焼きたて、出来立て、煎りたて・・・
一般的に、作り立てのものが一番美味しいと思われていることも少なくない中、ことコーヒーについては、焙煎したては、ある意味一番美味しくなかったりする。
と言うと語弊はあるが、しっかりと焙煎をした豆は、直後から揮発成分が豆の中から多く出てくる。
煎りたての豆を袋に入れて、ガス抜き穴を開けずに封をしたら、しばらくするとパンパンに膨らんでいる。
そして、焙煎直後に出てくる揮発成分=ガスは、刺激的な味をはらんでいて、それは渋みにつながる。
そんな足が速いと言うか、先に出てくるガスがひと段落したあたりから、だんだん味も成熟して行って、渋みが消えてコクが出てくる。
その期間、だいたい2~3日。
少なくとも、焙煎して翌日以降に飲むのが良いのだが、お客様は焙煎仕立てをご希望になることが多い。
その際、「すぐにお召し上がりになるのであれば、焙煎後数日経ったものの方が美味しいですよ」と言っても、信じて頂けないことが少なくない。
もっと言えば、収穫直後の豆をカッピングするのと、しばらくエイジングしてからの豆をカッピングするのでは、これまた違ってきて、産地でのカッピングは半年後に日本に入ってきたとき、どんな味になっているかを想像しながらカップを見なくては、産地でベストなものを選んでしまうと、日本に入ってきたら味が飛んでしまっているなんてことも珍しくない。
まぁ、そんなわけで、コーヒーについては、少なくとも煎りたてではなく、数日寝かしてから飲むのがベスト。
ただ、その後風味が保持される期間も2週間程度と短いのが難点。
やはり、こまめに購入するのが一番。という結論になってしまう。
さて、どうしてこんなことを書いているかと言うと、最近髙島屋S.C.店に立っていてお客様とお話をしていると、賞味期限とか、煎りたてということについてお話しする機会が増えているから。
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