開店と同時にご入店になったのは、毎週末お顔を拝見する常連さんたちだけだったので、ちょっとお待ち頂いても大丈夫だろう、という変な安心感から「実は、こんなの期間限定で出していて、週末のモーニングには出さない予定ですが、もしお召し上がりになりたかったら、今日は馴染みのお客様だけなので作りますよ」と言ってみたら、カウンターにお座りの常連さん、全員がチョコレートトーストをオーダーされてしまった。

ちょっと後悔した。

そんなこんなで、チョコレートトーストは、モーニング以外の時間でもご注文が多く入るため、予定よりも早く仕入れた材料がなくなる可能性が高いかも。

もし、お召し上がりになりたい方がいらっしゃいましたら、どうぞお早めに。

平日ならモーニングでもお召し上がり頂けます。

カスカラ再発売!

2025年1月23日 

しばらく品切れとなっていたカスカラ15gが、生産国も一新して販売再開となりました!

今間では、ボリビア産のものと、イエメン産のものをブレンドしていましたが、ボリビア産のものがなくなったため、今回からはラオス産のものになりました。

コーヒー豆同様、産地が変われば風味も変わります。

ボリビアのものは、しっかりとした酸味が特徴でしたが、ラオスのものはマイルドで甘みがより感じられるため、イエメン産のものとブレンドすることで、まろやかで甘みのあるフルーティーなカスカラ茶になっています。

下鴨の店内でお召し上がり頂けるカスカラ茶も、ラオス産のものになっています。

髙島屋S.C.店でも販売再開!

新しくなったカスカラ茶、ぜひお試しくださいませ。

基本の味

2025年1月22日 

最初に一言お詫びです。

クラッシックをネタにした内容が続いてすみません。

今回も、クラッシックをだしにして書きます。

先日、カウンターでお客様とショスタコーヴィッチの話をしていたときのこと。

小学生だった私が当時購入できたショスタコーヴィッチのLPは、ほとんどがコンドラシン指揮、モスクワフィルハーモニーのものだった。

なので、アナログのレコードはたくさん持っているものの、現在プレーヤーがないから聞けない。

でも、なかなかコンドラシン指揮のCDが手に入らなくて残念。

といったことをお客様に言ったのだが、そしたら翌日、なんとコンドラシン指揮モスクワフィルのショスタコ交響曲全集のCDをそのお客様が持ってきてくださった!!

先日の日記で、子供の私が知っているような曲は、ほとんどカラヤンが録音していたといったことを書いていたが、カラヤンはショスタコーヴィッチの交響曲について言えば、10番しか録音していなかった。

今でこそ、いろいろな指揮者がショスタコーヴィッチを取り上げているが、私が小学生だった頃だから、もうかれこれ45年以上前、ショスタコーヴィッチのレコードを買おうと思っても、選択肢はさして多くなかった。

さっそくお借りしたCDを聞き始めると、「三つ子の魂百まで」ではないが、小学生の時に形成されてしまった「これがショスタコーヴィッチだ!」という演奏の基本がコンドラシンだったので、もう聴いているうちに「コレだ!」と声を上げてしまった。

その後45年以上の歳月で、多くの演奏を聴いたが、やはり私の中の基本と比較してしまうところは否めず、曲によっては他の指揮者のものが良いと思うものもあるが、どうしてもテンポだとか音の強弱のとり方など、久しぶりにコンドラシン指揮のものを聴いて、コンドラシンが私の中で基本になってしまっているということに気付く。

と、前置きがずいぶん長くなってしまったが、これはコーヒーにも言えることのように思う。

常連のお客様とお話していると、他のお店でコーヒーをお召し上がりになったとき、そのコーヒーの感想をヴェルディのコーヒーと比較して語っておられるということが少なくない。

そうしてみると、常連のお客様におけるコーヒーの味はヴェルディが基本になっていて、どうしても他のコーヒーを飲んだらヴェルディのものと比較してしまっておられるのかもしれない。

これは非常に光栄なことであるとともに、最近じわじわと「酸っぱいコーヒーが好き」と言う方も増えてきていることに危機感を抱いてはいる。

コンドラシンの演奏が、客観的に聴いてどうかと言う以前に、私はそれしか知らなかったので、それが基本になってしまった。

同様に、コーヒーの飲み始めが極浅煎りのもので、「スッパイ味がコーヒーの基本」という刷り込みをされてしまった人が増えると、ヴェルディのコーヒーは「酸っぱさがなくてダメ」と評価されてしまいかねない。

ただ、ヴェルディのお客様も、弊店のコーヒーをご愛顧下さる前に、他のコーヒーをお召し上がりになっていたはず。

でも、その後ヴェルディのファンになって下さったということは、まだ逆転の可能性もあるということ。

コンドラシンが基本と言いながら、5番についてはバーンスタインが愛聴盤だし、7番はヤルヴィなんかが面白いと思ったり、11番はビシュコフが凄いと絶賛していたり・・・

どれも、コンドラシンと比較したら、ずいぶん違う演奏だが、それでも素晴らしいと思えるのだから、他のコーヒーを基本とされていても、ヴェルディのコーヒーを評価して下さる方もいらっしゃるかも。

そのためにも、常に高品質なものを作り続けなくてはならない。

ヴェルディのコーヒーにおけるポリシーをブレさせてはいけない。

仕入れから焙煎、抽出にいたるまで、全てしっかりとしなくてはならない。

と、久しぶりにコンドラシンのショスタコーヴィッチを聴きながら思いを深めるのであった。

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