自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ

カフェ・ヴェルディの気まぐれ日記

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2020年04月

再度営業時間変更のお知らせ

2020年4月17日 

朝夕の寒暖差がけっこう激しい今日この頃。

ソメイヨシノや、山桜はほとんど散ってしまったが、これから咲く桜も。

世界中のコロナ騒動とは無関係に、花は咲いて散り、また別の花が咲き、季節は着々と進んでいく。

そんな奇麗な花が見られる季節ではあるが、世の中は「自宅にいよう」がスローガンになっていて、さらに政府の発表は日に日に変わり、明日をも想像できない状態が続く。

というわけで、昨日非常事態宣言が全国に広がったこともあり、下鴨本店は明日より営業時間と営業形態を変更させて頂くことになりました。

営業時間 10:00~18:00

当面の間、店内飲食は休止させて頂きます。

珈琲および珈琲豆のテイクアウトのみの営業となります。

また、衛生上の問題で、珈琲のテイクアウトは当店が用意した紙コップにて対応。

マイカップご持参でも、感染防止の観点から紙コップでの提供とさせて頂きます。

京都芸術大学店は、これまで通り

平日 8:30~17:00  日曜・祝日 10:00~18:00

ともにLOは30分前。

土曜定休

珈琲もお料理も店内飲食、テイクアウトともに可能ですが、11:00~14:00は芸大教職員の方のみ店内をご利用頂けます。(一般のお客様は、テイクアウトのみとさせて頂きます)

現在、芸大店の店内は、従来の50席から大幅に席数を減らして、10卓での営業とさせて頂いております。

ご不便をおかけしますが、どうぞご理解ご了承くださいませ。

なお、今後の社会情勢によっては営業時間や営業形態が変わる可能性もございます。

ご来店の前には、ホームページなどをご覧頂くか、お電話にてお問い合わせくださいませ。

本日の芸大店のサービス弁当「タコライス」おかげさまで、あっという間に完売でした。

来週には

2020年4月16日 

朝夕はけっこう寒い。

芸大店では、先日からほぼ全てのメニューをテイクアウト対応にしていたのだが、なかなか認知が広がっていないので、これまで Verdi では使ったことがなかった「のぼり」を購入してみた。

おかげで、今日は初めてのお客様もランチメニューのテイクアウトをしてくださったりで、少しは効果があったかもしれない。

外食は少し怖いという方でも、よろしければテイクアウトで Verdi のカリーなどをお楽しみください。

そして、今週からはじめたサービスランチ。

本日は「タコライス」

昨日、試食してみて、個人的にはもう少し酸味とスパイシーさがほしかったので、インドのポピュラーなミックススパイス、チャットマサラを仕上げにかけてみたら、結構いい感じだったので、仕上げはチャットマサラと黒胡椒で。

