今週は第三週だったので、通常だと下鴨店は月火がお休みだったのだが、月曜が祝日のため変則的に火水がお休みになった。
ただ、昨日は商談なども入っていたため、お昼過ぎまでデスクワークをして、午後からは髙島屋への配送と商談など。
そんなわけで、今日は私も久しぶりにお休みを頂いた。
で、実はこのところサン=サーンスがなんだか好きでよく聴いているのだが、最近中古で購入したサン=サーンスの交響曲や協奏曲全曲が収録されているCDのBOXから、ヴァイオリン協奏曲第3番を聴いてみた。

サン=サーンス ヴァイオリン協奏曲第3番
ウルフ ヘルシャー(Vn)
P.デルヴォー指揮 ニューフィルハーモニア管弦楽団
1977年の録音なので、ヘルシャーが35歳のときの演奏ということになるのだが、実は私自身ヘルシャーというヴァイオリニストの演奏は、このCDを聴くまで耳にしたことがなかった。
が、これがスゴイ演奏で、もしかすると何年か後に本人が聴いたら、ちょっと恥ずかしくなるかもしれないと思うほど、少々やりすぎな演奏だった。
で、こういった突出した演奏を聴いたら、他の演奏も確かめたくなるもので、休みをいいことに手元にある他の2枚も聴いてみた。

左:チョン・キョン・ファ(Vn)
L.フォスター指揮 ロンドン交響楽団
右:イツァーク・パールマン(Vn)
D.バレンボイム指揮 パリ管弦楽団
実は、ヴェルディのYouTubeチャンネルの中にある 木の実の塩タルト の動画に使ったBGMは、サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番。
けっこう好きな曲なのだが、こうやって改めて3枚を聴き比べるとなかなか面白い。
チョン・キョン・ファの演奏は、音大を首席で卒業した人が、初めてのコンサートで弾いているような、正直演奏者の個性は感じられないので面白くはないが、この曲がどんなものかを聴くには最適と言った演奏。
一方、パールマンは、この曲の良さを引き出しつつ、演奏者の個性もしっかりと前面に出つつ、押し付けがましくはならない感じで、しっかりと技巧も聴かせてくれる。
歌うところは雄弁に歌い、テクニックを聴かせるところは、しっかりと腕を奮う演奏で、パリ管の色彩豊かな音色と、伴奏というものを知り尽くしているバレンボイムのタクトも良い協奏をしている。
この3枚の中では、面白さという点ではダントツでヘルシャーなのだが、38歳にして円熟の演奏を聴かせるパールマンのそれと違い、35歳のヘルシャーは、演奏そのものはスゴイの一言なのだが、ちょっと前のめりになってしまっていて、特に第3楽章のスピード感などは、もう少し落ち着いてもよさそうな感じ。
3枚を聴きながら、ヴェルディのコーヒーは、いったいどの奏者の演奏のようなものが良いのか、なんてことを考えてみると、やはりパールマンなのだろう、と。
個人的にはヘルシャーの演奏が好きではあるものの、ともするとパフォーマンス過多になってしまい、すごいテクニックがあることは分かっても、毎日普通に飲む(聴く)には、ちょっとしんどいかな・・・
そういう点では、しっかりと個性を出しつつ、技巧の素晴らしさも魅せつつ、それでも毎日飲んで(聴いて)もしんどくないのがパールマン。
チョン・キョン・ファの演奏は、大手ロースターさんの仕事であって、ヴェルディがやったのではお客様の期待に応えられないか、という感じ。
オーケストラの演奏とコーヒーを対比させるのには、ちょっと無理があるかもしれないが、聴き比べてみると、ちょっと例えてみたくなったので。
そんなわけで、明日からの営業も頑張ろう。







