どんよりと曇った朝、日の出前でも明るさがあれば色のある世界を歩けるが、この時期で雲が多いと白黒の世界を歩くことになる。
歩き始めは白黒の世界だったが、出町あたりまで来ると、やっと色が分かるようになってきた。
店に出勤してカレーリーフを見てみると・・・
ばんざいしていた。
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さて、現在ヴェルディで限定販売中の「グァテマラ・ゲイシャ」、販売開始から多くのお客様にお求め頂き、今月中には販売を終了することになりそうだが、これがなかなか難しい。
これまでに、【ゲイシャ種】のコーヒーは「パナマ」「コロンビア」「エチオピア」「ニカラグア」と焙煎してきて、グァテマラは5か国目なのだが、一番ストライクゾーンが小さいゲイシャだと実感している。
各々の豆の焙煎度合いをどのあたりにするかというのは、豆の硬さや焙煎による風味の質の変化で決めることになる。
そんな中、このグァテマラのゲイシャは、豆質はこれまで焙煎したゲイシャの中で最も硬い。
硬い豆を浅く煎ると、普通だったら酸っぱくなるのだが、このゲイシャは酸っぱみよりも渋みが残ってしまう。
同時に、ゲイシャ独特の香りをは、豆が硬いが故にある程度焙煎してやらないと引き出せないのだが、このゲイシャフレーバーは非常に繊細なので、少しでも煎りすぎると飛んでしまう。
パナマゲイシャについては、何種類か焙煎しているが、共通している点は浅く焙煎してやれば、若干酸味の強弱と、浅すぎると青臭さはあってもゲイシャフレーバーは感じられるように煎り上る。
それに対してグァテマラは、一歩というより 1/3 歩間違うと、「らしさ」を引き出せず、浅いと「渋いコーヒー」深いと「ナッティーな風味のコーヒー」になってしまう。
残り少なくなったゲイシャ、焙煎を失敗して販売できる量を減らすことがないよう、細心の注意をもって煎り止めせねばですねぇ