教職員さん向けのお弁当は「手羽元のネギ塩レモン」

パートながら、キッチンチーフをお願いしている主婦のTさんは、Verdi に来る前は和食のお店のキッチンで働いていたので、いろいろなアイディアを出してくれる。

教職員の方にとっては毎日の食事なので、飽きずに毎日のランチを楽しんでいただければと思う。

そんな今日は、閉店後に次の動画用の資料写真撮影。

社員の太田にモデルをしてもらうことになっていたのだが、ちゃんとヘアー&メイクをして、意図した写真を撮れるようライティングも考えて撮ってみた。

明日には次の動画用素材も、ほぼそろうので数日で編集作業を終えて、来週末にはアップできるよう頑張ろう。

CDでも聴きながら

2020年4月14日 

今日はスカッと晴れた青空の下、ほぼ葉桜になっている鴨川沿いを気分よく歩けた。

芸大店では連日教職員さん向けにお弁当の販売をしているのだが、昨日から「ナン カレートースト」も販売開始。

そのための袋を購入しに業務用パッケージ店へ行ってみたら、これまでに見たことがないほど多くの人が来ていて、テイクアウト用のパッケージを購入していた。

どこの店も、店内のお客様が激減しているため、何とか生き延びるためにテイクアウトで頑張ろうとしていることは想像に難くない。

Verdi も頑張っていこう。

さて、私の場合、普段だと1日の勤務時間が12時間以下ということはめったにないのだが、このところ外出自粛もあり、まだ明るいうちに帰路に就くことも多くなってきた。

そうなると、自宅でゆっくり音楽を聴く時間もできたりする。

で、久しぶりに好きな曲の聴き比べをしてみた。

最も好きなピアノ協奏曲の一つ、シューマンのコンチェルト。

私のCDラックにあるのはこの4枚。

左上から、ギーゼキングはベーム / ドレスデン国立

風と共に去りぬのバトラーにも似た、ちょっと訛りのある色男が、スポーツカーで颯爽と駆け抜ける。ような感じの演奏。

そんな芝居じみた外観とは裏腹に、ち密で繊細な運指とカデンツァで見せる派手なテンポ運びは思わず身を乗り出して聞きほれてしまう。

右上は、ミケランジェリとチェリビダッケ / スウェーデンRSO

ライヴレコーディングなので、拍手も入っていたりするが、どうも必要以上に残響があって、細かな音の動きが靄に包まれているような感は否めない。

ある意味模範的な演奏ではあるが、それだけに面白みに欠ける。

チェリビダッケも往年のスコア無視のテンポではなく、オーソドックスな演奏。

面白いのは、シューマンのコンチェルトはカップリングにグリークが選ばれることが多い中、ミケランジェリはベートーヴェンのコンチェルトと一緒に録音されている。

そのまま下にいって右下は、リヒテルとマタチッチ / モンテカルロ国立歌劇場。

こちらも模範的な演奏だが、ミケランジェリ盤と比べ残響が少ない分、細かな音のタッチまでしっかりと聞き取れて、この曲に必要な繊細なテクニックを存分に楽しめる。

マタチッチと言えば、チェコフィルとのコンビによるブルックナーが有名。

アンチェルやターリッヒといったマエストロの後を受けたマタチッチは、「超一流の二流」という他に類を見ない称号を与えられた名指揮者。

名手、リヒテルをしっかりとサポートして、この曲の代表的名盤に仕上げている。

最後に左下は、リパッティとカラヤン / フィルハーモニアOrc

リパッティ盤を聞いていると、シューマンって人は、なんてスケベな女たらしだったんだろう?と思ってしまう。

いや、実際にはリパッティの表現が他の全てのピアニストを凌駕していると言えばよいのかもしれない。

これを聞いてしまったら、対抗できるのは最初に挙げたギーゼキングくらいかもしれないと思ってしまう。

録音はモノラルで古く、フィルハーモニアの音も最高レベルとは言えないが、そんなことはどうでもよくなるほどリパッティの表現は素晴らしく、この曲って実はラブソングだったんだ、と実感できる1枚。

カラヤンが振るコンチェルトは、多くの場合ソリストも完璧に「カラヤンの内なる宇宙の一惑星」になっているのだが、この盤における若きカラヤンは、後に帝国を築くBPOと比べると完成度に劣るフィルハーモニアを引っ張り、しっかりとリパッティを盛り上げている。

というわけで、自宅で時間の取れるときは、同じ曲の聴き比べも楽しいものである。

※ 個人の主観による感想なので、あまり鵜呑みにしないでください。

困窮は知恵の源泉

2020年4月13日 

今朝もいつも通り起きたものの、けっこうしっかりと雨が降っていたのでウォーキングはお休み。

結局一日雨の月曜日だった。

そんな今日は、芸大店の営業形態が変わる初日。

現在京都芸術大学では、学生を含む教職員の方以外の入構を制限しているため、学校の出入り口は大階段の北側だけだったので、出勤されている教職員の方もヴェルディへおいでになるには随分遠回りをしなくてはならなかった。

ただ、現在学食や構内のカフェも休止中なので、食事をするにしても買うにしても教職員の方は学外に出なくてはならなかった。

そこで、出勤されている教職員の方々の感染防止を図りつつ昼食や珈琲をお楽しみいただけるように、ヴェルディでは11時から14時までは店内飲食を学内の方のみとさせていただき、この時間帯一般のお客様についてはテイクアウトの対応とさせて頂くことになった。

同時に、3月後半からスタートした学内でのお弁当販売も継続しつつ、軽く食べられるパンなどの販売も開始。

こんな状況でも出勤されている方々に、食を通して少しでもくつろぎのひとときを提供できればと思う。

で、ランチタイムは教職員さんたちの専用ラウンジとなるため、通常メニューよりお値打ちなランチメニューを日替わりで提供することにした。

今日は、この「蒸し鶏のBBQソース、温玉のせ」と「スパゲッティ チキンのトマトソース」をお出しすることに。

そして、学内で販売している日替わりのお弁当は、初登場となる「塩だれ豚のレモンソース」

毎日のことなので、お弁当はサラダ付きでワンコイン。

店内のランチメニューも、他のメニューより100円~200円お安く提供しなくてはならず、さらに日替わりということで、原価的になんとか提供できて、さらにおいしくないといけないという課題を社員、アルバイト皆で知恵を出しつつ、なんとか奮闘中。

他の飲食店も、そして多くの業種の方々も、営業的には本当に苦しい上、先が見えないだけにものすごい閉塞感に駆られていると思う。

ヴェルディも、当然非常事態の中でギリギリの営業を続けているわけで、そんな困窮しているときこそ、スタッフが皆で知恵を出して、今できるベストを考える必要がある。

困っていても、「どうしよう」と悩んでいても明日は来る。

芸大の営業を通して、困窮というものは、知恵の源泉ではないかと感じる今日この頃。

今、この情勢では、どんな営業のアイディアを出しても、メニューを考えても、得られる結果はしれているかもしれないが、この状況が改善して平時の営業ができるようになったとき、今皆でもがきながらやっていることが、きっと大きな財産となることを信じて、明日もベストを尽くして行こう。

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