今朝も起きて窓を開けたらバルコニーの手すりをたたく雨の音。
毎朝のウォーキングは、雨天中止ということでやっているので、このところなかなか歩けない。
レインコートを着て歩くかどうしようか検討中。
それにしても、今年の秋は雨が多い。
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さて、昨日の日記でも書いた、造形芸大店の焙煎見学セミナーについて。
昨日発売された CAFERES という雑誌でも取り上げて頂いた。
まぁ、所謂業界誌なのでコンビニなどでも目にする情報誌に掲載されるのとは違い、一般の方の目に留まることはほとんどないため、普段は雑誌に掲載されても、この日記でお知らせすると言うことはしなかったのだが、恐らくこの日記を読んで下さっている方々は、誰もこの雑誌を見ないだろうと思って、たまには掲載情報も書こうかと。
今月号のテーマは『スペシャルティコーヒーのカッピング』
テイスティングとカッピング、似ているようで若干ニュアンスが違い、テイスティングはより広い意味で、味見だったり飲み比べだったり。
一方でカッピングは、味見と言うよりプロがその豆を評価(点数をつける・あるいはジャッジメント)するための手段という色が濃い。
そうしてみると、Verdi で開催されている焙煎見学セミナーは、カッピングとは言えないので、編集者はよくこんなテーマの特集に Verdi の焙煎見学セミナーを載せようと思ったなぁ、と感心してみたり。
送られてきた雑誌をさらっと見た限りでは、「どこそこ産の何とかという農園の豆はこんな味」だとか、「同じ国の豆でも、○×農園はフローラル系だが△□農園はシトラス系」とか【豆】については全ての人が熱く語っているが、焙煎によって同じ豆が全く違う味わいになるということを言っている人は私しかいなかった。
まぁ、私は平気で『焙煎で味が変わる』なんてことを言うから、スペシャルティコーヒー専門の人たちからは嫌われるし、最近は雑誌の取材依頼が来ても、だいたいが「スペシャルティコーヒー」というテーマが多いので、そういうことを言ったら掲載見送りになったり扱いが小さくなってしまう。
要するに、概ね世の中【本当のこと】を語ると嫌われるもの。
※ 【本当のこと】は、見る側面によって変わるので、一概に全ての側面において【本当】とは言えない。
なので、言い換えれば【注目したくない側面が存在するということ】を語ると嫌われる、と言えるかもしれない。
「○×農園の豆はこんな味」と言っている横で「それも焙煎次第で味は全く変わる」なんて言われたら困ってしまいますからねぇ・・・
そういう意味で、よく旭屋出版さんは、平気で『珈琲の味作りは産地・品種も重要だが、同等かそれ以上に焙煎が大切』と言い切る私を載せるなんて、業界の方向に逆行することをよくやったなぁ、と感心したわけである。
そんなわけで、もし興味のある方がいらっしゃったら、購入する必要はないと思うので、書店でぱらっと立ち読みでもしてみてください。
ちなみに、下鴨の本店、造形芸大店とも、この雑誌と言うか、Verdi が掲載されたからと言って掲載誌は、いつも置いておりませんのでどうぞご了承ください。