自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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たわごと

35年以上前の・・・

2024年6月7日 

昨日の日記で、いよいよ明後日から水出しコーヒー販売開始!と書いたのですが、私の勘違いで1週間ずれていました。

今日も、カミさんがお客様から「水出しはまだ?」と訊かれたと言っていたので、もうお待ちくださっている方もいらっしゃるということなのに、申し訳ないことでした。

あと1週間、お待ちくださいませ。

さて、先月中旬より下鴨店の勤務になっているのだが、こちらで働いていると、日々驚くことがたくさん。

そんな中の一つが、もう10年以上定期的にご来店下さっている常連のお客様なのに、ヴェルディの月刊紙「A CUP OF MOMENT」の存在をご存じない方が、お一人やお二人ではなく、けっこうたくさんいらっしゃったこと。

月刊紙も現在36号、もう3年間毎月発行しているのに、常連さんが存在を知らないなんて・・・

あの月刊紙は、毎月私が作っているのだが、店長のコラム以外は、何を取り上げるか検討の上、その文章を考えるところから写真撮影、編集まで、けっこう労力を使って作っているので、3年間毎月出しているのに知られていないというのは、けっこうショックだったが、ショックを受けていても仕方ないので、今月号からはレジでお会計の際に必ずお客様にお渡しするようにしてみた。下鴨店へご来店の際は、月刊紙をぜひお手に取ってご覧ください。

そして、もっと信じられなかったことは、北白川焙煎所(当時の芸大店)の太田が昨年度のジャパンハンドドリップチャンピオンシップで2位になったことを下鴨のアルバイトさんが知らなかったこと。

月刊紙でも1面にデカデカと書いていたのだが、下鴨のお客様は月刊紙の存在をご存じない方が多いわけで、ってことは、下鴨店のお客様も、ヴェルディの社員がハンドドリップ全国第二位に輝いたことをご存じない方が少なからずいらっしゃるということなわけで、なんだかとても空しいなと・・・

しかし、それ以上に驚いたのは!

このカップの中に入っているのは、コーヒーをカップに注いだ時に出る泡をとるためのスプーンと、アイスコーヒーを急冷するために撹拌するロングスプーン。

で、それを入れているこのカップ、なんと私が学生時代に下宿でコーヒーを飲むために購入したカップで、そのときは二客購入していた。

もう一客は自宅でカミさんがコーヒーを飲むときに今も愛用中。

個人の主観だけど、このカップでコーヒーを飲むと、何となくコクが豊かに感じられて美味しいように思っている。

で、下鴨のものは、泡とりスプーンを突っ込んでおくために、自宅にあったのを持ってきたものだが、まだ割れずにずっと使われていて、なんかすごいなぁ・・・と。

特に名のあるカップではないが、もうかれこれ35年以上も毎日使われているこのカップ。

いつまでもつのか、ちょっと楽しみかもしれない。

おわった!

2024年5月31日 

本当なら、今日はマンデリンの続きを書こうと思っていたが、14日から販売開始予定の水出しコーヒーの原料となる煎り豆を明日充填工場に発送しなくてはならなかったため、今夜も閉店後にひたすら焙煎。

普通の水出しコーヒー用の48キロは、一昨日に焙煎を終えて昨日発送したが、「究極の水出しコーヒー」用の生豆が今日届いたので、こちらは今日まとめて焙煎しなくてはならなかった。

届いた麻袋を開封して、まるまる使い切るのって、ちょっと快感・・・

と思うのは開封しているときだけで、それを生の状態でハンドピックして、焙煎して、また煎り豆をハンドピックして、ブレンドして袋に入れて箱詰め・・・

というところまで夜中まで一人でやっていると、ちょっと煮詰まってきてしまう。

まぁ、そんなわけで、なんとか無事この夏の水出しコーヒー2種類に使う豆を煎り終えて無事発送準備まで整った。

あとは、充填工場で袋詰めされたものが届いたら販売を開始するのみ。

実は、今年の「究極の水出しコーヒー」用豆をサンプル焙煎したものを昼間に抽出して試飲したのだが、たまたまそのときにおいでになっていたお客様に少し試飲して頂いたら、大変ご好評を頂戴した。

私も、今年の「究極」は、本当に香りが良いと思うので、みなさまどうぞご期待くださいませ。

そんなわけで、マンデリンの続きは日曜日。

私が元気だったら書きます。

和歌山のコーヒー

2024年5月22日 

今朝、出勤前にNHKの「おはよう日本」を見ていたら、和歌山でコーヒーを栽培しているところを生中継していた。

だいたいこういう内容のものがテレビで紹介されたら、「和歌山のコーヒーはどうなの?」といったご質問を受けることが多く、今日も一人のお客様から質問を受けたので、この放送内容について簡単に解説しておこうと思う。

まず、その和歌山で栽培しているコーヒーは「ティピカ種」だと言っていた。

映像を見ると、確かに実のなり方はティピカだった。

産地へ行ったら、まずは木の形、葉っぱの形状、実のなり方を見て、そこに植わっている品種が何かを確認しているので、実のつき方を見れば、概ね品種は分かるのだが、特にティピカは生産性が低いわりに、風味特性において強いキャラクターを持っていない(本当にクセのないマイルドコーヒーなので、そこが良いと私は思うのだが)ため、品種的に見ると世界的にシェアは低くなっている。

↑ティピカの実のつき方↑

ちなみに、生産性が高い「カツアイ種」などは、ティピカと比べると実がギッシリとつくので生産性が高い。

↑カツアイ種の実のつき方↑

ティピカ種は、最もアラビカの原種に近い品種で、エチオピア在来種がイエメンへ渡ったものが起源とされている。

ただ、数年前大規模にコーヒーの遺伝子を調べた結果、イエメンで栽培されている豆の多くは、他のどの品種とも遺伝子としては異なるものであることが分かり、品種の名前がなかったので新母体品種として「イエメニア」と命名された。

ちなみに、現在世界中で栽培されているアラビカ種は、もとをたぐるとティピカに行きつくと言われており、エチオピアとイエメン産の豆を除けば「全てのコーヒーはティピカに通じる」と言っても過言ではない。

ただ、イエメンで古くからコーヒーを栽培している人からすると、自分たちが今までも、今も栽培している遺伝子的に他とは違う品種は「イエメニア」ではなく「古代ティピカ」であり、新しい品種というのは納得できないという意見もある。

話は元に戻り、映像を見る限り、ティピカを栽培していることは確かで、恐らくこのコーヒーを栽培している人は、そのあたりの歴史的背景も考えて、あえて生産性の悪いティピカを栽培しているのだろうと思う。

そして、ここからが「おい、NHK!正確に伝えろよ!!」と叫びたい部分。

なんと、ティピカ種のことを「南米原産」と言ってしまったのである。

上述の通り、ティピカ種はイエメン由来の品種。

イエメンはご存じの通り、アフリカ大陸から紅海を挟んだ北側に位置する、所謂アラビア半島の国。

アフリカ原産と言われたらまだ納得もできるが、ティピカを南米原産と言ってしまわれると、「それは違うだろ」と思えるし、歴史的に見ても、エチオピア、イエメンに次いでコーヒーの歴史が古いのはインドやインドネシアといったアジアなわけである。

ということで、おはよう日本を見ながら、少しつっこみつつ・・・

ここから私の雑感。

コーヒーの木は、最低気温が10℃を下回ると(悪くても8℃まで)枯れてしまう。

さらに最高気温も、できれば25℃程度が良く、その範囲の中で、一日の寒暖差が大きいほど良い。

産地へ行くと、だいたい朝は10℃くらいなので、ウルトラライトダウンを着ているような感じだが、昼間は半そでシャツ1枚で十分という服装。

そのくらいが一番良いコーヒーが作れる条件になる。

テレビの中では「現在20℃、ちょうどコーヒーにとって良い気温」と言っていたが、個人的には「10℃~25℃の範囲で寒暖差が大きいほど良い」と言ってほしかった。

そして、和歌山の場合、冬は10℃を下回る。

そこで、温度調整をしっかりしていると解説していたが、問題は土壌がどうかということと、日当たり、降雨、風などテロワールがどうかということが味に大きな影響を与える。

いろいろな産地を見てきた中で言うと、同じ品種でも国や地域が違うと味も大きく変わる。

同じ地域でも、山の斜面が違うと、日当たりや風の舞い方も違い、味も変わってくるから、同じ農園の同じ標高でも、味に違いが出てきてしまう。

そのあたりを考えると、どうなのかな?と思ってしまう。

また、300本ほど植えられていると言うことだが、300本しか植わっていない上、品種は生産性の低いティピカ。

風味特性も、そこまで個性が出せないとなったら、少なくとも精選はナチュラルでないと、差別化は難しいと思うし、300本のティピカから作れる量を考えると、恐らく価格的にはブルーマウンテンを遥かに超える、と言うか、下手するとパナマのゲイシャ以上の値段をつけないと元は取れないのではないかと思う。

そうなると、仮にナチュラル精選をしたとしても、その価格に見合った味を出せるかとなったら、個人的には疑問の方が大きいなぁ・・・と思う。

「国産」ということだけに価値を見出すのであれば良いのではないだろうか。

ということで、今朝見たテレビについての感想でした。

新商品

2024年5月17日 

昨日の日記で、新しいドリップバッグを製作中と書いたが、袋詰め充填が来週のため、明日と明後日で焙煎を終えて、充填工場に豆を送らなくてはならない。

が、その前に一足早く5袋を入れる箱が到着。

現在販売中の「スペシャルブレンド」「ヴェルディブレンド」と同系列のデザインでまとめてみた。

既存ドリップバッグのデザインは、京都芸術大学(当時の造形芸大)の卒業生が、学生時代に手掛けてくれたものだが、彼女の描く絵の雰囲気が好きだったので、卒業後も連絡を取り続け、アイスコーヒー(リキッドと水出し)のパッケージや、今回のイタリアンブレンドのデザインもお願いしてしまった。

そんなわけで、充填工場への発送前に、煎り上った豆をブレンドしなくてはならないのだが、北白川焙煎所では、店長の山下が何やらブレンドをしていたらしい。

コーヒーではなく、芸大店時代から密かにファンが多いドリンク。

いろいろとブレンドしてテストした結果、一番美味しいと思われる配合のものをもらって飲んでみたが、これはなかなか美味しい!

コーヒーのブレンドについて言えば、その難しさをみんな知っているので、ある意味私の聖域なのだが、さて山下がブレンドしたものは?!

明日当たり、本人が語ってくれることでしょう。

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